「ミッション:インポッシブル／デッドレコニング PART ONE」★★★☆ [映画日記]
若手キャスト不在で、ここまでやるとは〜。
「恐るべしハリウッドの大人たち」ですよ！
アクション満載で、文句なく楽しいです。
この楽しさは「ワイルド・スピード」シリーズに似てるかも〜。
物語も、テンションも、劇中でやってることも、なんか似てる気がする〜。
「ワイルド・スピード」が「ミッション:インポッシブル」に寄ったのか。
それとも「ミッション:インポッシブル」が「ワイルド・スピード」に寄ったのかは分かりませんが。
両シリーズとも、方向性が同じの「映画館で観るべきアクション娯楽大作」を目指しているな、と思いました。
「ミッション:インポッシブル」シリーズの独自性は、なんと言っても製作・主演のトム・クルーズの存在ですね。
大体のアクションをトム本人がこなしていることが「スゴイな〜」と思います。
ノーヘルでバイクを爆走させながらセリフをしゃべって演技したり。
空中からパラグライダーで着地して、そのまま演技が始まる、とか。
ときどき見せる「本人やってます感」溢れる演出がたまりません。
同じ手法の「トップガン マーヴェリック」で全世界を魅了したトム・クルーズ精神は、今作でも息づいていることを実感しました。
今シリーズでは、トムの仲間（友人）役がサイモン・ペッグっていうのが、良いんですよね〜。
クールなトムと、おちゃらけたペッグという、別の味が合わさって醸し出す「萌え」がございます。
「生徒会長と不良の番長が仲良し」みたいな「萌え」ですよ！
今作の劇中では、トムは、あらゆる美女を魅了。
男まさり、手クセの悪い女、暴力女、各種の女心をズキューンですよ！
それでいて、紳士的な態度を貫くトムが渋かったです。
新キャストのヘイリー・アトウェルは、何の役なのかと思ったら、手クセの悪い女役だったんですね。
コソ泥女でした！
「私というパズル」（2021年）での演技でアカデミー賞にノミネートされたから、武器商人役のヴァネッサ・カービーは出番が多かったですね。
どの女優も、いい感じに輝いてました。
「発達しすぎたテクノリジーがもたらす脅威」を敵とした物語で、今どき感のある設定でしたけども。
その中でやってることは、カーチェイス、宙吊り、スカイダイビング、暴走列車の屋根で戦闘など、シリーズ過去作と同じなんですよね〜。
もはや「ミッション:インポッシブルあるある」の連続ですよ！
背景を現代的にアップデートしながらも、シリーズ本来の醍醐味はそのまま見せ続ける、という姿勢でしたね。
カセットテープとか、物理キーとか、物理ボタン操作とか、原作の古い要素を、現代劇の枠に入れるのも難しいと思いますけども。
うまいこと、アナログ風味として作品に組み込んでいたと思います。
古さとか、老いとか、マンネリとか、そういうネガティブ感を、はねのける勢いを感じました。
Mission: Impossible - Dead Reckoning Pt. 1
- アーティスト: Lorne Balfe
- 出版社/メーカー: La-La Land Records
- 発売日: 2023/09/15
- メディア: CD
前作あたりで「もうすべてやり尽くしたな、あとは宇宙へでも行くしか…」などと思った気がするんですが、今回もさらにまたやってくれてましたね～トム様。但し、基本や初心に立ち返るというか、のむらさんも仰る通りスカイダイビングや列車内外でのバトルやカーチェイス等、これまでに見たことのあるアクションの難易度はそこまで上げずに（てか上げようもない）、完成度や美を追求した感がありました。出来栄え点を稼ぐというか。もはや芸術。イーサンとグレースが列車でホニャララなシーンとかもすごかったですよね～。どこでどうセットを組んで撮ったんでしょうあれ。あと、GotGのマンティス役の女優さんが出てましたね。見た目も役柄もまったく違ったんで新鮮でした～。パート２も超楽しみですが、還暦トム様にはこれ以上無理なことしてほしくないような、ほしいような複雑な気持ちです。
by すだち (2023-07-30 16:30)
すだちさん。
そうですね、完成度や美を追求した感がありましたね！陶芸家が、ずっと壺を作り続けるように、今作の制作チームも、ずっと同じ芸術品を、作り続けるのかもしれませんね。マンティス女優、意外と大きな役でしたね！この感じだと、しばらくはアクション女優としてやっていくのかな〜。僕も、トム様には無理してほしくないです！なんか、いつか「トム、アクション撮影中に死去」というニュースが出そうで怖い・・。
by のむら (2023-07-30 19:34)