「ジャングル・ブック」★★★☆

舞台はジャングル。

狼に育てられた少年が主人公のアドベンチャー・ムービーですよ。

人間と動物たちが、普通にお話できる世界。

英語ペラペラ、動物が！

そんな動物の中で、野生の熊さんがお優しい。

野性の熊さんが、こんなにかわいいはずがナーイ！

もっと目はギラギラしてるはず。

飢えた目をして、垂らしているはず、ヨ・ダ・レ！

もしも森で熊さんに出会ったら･･･。

間違いなく殺されるし！

食いちぎられるし、食べ散らかされるわい！！

世の中の熊さんが、みんなこんなに優しいといいのにな、そしたら一頭飼ってやんよ！

またがって遊んでやんよ金太郎みたいに！！

全裸に赤いよだれかけ一枚の扮装でさ～！！･･･と思いました。

そんなお話を実写風味の映画にするという難易度のお高い仕事を、「アイアンマン」などのジョン・ファブロー監督が見事にこなしておりました。

主人公の少年モーグリ以外、動物と風景は全部CGという、実は野心的な作品なんですよね～。

CGのクオリティが恐ろしく高く、鑑賞中は「エッ、これが全部CG？！」と圧倒されっぱなし。

最新テクノロジーを確認する作品として楽しみましたよ、「アバター」みたいに！

志の高い作品からしか感じない、独特の熱量もありました。

ムンムンしたんですよ！

空想の物語ということで。

昔なら絵本などで表現されるところを、今回は今風にCGで描いている･･･それは時代に合った、まっとうなやり方なのかも･･･とも思いました。

同時に、CG製ということで、どこか違和感のある大自然。

「作り物」っぽい感触と、コンピューターというメカが自然を作り出す背徳感、メカと自然のせめぎ合いが異様な空気を作りだし、独自の味わいに仕上がっております。

限りなく現実に近い非現実感、というか～。

子ども映画ですが、さほど甘味もありませんでした。

むしろ、しょっぺえ！

塩っ辛いわい、イカの塩辛みたいに！

陽気な主題歌も用意されてますが「エッ、その歌そこで歌うんですか？！しかもアンタが歌うんですか？！」っていう、意外な場面で使われました。

1人の男児の生き様を描いているところが、また良いです。

ダークだしクールだし、一般のガキンチョは、どんな顔をしてこの映画を観るのでしょうね。

少年モーグリの食事や便所はどうしてるのかは気になりましたけども。

お肉を食べるとしても、焼かないとダメだと思うし･･･。

生で食べたら、おなかがゆるくなりますし！

そしてモーグリがそのまま成長して大人になったらどうすんの？

女性も抱けないじゃんか～？！･･･とも思いました。

少年モーグリは生身のキャストなのですが。

つまり演じた子役は、全てスタジオ撮影。

お部屋撮り！

おこもりさ！！

アンタそれで野生児と言えるのか？！

そんな矛盾が頭を混乱させ、また味に深みを足してます。

つぎ足してんの、うま味を！

そんなモーグリを主に助けるのは豹と熊。

2頭の友情が大人風味。

助さんと格さんみたいでカッコよかったです。

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• 出版社/メーカー: Walt Disney Video
• メディア: Blu-ray

コメント 6

これねー。予告ではもっといいんかな、と思いましたが…やっぱりディズニーでしたわ。突然でかいヒヒが歌うたいだした途端、ここでそれはないだろうと、目が点になりました。
しかも歌はクリストファー・ウオーケンだったし。あのくまさんはビル・マレーがいい仕事してましたけど、いつもの彼だった。
原作ファンの旦那は怒ってましたが…ディズニーに原作変えるな、って言ってもねえ・・・

子役はうまかった。
by keyboardcat (2016-08-18 05:29) 

たまたま、というか勿論探していたDVDを米アマゾンから仕入れたのですが、クリストファー・ウオーケンと、現在ジョニデと泥沼離婚劇を繰り広げているアンバー・ハード共演のOne More Timeという映画。なんとウオーケンさんの役がシナトラの様な往年の超人気歌手で今は落ち目ながら、かなりの場面で上手いんだか下手なんだかの歌を披露してます。どうやら踊りが出来なくなった今いたく歌手に目覚めちゃったみたいで（笑）ちょっとハタ迷惑な感も（笑）娘が2人いて上の娘は典型的な優等生、下の娘アンバーが、生活も男も自堕落なシンガーソングライター、　家賃が払えなって、ハンプトンコートという高級住宅街にあるウオーケンと、継母が住む邸宅に転がり込んで巻き起こる葛藤劇。このアンバーが意外に歌も演技も上手くてびっくり。なんか中途半端なアクションものしか見た記憶しか無かったので。

スレチの話を長々と済みません。来週「ジャングル・ブック」見に行きます。

by ちびまま (2016-08-18 15:29) 

野生児はかわいいけど、サイズ感も動物の出身地もむちゃくちゃで
どこのジャングルやねん！と突っ込みながら見てました。
英語しゃべって歌える熊ちゃんと仲良くなれたら楽しそうだけど。

劇場で見たときは子オオカミ萌え客が多く
オオカミが出てくるたびに「はぁ～」と声が聞こえておりました。
CGだけど。

そうやって考えるとあの野生児は恐ろしい演技力の持ち主ですね。
ターザンに勝利してると思われますｗ

by stonkovic (2016-08-18 19:10) 

keyboardcatさん。
造形だけはスーパーリアルな路線にしたようですね。曲入れは、まさかあのヒヒが歌うとは？！・・っていう意外性を狙ったのかな。クリストファーウォーケンとビルマーレー、僕はず〜っと逆のキャラだと思って観てしまいました！冷静に考えたら、ヒヒがウォーケンで、クマがマーレーですよね・・。

ちびままさん。
アンバーハード、とっても良い役をもらってますね！ジョニデに抱かれていた頃は、アンバーの女優人生は上り調子だったんですよね〜。One More Timeは日本でも公開されるといいですね。

stonkovicさん。
あの子、スゴいですよね、全部ひとり芝居なんですよね！クマのおなかで川下りの場面も、全部ひとりだったとはアッパレです。クマと仲良くなれたらいいですよね〜。怒るとメチャメチャ強いところが、強盗に遭ったときとか便利〜。子狼は、たしかにカワイかったです〜。
by のむら (2016-08-18 20:36) 

まさかウォーケンさながトリうぃ務めるとは思わなンだ、腐ってもオスカー俳優のご威光でしょうか？

しかしこの映画いたいけな子供がみたら絶対トラウマになると思うな。
by ちびまま (2016-08-24 23:12) 

ちびままさん。
クリストファーウォーケンの見せ場が多くて良かったですよね。まさかの主題歌担当でした。そうそう、子供が観たらトラウマですよね、動物たちも怖いし。まーそこが良いところなのですが。
by のむら (2016-08-25 00:01)