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「グリーンランド 地球最後の2日間」★★★ [映画日記]

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彗星の破片が、次から次へと地球に落っこちてくるよ。
 
隕石がドーン、ドーン、ドーン!(←子供かい)
 
そんな地球に住む主人公を演じているのは、ジェラルド・バトラーですよ。
 
「なるほど、ジェラルド・バトラーが地球を隕石から守ってくれるんだね。ミサイルを持って、隕石に突撃してくれるんだね、アルマゲドンのブルース・ウィリスみたいに!」と思ったら、全然ちがーう。
 
物語は、まさかのマジ路線で、ジェラルド・バトラーは地球にいるまんま。
 
災いから逃げるだけですよ、地べたで!
 
これまで観てきた、ジェラルド・バトラー主演の軽いディザスター・ムービーとは、ひと味違う作風に驚きました。
 
ジェラルド・バトラーさんにも、思うところがあったのかもしれません。
 
「今まで派手に地球を救ってきたけどよ、50歳を過ぎた今、もうちょっとマシなディザスター・ムービーに出てえんだよ。もうちょっと、まともに地球が滅びてくんねぇかな」と。
 
確かにジャンルは「ディザスター」ではありましたが、ちょっぴり大人の空気感が良い感じ。
 
少しは隕石も落ちてきて、いくらか街を直撃しますけども。
 
どこか大人っぽく大損害!
 
しっとり消滅!!
 
スマホに届く政府からの指示や、ニュース映像などもリアリティ重視で、なんだか「シン・ゴジラ」みたいなシミュレーション感。
これは、意外と楽しめた作品〜。
日本では2021年に公開済みで、今回はNetflixで再生・鑑賞いたしました。
 
劇中では、「隕石落下で地球が滅亡する2日前」を舞台にした、人間ドラマが展開。
 
これは、ゾンビが蔓延した世界を背景に用いたドラマ「ウォーキング・デッド」と同じやり方ですね。
 
あそこのやり口ですよ!
 
人類に危機が迫り、暴徒化する人々たちが多く登場。
あきらかな悪人もいれば、善人に見える悪人もいて、主人公は、ちょいちょい襲われています。
 
「隕石やゾンビが怖いのではない、怖いのは、人間性を失った人間である」というテーマだろうと思います。
 
スーパーや薬局の品を盗みまくったり、軍人たちに息荒く詰め寄ったり、米国っぽいパニック場面も。
 
お約束ですよ!
 
「米国市民、相変わらず荒っぽいな〜」と思いながら観ていました。
 
ジェラルド・バトラーの妻役はモリーナ・バッカリンが演じているのですが。
 
冒頭から夫婦仲は冷め切っていますよ、2日目の冷や飯みたいに!
 
もう抱かれていないんですよ!!
 
どうやら、夫の浮気が原因らしいです。
 
隕石が落ちまくっている映画の中で、不倫ですよ!
 
同時に、「夫婦がギクシャクしている場合じゃない。少しでも生存したい」という意志から、共に手を取り合うワケあり夫婦。
 
隕石の威力ってスゴイですね、不倫まで帳消しにしてましたから。
 
 
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