「LION/ライオン ~25年目のただいま~」★★★☆ [映画日記]
「25年」の方のライオン映画です。
「3月のライオン」じゃありませんから!
インドで迷子になった男児がオーストラリアで養子になり、25年後に生家を探すという実話ですけども。
迷子の男児サルーは5~6歳くらいでしょうか。
迷子になる前は、インドの奥の方で、母と兄妹と貧乏暮らしをしていたサルーなのですがね~。
まずはサルーの兄が、サルーをとってもかわいがっているシーンに、ほっこり~。
わかります、5歳くらいの弟って一番かわいい時期。
まーね、ボクちゃんだって5歳のときは、かわいかったですけどね、あの子以上に!(←幼児にライバル心)
そんなかわいいサルーが迷子になる場面では心が痛みました。
すでに涙が出そう。
たまらん!
迷子になったサルーに近づいてくる大人たちの描写も、優しい人から怖い人、優しそうに見えて実は怖い人など、色とりどり。
とくに「優しそうに見えて実は怖い人」の描写が、とっても良かったです。
そんな幼児サルーのパートが、予想以上に長い~。
子役で引っ張ってんよ!
インドの奥の方では、身寄りのない子どもたちが大人たちに狩られ、売られたりしているみたい。
大人の手を逃れた子も、ホームレスみたいな生活をしているみたい。
幼児パートでは、そういったインドの奥の方の現状が入念に描かれていて、ワテらにしっかりと伝えてくれますよ。
まずは「世界の不幸な子どもを助けてあげてほしい」というメッセージ発信は大成功〜。
お次はサルーの青年パート。
毛の生えたパート!
もうチェリーじゃありませんから!!
そこでは、オーストラリアの養父母との交流が描かれております。
養父母が素晴らしく愛のある方々。
世界には、こんな大きな人間愛というか、信念を持った人がいるんだな~、とビックリしました。
養母役を演じているのはキッ子!(←ニコール・キッドマン)
この演技で、アカデミー賞にまでノミネートされたキッ子ですが。
そりゃそうですよ、この役を演じてノミネートくらいさせてあげなきゃバチ当たる。
「どうぞ、どうぞ、ノミネート。無料でどうぞ」みたいな顔パス状態。
それくらい、いい人の役でした。
ボクちゃんも養子に行くなら絶対キッ子のところがいい〜!・・・と思いました。
ボクちゃんの中では「養ってほしい女優ランキング」第1位ですよ!!
今回のキッ子は顔のシワを隠していないところも良かったです。
普通のババアなんですよ!
いよいよキッ子も、メリル・ストリープの領域に踏み込んだな、と思いました。
ババアの領域ですよ!
大人になったサルーが生家を探しだすと、割とスッと結末まで一直線。
映画として、バランスの良いストーリーとは思いませんでしたけも。
当たり前のように涙が出てきますし。
作品全体から醸し出される、嘘のない感じ。
インドの奥の方の子どもたちの有様、もらった養子にも当たり外れがあるところ。
大吉から凶まであるところ!
キレイごとで済まされない養子生活など、実話ならではの現実味にガツンときました。
青年サルーは、生まれた国で食べたがっていた揚げ菓子を見て、幼少の記憶が蘇えるんですよね~。
「揚げもの」の魅力も世界共通なんだな~、と思いました。
ボクちゃんも、たま~に夜、安くなったトンカツを買いますけども、美味しいもんねぇ。
むさぼり食ってますから、豚みたいに!
見終わって、サルーは子役も大人もよかった~とキャストを調べたら、大人サルーは「スラムドッグ$ミリオネア」のジャマールと知ってひっくり返りましたわ!! 男子って髪型次第でイケメンになれる得した生き物。。。
インドのママと再会できても、言葉はすっかり忘れちゃってるんですね~。
by かえるのエリー (2021-07-01 12:49)
かえるのエリーさん。
そうそう、スラムドッグのジャマール男優さんなんですよね!ジャマール男優さんは、今じゃすっかり「イケメン枠」に落ち着いて、今でも賞レースに食い込んで、スラムドッグ一発で終わっていないところが偉いです。今後も注目してあげてくださいね。
by のむら (2021-07-01 16:36)
ルーニーは抱かれてなんぼの俳優とのご指摘。
ふーん、たまたまかしらね、と思いつつ、
今作、全然、ルーニー残念だった。抱かれないとダメなんだ。
全部、キッコさんが持っていったじゃないか。
by けい (2021-12-28 21:12)
けいさん。
近年のキッ子は、どんな役を演じてもハズしませんね。とくに今作では、本格的な「おばば路線」に参入したので、一層インパクトのある演技になっていると思います。また、キッ子とルーニーの共演作というのは、とても珍しいですね。
by のむら (2021-12-29 15:13)