「ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット」★★★ [映画日記]
2017年のDCヒーロー映画「ジャスティス・リーグ」を、本来の監督であったザック・スナイダーにより再編集。
アメコミ映画では珍しい、ディレクターズ・カット版として再登場〜。
もういっぺん、オギャーと産声あげたわい!
しかし、完成した本編時間は4時間て…。
やりすぎじゃーっ!
スナさん、そこまでやらんでいい。
スナさん、ワシらを殺す気かーっ!
今作は、amazonプライム・ビデオ内のレンタルで鑑賞いたしましたけども。
わたくし、レンタル料金399円を見事に支払いきりましたよ、一回で!
本編時間が4時間ってことは、1時間あたり約100円という換算に。
再生ボタンを押す前は「見せてもらおうか。1時間100円の映画とやらを」と、シャア・アズナブル調でつぶやく、ニヒルなわたくしでした。
オリジナル版の制作時には、監督業の途中で「娘さんの自殺」という悲劇に見舞われ、降板せざるをえなくなったスナさん。
今回の再編集版では、映画作家としての無念を晴らすかのような、執念を感じる力作に。
オリジナル版は、安い「戦隊もの」のようなダサ作品でしたけども。
再編集版の印象は、オリジナル版と全く違う。
信じられませんが、カッコよくなってます!
曇天を中心とした絵画調の背景、色彩を抑えた深い陰影、多用されるスーパースロー映像。
代表作「300〈スリーハンドレッド〉」のような、 純度の高いスナさんワールドが味わえました。
これまで、同ジャンルでライバル作の「アベンジャーズ」には、全く勝つ部分がなかった「ジャスティス・リーグ」ですけども。
今回の再編集版で、少なくとも「映像美」という点では「アベンジャーズ」に勝ったと思います。
見た目だけは勝てたんですよ!
劇中では、ヒーローが6人も出てきますけども、彼らのバックグラウンドも深掘り。
たっぷり表現できています、なんたって4時間もありますから。
4時間もありゃあ、何でもできますよ!
とくに、オリジナル版では最もダサかったヒーロー「サイボーグ」が、心のドラマを増量して、クールに大活躍。
結果的に、6人まんべんなく見せ場があって満足できました。
陽気な部分をフィーチャーしたオリジナル版と違って、再編集版では陰気なエピローグまで付いてます。
全体的に、ダークで野心的なアメコミ映画に仕上がっていました。
当たり前ですが、基本的な物語は、オリジナル版と変わらないんですよね〜。
お話は、「アベンジャーズ」の方がワクワクできて面白いと思いました。
ベン・アフレックが演じるバットマンを見れるのは、今作で最後だと思うのですが。
バットマン周辺のキャスティングが絶妙〜。
珍味〜!
ベンも、鍛えているのか痩せていて、妙にカッコいいし〜。
顔アップなんて、ジョージ・クルーニーに見えてくるという錯覚!
執事アフルレッド役が、ジェレミー・アイアンズっていうのも、すごく良い。
このキャスティングで、バットマンの単独映画を観てみたいな。
また「ザック・スナイダーカット」で作りゃあいいじゃない。
何でもかんでも、作りたい映画は「ザック・スナイダーカット」でやりゃあいいじゃない、4時間超えで!
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