「メタルヘッド」★★★ [映画日記]
下品な発言をするヘビメタ・ファッションの青年が、不幸のどん底にいる家庭に入り浸るお話です。
ヘビメタ部分はギャグ、不幸部分はシリアスってことで、ギャグドラマとマジドラマの融合って感じなのでしょうか〜。
お酢と油の融合みたいなもん!
つまりドレッシングの瓶を振った状態ですなキユーピーだかリケンだか知んないけど!!
もう本篇中、ず〜っとヘビメタ曲が流れるのかと思ったのですが聖飢魔IIの「蝋人形の館」みたいな曲が!(←ヘビメタ曲イメージ)
別にそんなに、ヘビメタ曲がバリバリに流れるわけではございませんでした。
思った以上におとなしいです。
それにヘビメタ男子を演じているのがジョセフ・ゴードン=レヴィットですからな。
あの草食男優ですよ!
たかが草食男優さ!!(←上から目線)
だから、どこか線が細くて文化の香り。
がんばって野生的に振舞っていたけれど。
ヘビメタ男子が電信柱に登ったり、洗濯したり、見た目で笑いを引き出すパターンが炸裂。
ヘビメタ男子ってさ〜、何をやっても、おかしく仕上がるから便利だよ。
「レンジでチンするから揚げ粉」並みに便利だわい!
この男子役は、窪塚洋介が演じてもイイ感じに仕上がりそう。
「演じる」というか、窪塚洋介の私生活を隠し撮りしたら、似たような映像になる予感。(←「痛い子」扱いかい)
共演女優が豪華だよ。なんとナタマン!(←ナタリー・ポートマン)
しかもこの映画、ナタマン・プロデュース!
へ〜、ナタマンて、こういうシュールな映画が好みなのか〜。
今回のナタマンは、レジ打ちのパートで細々と暮らす、冴えない女役として登場。
ボンヤリした佇まいがイイ感じ。
「おばやんメガネ」もかけちゃって、しかも似会っちゃったよナタマン。
ああ美人のナタマンが、和泉元彌の母ちゃんに見えた瞬間!
なんでも、かけこなすねぇアンタも。
昨年は「ブラック・スワン」でオスカーをとったナタマン。
アレ以降、何を演じても上手く見えちゃうからフシギ〜。
これが「ブラック効果」なのであろう。(←「フラボノ効果」調で)
そんな実力派2人の共演が楽しかったのですが。
主人公は子役なんだよね〜。
13歳の割には、ちっちゃな男の子です。
劇中では、すんごくイジめられている子。
整った顔をしてるのに、顔から発する悲壮感がたまりません。
「木村多江の不幸顔」並みに強力だったよ。
わたくしこの映画とっても好きです〜。ジョセフ・ゴードン・レヴィットラブなので…。しかし妙な邦題ですわよねメタルヘッド。正直ナタリー・ポートマンって苦手なのですけれどブラック・スワン、ソーよりダサ女子のこの映画が良かったと思います。
by こけし先輩 (2012-01-30 13:12)
こけし先輩さん。
タイトルつけるの大変だったと思います。ヘビメタ風味を出したかったのでしょうね。
ジョセフはがんばってましたよね。ナタマンとの共演シーンが少なくて残念でした。ナタマンが苦手でも、ここまでダサく形を変えると受け入れやすいんですね。カレーに苦手な人参、きざんで入れるみたいな。
by のむら (2012-01-30 18:23)