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「史上最高のカンパイ!~戦地にビールを届けた男~」★★★☆ [映画日記]

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実話ベースの社会派映画「グリーンブック」(2018年)で、ついにアカデミー作品賞の監督になったピーター・ファレリーさん。

 

のし上がりましたけども、コメディ監督が!

 

そのファレリーさんが「再び、実話ベース映画の製作に取り組んでいる」と聞いたのが、数カ月前。

 

「どうやら、またアカデミー賞を狙ってるよ、あの子と小耳に挟んだんですよ!

 

あの映画、どうなったのかな〜、と思っていたのですが。

 

進捗待ちでしたけども!

 

なんと映画は出来上がっていて、いつの間にやら「AppleTV+」で独占配信されていました。

劇場公開は、しなかったんですね〜、残念。

 

物語の時代は1968年。

ニューヨークに住む青年チッキー・ダナヒューが、飲み会の席で「戦場の旧友たちに、ビールを持って行ってやんよ!」と軽いノリで発した言葉が現実に。

 

バッグに缶ビールを詰め込んで、単独でベトナムに向かうという、すんごいお話。

 

パッと見は、お酒映画ですね!

 

ベトナム旅行の手続きは、トントン拍子で進んで行きました。

 

まるで運命に導かれているようですよ、ただのビールの差し入れなのに!

 

道中は、なかなかの大冒険で、生きているのが不思議なくらい。

これが実話とはビックリです。

 

基本、チッキー・ダナヒューさんの「友達にビールをあげたい」という、純粋な友情物語が進行します。

 

戦場で再会した友達たちは、チッキー・ダナヒューさんに「お前はバカか!ここは危険だから今すぐ帰れ」的なリアクションに、「そりゃそうだ」と思いました。

 

おバカなアメリカ青年が放つ、おバカ風味が全開でした。

 

戦場を茶化している場面もあるのですが、茶化しの巨匠ピーター・ファレリー監督の手腕により、不愉快になるギリギリ手前で持ちこたえていますね。

 

ここまでなら、普通のコメディ映画なのですが。

 

立場によって食い違う戦争意識やメディア意識の要素が組み込まれ、かなり社会派な方に振ってますね。

 

バカ半分、マジメ半分。

 

ハーフ&ハーフのピザみたいな出来映えでした!

 

「グリーンブック」での経験が活きているのか、ピーター・ファレリー監督は、泣かせる場面でお客を掴んできています。

 

戦略ですよ!

 

はい、泣きました。

 

おバカなアメリカ青年に泣かされたんですよ!

 

ピーター・ファレリー監督の手腕が小憎らしかったです。

 

チッキー・ダナヒュー役を演じているのが、ザック・エフロンということで。

 

ザックの「アメリカのパーティーボーイ」という持ち味に成熟感。

 

今作では、「ちょっぴり大人風味の、アメリカのパーティーボーイ」というキャラクターになってましたね。

 

ここまできたら、死ぬまで「アメリカのパーティーボーイ」を演じてほしいです!

 

その他、賞レースへの食い込みを意識してか、大物のビル・マーレイやラッセル・クロウが出てますけども。

 

戦場記者役のラッセル・クロウが、ものすごく太っている〜。

 

パンパンすぎて戦場で浮いている〜!

 

昼からトンカツ(ごはんのおかわり自由)、深夜までポテチを食べているような戦場記者でした。

 

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