「ブライズ・スピリット〜夫をシェアしたくはありません!」★★★ [映画日記]
脇役でおデンが出てますけども。(←ジュディ・デンチ)
今度のおデンは、霊を呼ぶ!
霊能力を発揮するイタコ役!!
しかし、なんだか胡散臭い。
もしかして、インチキ・ババアなんですか?!
そんな設定が新鮮〜。
おデンさんも軽快な演技を披露していて、愉快なおババ!
そんな、ロマンティック・ファンタジー・コメディ作品でしたけども。
主演はダン・スティーヴンスですよ。
2017年のディズニー実写映画「美女と野獣」で野獣に抜擢されて、「このまま大ブレイクか?」と思われたけれど、ブレイクしないまま今に至るお方ですよ!
そんなダン・スティーヴンスは、時代劇にハマる殿方。
イケメンですが古い顔!
今作では、1930年代を舞台に、ベストセラー作家チャールズ役をイキイキと演じていました。
チャールズは豪邸にて、美人妻ルースと暮らしているけれど。
ある日、おデン演じる霊媒師によって、前妻エルヴィラの霊を呼び出されてしまい、夫と妻2人の三角関係が始まる、という展開です。
夫は霊まで抱けるのか?…っていう話。
性と霊の話ですよ!
鑑賞中は、「めちゃめちゃ古典の喜劇みたいなノリだな〜。なんか、恋のから騒ぎとか、そういう感じ〜」と思っていたのですが。
原作は、1941年に発表されたイギリスの戯曲だったんですね〜、古めかしさに納得〜。
全編を通してガヤガヤしてますが、「良い夫婦に見えても、心の奥底にはお互い秘密がある」「男は女を食い物にするだけ」等、男女間の闇も表現されていて、明るいだけじゃない、ビターな物語が良かったです。
ダン・スティーヴンスとおデンの存在感は、大物風なのですが。
前妻エルヴィラ役は、実生活で、コメディ映画界の巨匠ジャド・アパトーを夫に持つレスリー・マンが。
後妻ルース役は、実生活で、おふざけ映画界の巨匠サシャ・バロン・コーエンを夫に持つアイラ・フィッシャーが演じている、ということで。
女優陣が軽い口当たりですよ、おやつのカールみたいに!
アッサリしてんの!!(←ホメ言葉)
2人の女優はアメリカ人だし、「根が陽気」という空気感が自然〜。
2人の女優が、ダン・スティーヴンスとおデンさんが醸し出す堅苦しさを、見事に中和。
分解!
きれいサッパリ、臭みを消し去ってました、ムシューダみたいに!!
これは絶妙すぎる配役でした。
前妻エルヴィラ役のレスリー・マンがキレイ〜。
実年齢が50直前で、この美貌の保ち方は素晴らしい〜。
よく考えてみれば、後妻ルース役のアイラ・フィッシャーも実年齢は40半ば。
実年齢30半ばのダン・スティーヴンスより、妻役の女優2人は、えらい年上だったんですね〜。
「賢也とルミ子」みたいな夫婦ですよ!(←例えが古いです)
このような、大人の男女だけで繰り広げるロマコメ作も珍しいと思いました。
20代の若い子なんて、1人も出てきやしない。
大人客が美味いと思える「魚の肝」みたいなロマコメでした。
今すぐ、日本盛を熱燗で飲みたくなるロマコメなんですよ!
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