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「マエストロ:その音楽と愛と」★★★☆ [映画日記]

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ブラッドリー・クーパーさんと言えば。
 
わたくしの中では海外ドラマ「エイリアス」(2000年代)での、脇役出演のイメージで止まったままなのですが。
 
「所詮テレビ男優」のイメージですよ!
 
そんな彼が、ハリウッドでここまで成長するとは。
 
ご立派になられるとは~っ、うへぇ~っ!(←土下座で)
 
今回、ブラッドリー・クーパーさんは、実在した世界レベルの指揮者レナード・バーンスタインの伝記作品で、製作・監督・脚本・主演をこなしていらっしゃいます。
 
鑑賞してみましたところ、ものすごく良い出来で、驚いています。
 
とくに演出家として、ブラッドリー・クーパーさんは鋭い感性を持っていて、アート寄りの嗜好であることが分かりました。
 
芸術家肌なんですよ、パッと見チャラいけど!
 
映画製作チームの中には、マーティン・スコセッシやスティーヴン・スピルバーグの名前もあるのですが。
 
彼らの意見も参考にしたのか、物語の前半をモノクロにして、クラシック名画風の佇まいに仕立てているところが最高~。
 
音楽もゴージャスでうっとり~。
 
物語の後半はカラーになりますが、それもまた、どこか1970年代の名画のような空気感で良かったです。
 
脚本自体は、レナード・バーンスタインの半生を追っているだけなので普通なのですが、全編を「昔の名画風」で描くという作風に、インパクトがあったと思います。
 
同時に、役者の演技力を最大限に見せきっているのも特徴ですね。
 
同じように指揮者を主人公とした音楽系映画に「TAR/ター」(2022年)がありますけども。
 
「TAR/ター」を観たときは、主演したケイト・ブランシェットの演技を「世界一」と思いましたけども。
 
今作でブラッドリー・クーパーが見せた演技は、なんと、ケイト・ブランシェット様に負けていません。
 
あの「所詮テレビ男優」と思っていたブラッドリー・クーパーさんが、「まさか、まさかの、まさか」ですよ!(←失礼)
 
劇中では見事な指揮っぷり。
 
圧巻の棒振りですよ!
 
芸が素晴らしすぎてうれしくなり、ニヤニヤしてしまいました。
 
ニヤケ顔で鑑賞したんですよ!
 
圧倒的主役感でありながらも、妻役キャリー・マリガンにも多くの見せ場を設けていて、出演者リストの先頭も彼女の名前に。
 
ブラッドリー・クーパーの謙虚さを感じました。
 
ひかえめなお方なんですよ、ひかえめ塩分のお味噌汁みたいに!
 
ブラッドリー・クーパーに、アカデミー賞主演男優賞をもたらしそうな勢いを感じる作品でした。
 
あの「所詮テレビ男優」に、ですよ!(←失礼)
 
 
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  • アーティスト: ヤニック・ネゼ=セガン
  • 出版社/メーカー: Universal Music
  • 発売日: 2023/12/01
  • メディア: CD


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