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「サン・セバスチャンへ、ようこそ」★★★ [映画日記]

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ウディ・アレン作品といえば、大スター総出演がお決まりでしたけども。
 
贅を極めていましたけども!
 
「MeToo」騒動により、黒歴史が掘り返されたウディさん。
 
「そういえばウディ・アレンて、元祖MeTooだよね」と囁かれ。
 
ハリウッドの大スターたちが突然ツン!
 
突然みんなして「キモいんだよ、おじん!」ですよ!!
 
スターが出てくれなくなり、米国でも映画を撮れなくなってしまったのでしょうか。
 
ウディさん、ヨーロッパに高飛び!
 
いろいろあって、アメリカ、スペイン、イタリア共同製作として、ウディ・アレンさんが手がける新作がついに完成〜。
 
さすがに、大スター(ほぼ)不在の作品になっていますね。
 
出演しているのは知名度が低い俳優なのですが、映画の中身は昔のまんま。
 
「そのまんまアレン」ですよ!(←「そのまんま東」調で)
 
むしろ、知名度が低い俳優さんがやっていることが、なんか新鮮〜。
むしろ、物語がリアルに見えるという錯覚〜。
 
あいかわらず、「おじんのスケベ心」が全開、不倫を中心とした「自由恋愛」を描いたお話で、「あんだけMeTooで叩かれたのに、まだスケベな映画を撮っちゃったの?!」と苦笑い。
 
懲りてナーイ!
 
MeTooで叩かれたからって、お行儀のいい説教映画を撮られも観客は困るだけだし、まあいいかな、と思いました。
 
スペインで開催されている「サン・セバスチャン国際映画祭」が舞台。
 
主人公で、映画学の教授モートによる「最近の映画祭はなっとらん。審査員は社会派ばかり評価しやがって」みたいなセリフは、ウディ・アレンさんの心の声か?!
 
最近干されてるウディ・アレンさんの恨み節でしょうか?!
 
主人公モートは、腹の出た非モテ系のおじさんなのですが、旅先で世話になった美人女医とデートしてしまうという奇跡。
 
ああ、おじんの下心が世界を回る!
 
相変わらずの妄想脚本でした。
 
本来ならば、美人女医役はペネロペ・クルスあたりにお願いしたいことろでしょうか。
 
今回は、ペネロペ・クルス風の美人女優が演じていました。
 
主人公の妻役はガショ子!(←ジーナ・ガーション)
 
ルイ・ガレル演じるフランス人監督フィリップとイチャつく、というセクシー不倫妻役なのですが。
 
あらま美人。
 
ステキだよ、ガショ子!
 
きれいに撮れてる、小ジワも飛んで!!
 
おそらく、A級女優が誰も出てくれないから、ガショ子に役が回ってきたのでしょうけども。
 
良い役をもらったと思います。
 
「たなぼた」ですよ!
 
そんな大人の映画関係者が繰り広げる、エッチで愉快な小話。
 
旅情あり、映画通がニヤリとするマニア・ネタありで、小技も効いてます。
 
ときどき挿入される、昔の名画をモチーフにした空想映像が、また粋で良い感じ。
 
ウディ・アレンさんの手腕を感じる作品でした。
 
「腐ってもウディ・アレン」ですね。
 
 


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M

遅めのコメントですみません☆
やっと観ました。ほんと、反省してないですね。この年齢の人にハラスメントとか言ってももう無駄な気がする(←近所の年寄り扱い)厨二病のくせにおフランスの香水でもごまかせない老人臭でしたよ〜(ボロクソ!)
by M (2024-02-18 15:26) 

のむら

Mさん。
観たんですね!どこのお年寄りも、ハラスメントやコンプライアンスは眼中にありませんね。その「我が道を行く」感じは、使い方によってはアートになるので、周りの人がうまいことプロデュースしてあげてほしいです。今作の場合は「厨二病のくせにおフランスの香水でもごまかせない老人臭」、確かにそうでした!
by のむら (2024-02-19 09:55) 

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