「秘密への招待状」★★★ [映画日記]
ジュリアン・ムーアとミシェル・ウィリアムズが共演したドラマ作品を、ケーブルテレビで発見〜。
日本では2021年に劇場公開されたようです。
「妙な邦題。秘宝館にでも行く話?」と思い、期待しないで再生してみたのですが、これが、なかなか楽しかったです。
ジュリアン・ムーアの名前が先に出てきますが、実質、主人公はミシェル・ウィリアムズが演じた女性イザベルですね。
冒頭から、インドで孤児院を営んでいるイザベルが、ニューヨークまで行って、ジュリアン・ムーア演じる実力者テレサに「寄付金をください」とお願いする展開。
地味っ子の上京物語ですよ!
最初っからミシェル・ウィリアムズの演技に魅了されっぱなし。
実力者テレサとの面談前。
テレサがビジネスで有能であることや、いかにして巨万の富を得たか等、成功者の自慢話を、ひたすら聞かされるイザベル。
内心「あーはいはい。くだらねぇ大企業様の、くだらねぇ大株主様でございますね」と思い、仏頂面のミシェル・ウィリアムズに大共感〜。
イザベルがテレサと面談し、「インドでは何万人もの子供が困っています。1人あたり5ドルで救えます。寄付していただきたいです」と申し出るものの。
テレサは「う〜ん、ちょっとそのお金は出せないな。それより、我が社のケータリングが、エビからシュリンプに変わっててイラつく〜。(あ〜伊勢海老食いたい)」と塩対応。
テレサがイザベルに「あなた独身なの?私は結婚していて子供は3人。子育てと仕事の両立って大変よ。でもとっても充実した毎日よ」と、私生活でもマウント。
炸裂しまくり、余計な一言〜!
さらにテレサがイザベルに「寄付金の話は置いといて〜。パーティやるから来なさいよ」と、強引なお誘い。
今度はアル・ハラでしょうか?!
あらゆるテレサの言動に、内心「セレブ様だか何だか知らないけど、くだらねぇ」とブチ切れ、プンプンしながら帰るイザベルが大好き!
パーティに参加してからは、テレサの夫を交えて、「ある秘密」をテーマにして、まあまあの修羅場が展開。
いい年した大人でも、修羅場では声を張り上げるものですよ。
修羅場での大人の気持ちが理解できて、観ていて胸が痛いです。
ギャーギャー言うミシェル・ウィリアムズの演技も最高で、本当に修羅場が似合う女だと思いました。
ミシェル・ウィリアムズ特有の「男がしてほしくない、女の冷めきった表情」も炸裂。
目がすわってんの!
ミシェル・ウィリアムズはダイアン・クルーガーの代役での出演ですけども。
この役は「すわった目」のミシェル・ウィリアムズで正解と思いました。
そんなこんなで、対照的な2人の女性について、生き様を描いた作品になっていましたね。
製作・監督・脚本は、ジュリアン・ムーアの実の夫であるバート・フレインドリッチなんですね。
年下の旦那ですよ!
ジュリアン・ムーアの実年齢は60を超えてますけども。
おそらく劇中での年齢設定は40代かと思われます。
約20のサバ読みも、ジュリアン・ムーアなら可能なんですよ!
劇中では、風呂場の湯船で抱かれるジュリアン・ムーア!!
実の旦那が仕立てた舞台で、のびのび抱かれるジュリアン・ムーアでした。
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