「I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE」★★★ [映画日記]
カワイイです。
映画の本編は、ただただひたすらに、ず〜っとカワイイです。
なんかもう、カワイらしさに殺(や)られたわい!
全キャラクターがダンス大会で踊りだしたときが、カワイらしさのピーク。
ボクちゃんたまげた「何じゃい、このカワイイ世界は」と。
「どこにあるんじゃい、その世界は」と!
ボクちゃん、その世界に引越したい。
ボクちゃんもダンス大会で一緒に踊りたいわい一心不乱に!
もうね〜、もらえる年金額の不安や、マイナンバー詐欺に怯える不安から逃れたいんですよ!!(←現実逃避じゃな)
今回のCG映像は、原作キャラクターの魅力を引き出したわな。
おびき出したわな!
リアルな映像だけど、線画の魅力が出ています。
キャラクターの足の裏には、フリーハンドで書いたような縦線。
キャラクターの眉毛なんて宙を飛んでっから、小バエみたいに!
動きもカクカクさせていて、セル画のアニメみたい。
まるで、イラストが動いてるみたいで、温かみがございました。
ピクサーがCGアニメを製作し始めてから、アメリカ人はリアルなCG技術を追求してきましたけど。
より細部まで本物そっくりに再現した方がカッコいい、みたいなCG文化が蔓延しましたけど、まつ毛の1本1本、ホクロ毛の1本1本まで!
ついに今、リアル志向の技術から、手書き志向の表現に変わったのかも。
折り返し地点だわな、箱根駅伝に例えたら!
今思えば、2011年のCG映画「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」ってヒドかったわな。
原作のカワイイ持ち味をキレイに100%消し去ってましたから。
サッパリしちゃってましたから、除菌したみたいに!
「タンタン」も「I LOVE スヌーピー」みたいな作風で作り直してほしいな。
原作「THE PEANUTS」の内容を、ほとんど知らないボクちゃん。
知っていることといえば「スヌーピーが、たぶん犬」程度。(←最低限度だわな)
それでも十分楽しめました。
大人が出てこない世界観なんですね。
小学生の生活が70年代のテイストでカラフルに描かれてましたけど。クラスメイトが個別に説明されてないところがオモロいです。
誰が誰だか分からないまま、なんとなく話が進むというユルさが良かったです。
クラスメイトの中に、いつも汚れている子がいて、常に体の周りにホコリが舞っているというのが笑えました。
ホコリ込みのキャラなんですよね、あの子!
犬のスヌーピーも、最高のパフォーマンスを見せました。
スヌーピーが飛行機に乗ってビュンビュン飛び回るというアクションシーンが長かったです。
「リトルプリンス 星の王子さまと私」も同じようなシーンがあったけど、映画だから飛行機でも飛ばして盛り上げなきゃいけない、っていうのが、なんとなく余計なサービス。
飛ばさなくても楽しめてるんだけどな。
全世界版が共通して、声の出演は子役というのがお約束。
お子様縛りですよ、ガキンチョ縛り!
その声がまた、自然なカワイらしさで良かったです。
主人公チャーリー・ブラウン役の鈴木福くん、グッジョブ!
ハマり役でした。
続編があったら、また声を担当してほしいけど、その頃はもう声変わりしてるよね〜。
性に目覚めてるよね〜残念〜!
I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2015/11/25
- メディア: CD
のむらさん、こんにちは!
スヌーピーがこんな映画になってたとは…それに、可愛かったですってぇ?!
それはもしかしてがっかり作品かもなあ…なんて思ったり…
スヌーピーつか、ピーナツのいいところは、哲学的でシュールでクールで皮肉とユーモアが満載で色々考えさせられる内容、というところなのになあ…タダの可愛いキャラもの映画になってるとしたらかなり残念かも~。
というわけでちょっとチェックしてみたくなったりwwww
by Kelly (2015-12-16 16:09)
Kellyさん。
僕はピーナッツの世界をよく知らないのですが、なんと、哲学的でシュールでクール、おまけに皮肉やユーモアまで含んでるんですね!今回の映画では、ユーモアは多く含まれてました。基本的に「かわいい絵と動き」が中心の映画化だったと思います。いや〜、元のマンガを知っている人には、お子様向けすぎるかもしれませんね〜。
by のむら (2015-12-16 21:02)
昔定期的に新聞掲載の『ピーナッツ』を読んでた頃はその高尚?すぎる内容にこりゃお子ちゃま向けじゃ~ないわ!と驚愕したもんです。
例えば冬にチャーリーブラウンがソリを持ちだしたときルーシーが”バラのツボミ”って言うんですよ。これってクラシック映画「市民ケーン」で功なり名をとげた新聞王のケーンが孤独のうちに死に行く時の間際の言葉で、映画はその言葉の謎を解く事から始まるんです。結局それは貧しくも母親の愛に包まれて幸せだった子供時代のケーンが遊んでいたソリに描かれていた絵だったんですね。その真相も解明されないままソリはケーンの死後暖炉に放り込まれて燃やされてしまうのですが。バラのツボミが次第に溶けてゆく様子が哀れだったです。
しかし平均的アメリカ人は「市民ケーン」なんかみてないですよね。日本人だってかなりの映画通じゃないと分からないんじゃ。って自分は若い頃に何回もみてますんですが。やっぱりシュルツはただもんじゃない。なにしろ説明なし、ですから。
あと安楽死を提唱して物議をかもしたたケヴォーキアン博士なんかの話題も何気なく出てきたりします。スヌーピーの宿敵レッドバロンも映画になった位超有名なドイツ軍の戦闘機パイロット。ルーシーの精神分析医も特に日本のお子ちゃまには分かりにくいよね。私の知ってる普通のアメリカ人で特になんかの病気がなくても定期的に分析医に通ってる人もかなりいましたよ。
そんなこんなで本物?のピーナッツは読む方もよほど覚悟してないと簡単に齧れるもんじゃないんです。私もKellyさんの気持ちと一緒です。あのなぁ~~わかっとらんなぁ~~シュルツさん天国で歯ぎしりしてるよ~
by ちびまま (2015-12-18 23:49)
ちびままさん。
えっ、ピーナッツって読む方も覚悟しなきゃいけないですね!?なんか、けっこう楽しく野球してる場面とか多かったし、てっきり、気軽なものなのかと思ってました。原作は知らないのですが、もうちょっとアーティスティックな感じなのかな。
by のむら (2015-12-19 16:51)
アーティステックというのではなく、アニメと同じ外見で可愛いのですが、やったり言ったりすることが物凄くディープで皮肉やユーモアがあり、シェイクスピアなどの文学作品、映画、美術その他ありとあらゆる知識や時事ネタなどが盛り込まれているので、本当に理解するには読み手の教養がためされる訳なんですよ~
それと子供たちが失敗するたびに「ちぇっ」という意味で「Rats!]とか「やれやれ」という意味で「Good Grief!]を連発するのですが、これも死語で現代で使ってる子供はまずいないでしょう。
失敗続きのチャーリー・ブラウンもある意味哀愁がただよっていて身につまされる事多いです。絵柄だけなら子供も楽しめるでしょうが、本当に理解するには大人で、しかも雑学の大家じゃないと無理かもですね。
by ちびまま (2015-12-19 22:00)
こんなサイトがありました。ご参考までに。
http://www.snoopy.co.jp/strip_lib/201511/
吹き出しクリックすると日本語訳がでます。
by ちびまま (2015-12-20 10:46)
ちびままさん。
なるほど〜。いろいろありがとうございます!
by のむら (2015-12-20 13:48)