「セバーグ」★★★ [映画日記]
「セバーグ」ですよ「セバーグ」。
「セザール」じゃありませんから!(←沈黙シリーズ?!)
1960年代を中心に活躍した女優、ジーン・セバーグを主人公にしたドラマ作品です。
まずは、ジーン・セバーグ役のクリステン・スチュワートに、短髪×ミニスカート姿が似合いすぎ〜。
ひと目で魅了!
パッと見は清純派アイドルみたいな姿なのに、脱ぎっぷりも抜群。
ギャップ萌えで観客を落としますよ、煙に含まれた薬剤で蚊を落とす、蚊取り線香みたいに!
クリステンの魅力が満載の作品になっていますけども。
決して、楽しいお話ではありませんでした。
ジーン・セバーグはブラックパンサー党を支援・献金したせいで、FBIから必要以上に監視されることに。
徐々に彼女は神経をすり減らしていく、というお話。
精神的な映画なんですよ!
権力と白人男性社会の犠牲になった女性、として彼女を捉えた作品。
「悲劇のヒロインもの」というジャンルに仕立てあげています。
現代の風潮に合っている物語で、観客や評論家の支持も受けやすい、良いネタだと思います。
「良い仕込み」をしてるんですよ!
賞レースにも食い込みそうな作品ですが、日本では劇場未公開になってしまって残念です。
ちなみに欧米では2019年に劇場公開されたらしいです。
今回はNetflixで再生しました。
劇中のジーン・セバーグは被害者という立ち位置だし、脚本上では、まあまあ美化されたキャラクターになっていましたけども。
ご本人は、自由で先進的な思想を持ち、まあまあ性にも奔放!
献金先であるブラックパンサー党の男性にも抱かれていてビックリ。
セクシー支援なんですよ!
しかもW不倫だし〜。
1960年代では、刺激的すぎるスキャンダルだったと思われます。
抱かれている模様は、FBIが丸ごと録音!
スーツ姿の男性が聴いてんの、真顔で!!
FBIの盗聴主義も狂ってるな、と思いました。
監視がきっかけで起きた悲劇に対し、劇中のジーン・セバーグも「私も含めて全員が悪い」と言ってましたけども。
事の発端は、ジーン・セバーグの「世界を良くするために、社会運動に参加したい」という善意だったことが、痛烈な皮肉になっていました。
1960年代当時、ジーン・セバーグには、かなり年上の夫がいたのですが。
自宅ではおじさんに抱かれていたんですよ!
フランス人の夫が自国で息子と留守番している間に、妻ジーン・セバーグはアメリカで不倫していたんですよね〜。
夫は、それでも妻を擁護。
夫の我慢強さを尊敬してしまいました。
夫役を演じていたのは、フランス籍の男優さんなのですが、実生活での妻はシャルロット・ゲンズブールなんですね!
「人気女優の夫」という複雑な男性像を、自然と醸し出していました。
苦労が染み付いてんのかもよ、体に!
コメント 0