「ドント・ウォーリー・ダーリン」★★★ [映画日記]
フローレンス・ピュー&ハリー・スタイルズ共演のスリラー作品です。
監督・共演がオリヴィア・ワイルドということで、彼らの名前だけで観たくなってきますね。
名前勝ちの映画ですよ!
観る前から、プロデューサーの敏腕ぶりが伺えた作品ですけども。
1950年代のカリフォルニアで、キラキラした新婚生活を送る、幸せいっぱいのチェンバーズ夫妻が主人公。
夫は嫁を、しょっちゅう抱いてます!
食卓でも抱いてますよ、もはや夕飯のおかずが嫁さんですよ!!
嫁アリスが、そんなステキな世界に違和感を覚えて始まる、とってもユニークな物語です。
ドラマ「ワンダヴィジョン」っぽい世界観だな〜、と思いながら鑑賞しました。
1950年代を不気味に味付けする作品って、まあまあ存在しますね。
米国のクリエイターって、1950年代のキラキラした生活感に「まがいもの」のような気色悪さを感じているのかな。
「嫁は飯だけ炊いてりゃいい。そんで抱かせてくれりゃいい」という、1950年代における、中流以上の白人男性社会を皮肉った内容。
表面上はサスペンス・スリラーなのですが、「女性の自立心や、男性社会への反発」というテーマを隠し持っているところが良いですね。
この脚本は、女性が監督して正解だと思いました。
フローレンス・ピューは、代表作「ミッド・サマー」と同じく、スリラー作品に出演ということで、なんとなくザ・スリラー女優。
スリラーといえばピュー!
「ピューに任せておけば、どんなスリラーも面白い」と思わせポジションに納まりつつありますね。
「本当に20代?Z世代?」と思うくらい貫禄十分のピュー。
演技力は申し分ないし、ラブシーンも大胆です。
声も酒焼けなのか、ガラッガラ!
二の腕も太っ!!
「バーのママになったら、それなりにモテる」と思いました。
ハリー・スタイルズは、こないだamazon配信映画「僕の巡査」で主演していて、その演技を見たときは「あんまり上手くない」と思いましたけども。
今作では、すごく上手に見えてビックリしました。
嫁役で大熱演しているフローレンス・ピューに引っ張られたのか。
それとも、撮影当時に交際していた監督オリヴィア・ワイルドの指導が良かったのか。
「アンタ、周りの女で変わるタイプだね」と思いました。
オリヴィア・ワイルドって、映画の作家性という点で言えば、アート感覚は弱い方だと思うのですが。
「観客を飽きさせないエンタメ演出」の手腕は十分ですね。
勢いだけはあるんですよ!
何なんでしょう、この「がむしゃら感」!?
終始テンション高めの演出が持続して、圧倒されるほどの熱量を放っていました。
今作の大ヒットで、また映画を撮らせてもらえるでしょうね。
スリラーというジャンルでは、どんでん返し系のM・ナイト・シャマランや、人種差別風刺系のジョーダン・ピールが市場を持っていますけども。
新たに、白人女性系としてオリヴィア・ワイルドが市場に切り込んできた、という感じでしょうか。
オリヴィア・ワイルドへの追い風が強すぎて驚いています。
Don't Worry Darling (Original Soundtrack)
- アーティスト: Don't Worry Darling - O.S.T.
- 出版社/メーカー: Mondo
- 発売日: 2023/01/27
- メディア: CD
上映終了間際すべり込みのレイトショーで見てきました!
アンタらもうちょっとしっかりしなさいよ!と男性を一喝してるかのようなストーリーで、女性監督ならではでしたね。
個人的にはフローレンス・ピューの「親しみやすい可愛い顔×どっしり体型」が良かったです。細っこい男性を虜にしそうというか…こういう男女いるいる〜的なリアリティを感じました。
デューンの2作目に出演してくれるんでしょうか〜。
by ぶぶちゅけ (2022-12-03 13:45)
ぶぶちゅけさん。
すべり込みセーフですね、良かったです!この脚本では女性監督を起用して、このキャストで・・等、総合プロデュース力が活きていた作品だったと思います。ピューの魅力、本当にそうですね「こういう子、いそう」と思わせるところ、美人すぎず、痩せすぎてもいないところが良いですよね。デューン2での出演も期待しています、楽しみですね!
by のむら (2022-12-04 12:32)