「ビースト」★★★☆ [映画日記]
この夏。
「あ〜あ、ジュラシック・ワールドに出てくる恐竜も怖くなくなったよね〜。腑抜けになったもんさ!」と嘆いておりましたところ。
怖い生き物は恐竜だけじゃありません。
わざわざ恐竜ランドに行かずとも、怖い動物には出会えます。
アフリカに行け、サバンナに!
肉食動物ゴロゴロいるから!!
そんな、原点回帰の猛獣系・恐怖映画に仕上がっている今作。
「アニマル・スリラー」というジャンルですよ!
今作でフィーチャーされている猛獣さんは、ライオンさん。
お獅子!
アフリカ旅行を楽しむ一家が、サバンナの真ん中で、車が立ち往生して始まる恐怖の体験。
一匹の凶暴なライオンに目をつけられて、ねちっこく襲われる、というシンプル設計です。
作品コンセプトは「陸のジョーズ」とのこと(笑)。(←笑って失礼)
「絶対悪の1匹」を悪役に仕立てた物語になっています。
ライオンに襲われるシチュエーションは、人が車内に避難しているときに、車外のライオンが突進してくる、という感じ。
ティーンエイジャーの娘2人は車から出たと思ったら、また入ったり、チョロチョロして危なっかしい〜。
じっとしてなよ、生娘たちは!
まんまジュラシック・パークな感じですね。
もはや、ジュラシック・ライオン・パークですよ!
そうなると、「パクリ?B級映画だよね」と、なりそうですけども。
なんと、安っぽくありません。
この映画は、「高見え」商品!
CGで表現されたライオンがスーパー・リアルだし、映像に「こだわり」がギッシリ。
ライオンが襲ってくる場面は、必ずカメラの「長回し」。
襲ってこない場面でも、手持ちカメラ風の「長回し」が多用されて、臨場感がバッチリです。
怖くて最高でした、ライオン万歳ですよ!
主人公で、一家の父親役を演じたのは、イドリス・エルバさんですよ。
アフリカ旅行のナビゲーター役は「第9地区」 でお馴染みの「第9男優」セリシャールト・コプリーさんというのも、ツウな配役。
イドリス・エルバさんの演技は申し分ございません。
イドリス・エルバさんとライオンの対決場面も、凄まじかったです。
いろんな人に「決してライオンとは対決しないほうがいい。勝てないよ」と触れ込みたくなりました。(←言わずとも分かってますか)
アフリカのサバンナにて、黒人一家がライオンと戦うという風景というか、ムードというか。
何、この統一感!
何、このコーデ!!
「本当はこわいライオン・キング」みたいな世界観も良かったです。
コメント 0