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「ホワイト・ノイズ」★★★ [映画日記]

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近年では「マリッジ・ストーリー」で話題になった映画作家ノア・バームバックさんと、Netflix × A24という、流行ど真ん中の布陣で放つ作品です。
 
これは、少々つまんない映画であっても、観ておかなければなるまい。
 
時代にしがみついて行くんですよ、必死に!
 
へばりついて行きますからね!!
 
本編を観てみたところ、とっても変わっている映画で、掴みどころが難しかったです。
 
掴もうと思ったらニョロニョロと逃げていく、うなぎどじょうみたいな映画ですよ!
 
どじょう、というか、どぜう!!
 
原作は、米国では有名らしい同名小説とのこと。
ネット上の解説によりますと、「現代社会に生きる人々が、家族愛や生死などの普遍的な問題を見つめなおしていく物語」らしいのですが。
 
言われてみれば確かに、そんな感じの、たいした映画だった気がするけれど。
 
本編の第一印象はマジメな感じではなく、もっとポップでカラフルな、カルチャー映画という感じでしたね。
 
口当たりは、まろやかな、甘口のカレーですよ!
 
冒頭から、ドン・チードル演じる大学教授が「現代エンタメ文化論」らしき講義の真っ最中。
 
しかも、その時代設定は、米国の観客が大好物の1980年代で、当時のファッションやインテリアが面白おかしいです。
 
パッと見は「ストレンジャー・シングス」ですよ。
 
そこからは、家族ドラマ、コメディ、ディザスター、カーアクション、ホラー、スリラー、サスペンス、バイオレンス、ミュージカルなど、ハリウッド娯楽作の形式を模した場面が、次から次へと展開。
 
ノア・バームバックさん作品って、これまでは静かな印象だったので、あまりのガヤつきに驚きました。
 
ノア・バームバックさんがハリウッド式・娯楽演出に挑戦する、みたいな企画だったのかな?!
 
賑やかな作品ですが、根底にはクール路線が息づいていて、どこか粋な佇まい。
 
これだけハメを外した内容で、バカっぽくなっていないのは流石の手腕ですね。
 
主演で、一家の父親役はアダム・ドライバーですよ。
 
本当によく顔を見る人ですね、仕事が途切れナーイ。
 
食いっぱぐれありませんわな!
 
嫁役はグレタ・ガーウィグですよ、ノア・バームバックさんが実生活で抱いてる子!!
 
アダム、グレタ、バームバックの編成は、「フランシス・ハ」(2012年)以来ですね。
 
アダムとグレタは、ハリウッドスターでありながらも庶民感を出せる人材。
今作でも、とくにアダムの方は、飾り気のない、リアルな男性像を表現していたと思います。
 
グレタの起用は、もしかしたら「主演女優賞として賞レースに食い込ませてやりたい」という、バームバックさんの思惑があったのかな。
 
「入籍しないかわりに、賞でもやりたい」っていう!(←ひどい旦那)
 
そんなグレタ&バームバックのコンビによる期待作は、グレタ監督&バームバック脚本で放つ「バービー」ですよ。
 
儲けてますね、このアベック!(←死語)
 

 

ホワイト・ノイズ

ホワイト・ノイズ

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1993/03/19
  • メディア: 単行本

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