「レイモンド&レイ」★★★ [映画日記]
ユアン・マクレガーとイーサン・ホークの、W主演作です。
ハリウッドのイケおじ2人が、異母兄弟役で共演してます。
スター兄弟ですよ、キラキラ・ブラザーズ!
2人とも好きな俳優さんなので、これはうれしい〜。
2022年10月に配信された、「AppleTV」オリジナル映画。
異母兄弟のレイモンドとレイが、疎遠だった父の葬儀に出席するために再会するも、父の遺言内容に翻弄される、というお話。
オフビートな家族ドラマが進行する中、ときどきY談(死語)が挿入される、という構成になっています。
イーサン・ホーク演じるレイは、不良おやじでプレイボーイ。
売店の姉ちゃんから、受付の美女まで、ちょっと会話しただけで仲良しになれる超・才能を持ち合わせています。
それなのに、アラフィフで独り身とは一体なぜ?!
ミュージシャンになる夢を挫折した、という設定ごと、イーサン・ホークの持ち味にピッタンコでした。
なんか〜、他作品でも、「親戚に1人はいる、ワケありのおじさん」役、みたいなポジションって、イーサン・ホークに合うんですよね〜。
ユアン・マクレガー演じるレイは、イーサン・ホークとは真逆で、奥手の慎重派。
抱きたい女性が現れても、とくに自分からアタックすることはなく、彼女のセクシー写真をこっそり持ち帰るという中年男性像。
顔がユアン・マクレガーじゃなかったら、ただの気色悪いおじんですよ!
ファッションも、おじさんシャツに、おじさんジャンバーという地味なアイテムでまとめているのですが。
やっぱり顔がユアン・マクレガーだから、いくら質素に振舞ってもイケすぎている。
浮いてんの、顔が!
イケおじ俳優の限界を見た気がしました。
また、初めて「ハッ」としたのですが、ユアン・マクレガーの生え際がおかしい。
整然としてんの、田植えしたばかりの田んぼみたいに!
「もしかして、いくらか毛束を植えたのかな」と思いました。
そんな2人が、いい大人になっても、子供みたいに、ちょっかいを出し合ったり、ケンカする場面が微笑ましい〜。
いいコンビネーションなので「この2人の掛け合いなら、10時間くらい観れる」と思いました。
アルフォンソ・キュアロンがプロデューサーなので、バリバリのコメディという感じではなく、クールで大人っぽい口当たりに仕上がっていましたね。
だからこそ、すごく盛り上がることはありません。
取って付けたように、2人が感情的になる「見せ場」もありましたが、インパクトは弱めですね。
若い頃のユアン・マクレガーなんて、映画の中ですぐにフルチンになって、観客にメガ・インパクトを与えていたのにねぇ。
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