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「ホワイト・ボーイ・リック」★★★ [映画日記]

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ここ4〜5年。
 
低迷しているスターといえばマシュー・マコノヒーですけども。(←冒頭から失礼)
 
今作はマシュー・マコノヒーが主演した2018年のクライム・ドラマで、日本未公開になってしまった作品。
 
2017年のマコノヒー主演作「ダークタワー」を劇場で観たときは、観客はボクちゃん1人きりでしたっけ。
 
「渋谷のど真ん中に、こんなに広くて静かな場所があんの?!」と思うくらいの閑古鳥でしたけども!
 
貴重な「映画館の貸し切り体験」をさせてくれたマコには感謝してます。
マコさん、また貸し切り体験させてくださいね。
 
あなた主演作なら可能だよ!(←失礼)
 
マコノヒーにとって、2017〜2018年あたりは最も勢いが無い時代と言っていいかもしんない。
 
シュンとした時代ですよ!
 
がんばって巻き返してほしいです、ニンニクでも食べて精力つけて!
 
今作でのマコノヒーは、不良少年リックの父親役。
リックは1980年代のデトロイトに実在した子で、若干14歳でFBIの情報提供者となり、捜査を手伝いつつも、麻薬ビジネスに手を染めていったという、なかなかのワル。
 
ダークサイド・ボーイですよ!
 
「子供が犯罪に染まっている」という社会問題がメイン・テーマで、不良少年リックだけで物語が作れそうなものですけども。
マコノヒーが主演することで、父子ドラマが大きく組み込まれた物語になっています。
 
「積み木くずし」みたいな家族ドラマですよ!(←古いですか)
 
劇中で、リックは14歳から16歳に成長するのですが。
その2〜3年の間に、撃たれるわ、捕まるわ、裁判にかけられるわ、その他もろもろで波乱万丈すぎる〜。
 
言い方を変えれば、映画化には最適の子〜!
 
いいネタ持ってる、カネのなる木!!
 
リックが闇に落ちたのは、大人たちの責任なのでは?…という問題提議もされていました。
犯罪ドラマでありながら、大人客も子供客も説教されている気分になる、優等生な仕上がりに。
 
マコノヒーも、硬い演技から柔らかい演技まで見せ、ラストのクライマックスも担当して良い仕事をしていました。
 
「負け犬」感を持つ父親像だからか、マコノヒーのおなかもポッコリ。
 
腹で役作りですよ!
 
マコノヒーの父親役はブルース・ダーンですよ。
演技部門は良いメンツが集まっていて、賞レースへの食い込みも期待できただけに、不発が残念です。
 
監督は、主にテレビドラマを手掛けていた人なんですよね〜。
こういうタイプの監督だと、作風は、誰でも楽しめる口当たりに。
 
まろやかなんですよ!
 
多くの観客を呼び込み、史実を知ってもらう手段としては良いですけども、映画ファンとしては、やや物足りず。
 
もうちょっとエッジの効いた作風がグッときます。
 
もうちょっと振ってほしかったです、七味とか一味とか!
 

 

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