「アーミー・オブ・ザ・デッド」★★★ [映画日記]
ザック・スナイダーが原作・製作・監督・脚本を担当して、入魂ですよゾンビ映画に!
2021年5月に配信されたNetflixオリジナル映画です。
今回のゾンビ世界は、「ゾンビになったら、家族でも友達でも殺すしかない」等、普遍の魅力を継承しつつも、新味を加えてアップデート。
これは令和型のゾンビ映画ですよ!
物語の舞台はラスベガス。
「ゾンビに噛まれた人間は、まず体温が低下する」とのことで、検温器を持った人が、道行く人の体温を計っているという生活環境。
ゾンビを政治的に利用する政治家もいて、感染を踏まえた社会が成り立っているというあたり。
2020年以降のコロナ社会を模したかのようなゾンビ生活が新鮮〜。
初めてのゾンビ味に興奮〜!
この、いかにもアメリカ人が好きそうな感染社会の表現は、「先にやったもん勝ち」と思う〜。
スナさん、とっととやって大正解〜。
ゾンビ自体も、よくある枯れたゾンビ像とは、ちょっと違う。
意思を持つ新種のゾンビがいて、彼らのコミュニティにはリーダーも存在。
まるでゾンビ王国ですよ、死体の帝国!
なんとゾンビ同士の「交配」も可能な様子。
抱いたり、抱かれたりしてるらしいです、ゾンビが!
愛してんの!!
見た目はゾンビだけど、エイリアンとかスピーシーズとか、ヴァンパイアとか、いろんな要素を取り込んで、もはや怪物の総合商社。
眺めているだけで楽しかったです。
そんなゾンビ帝国に忍び込んだ人間のチームが、金庫から大金を盗み出そうとするストーリー。
ゾンビ映画でありながらも「ミッション・クリア型」の構成で、ネタは盛り盛り〜。
チーム・リーダーで主人公のシングルファーザー役を演じたのは、デイヴ・バウティスタさんですよ。
レスラー上がりの、あの子!
これまでも「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や、「ブレードランナー 2049」などの脇役で大活躍しているバウティスタさんですけども。
同じくレスラー上がりで、ハリウッドでも頂点を極めたドウェイン・ジョンソンと比べると、いまひとつアクション・スターとして決め手に欠ける人材でした。
ドウェイン・ジョンソンが「稼げるレスラー」なら、バウティスタさんは「稼げないレスラー」、「残念なレスラー」だったんですよ!(←ものすごく失礼)
今回、ザック・スナイダー作での主演で、一気にメジャー感が出たと思いますけども。
他のチームメンバーをグルッと見てみたところ、大体が無名!
みんな今すぐに死んじゃいそう〜!!
どうやら、出演者のギャラは抑えた様子。
実は、安い人材のトップがバウティスタさんだったのでした!(←失礼)
チームに金庫破りの仕事を依頼する日本人役は、真田広之さんが胡散臭く演じてましたけども。
どう見ても「アンタ、物語の後半で裏切るよね」という存在で笑いました。
あからさまなんですよ!
物語、設定、配役とも、アメリカ人の好みだと思う〜。
この映画が嫌いなアメリカ人はいないと思いますけども。
本編時間は約2時間半って長っ。
おかわり自由の定食屋みたいな、アメリカ人にはサービス満点、コスパの良すぎる作品でした。
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