「ザ・プロム」★★★ [映画日記]
Netflixが2020年の年末に放った、ド派手なミュージカル映画です。
お祭りですよ、年忘れ!
「女の子とプロムに行きたい」と願う女子高生エマを、ミュージカル・スターの大御所ディーディーが友人と共に手助けするというお話。
ミュージカル「プロム」の映画版です。
監督は、ドラマ「glee/グリー」などを手掛けて、テレビ界の頂点に立ったライアン・マーフィーですよ。
テレビの殿下ですよ!
持ち前のハイテンションなノリが炸裂して、全編が無礼講のような賑わいです。
登場人物の衣装は、たいがいスパンコールかラメでしたし!
とにかく着たがんの、光りもの!!
演出は、十八番の「glee/グリー」系で、すごく楽しいのですが。
その演出で演技をしているのが、メリル・ストリープというのが衝撃的〜。
化粧バリバリで美貌を全面に押し出したメリル・ストリープが、歌うわ踊るわでスゴかった〜。
圧巻の70歳でした!
逆に言えば「メリル・ストリープは、よくこんな仕事を引き受けたな」と思うくらい。
コロナでクサクサして、ヤケクソだったんでしょうか?!
ライアン・マーフィーも「ついにメリル・ストリープを演出できた」という悲願の達成感でしょうか、気合いを感じる入念な仕事ぶり。
興奮を感じました、盛りのついた猫ちゃんみたいな!
2番手の役で、ミュージカル・スターを演じているのがジェームズ・コーデン。
3番手くらいの役で、コーラスガールを演じているのは、なんとニコール・キッドマンなんですね〜。
キッ子もメリル・ストリープ同様で、美貌が全開なのですが、脇に徹している感じが新鮮〜。
おくゆかしいよ!
キッ子の役は他のキャラクターに比べて、持ち歌も少なかったですけども、軽くダンスをする場面もあり「踊るキッ子」が観れる作品としてレアでした。
本当に、キッ子って何でもできる人ですね。
万能ですわな、万能ねぎみたいに!
悪役っぽいキャラクターは、ケリー・ワシントンが演じているのですが。
ある場面で、突然ケリー・ワシントンが歌い出してビックリ。
「エッ?!アンタ、歌えんの?!」と思いました。
お歌も上手なワシントンでしたけども、ダンスをする場面では、イマイチ動きがギクシャク。
お腰がカクカク!
しかし、踊っただけでもエライです。
上がりましたよ、ケリワシの好感度!
保守的な思考を持つ役のケリー・ワシントンですが、クライマックスでは突然、ギラギラ全身ラメの服に着替えて出てきて、笑ってしまいました。
「アンタ、地が出たね。ガラスの仮面が取れてんよ!」と思いました。
このように、大人キャラはハリウッド・スターが演じているのですが、高校生役は全員知らない子。
無名のハイスクールですよ!
主人公エマですら、オーディションで抜擢されてきた子なのですが。
全員、歌も上手いし、ダンスもキレッキレ。
無名でありながら、芸のクオリティはお高いよ!
監督が手掛けたドラマ「glee/グリー」も、番組開始当時の出演者は無名でしたけど、芸の実力はズバ抜けてました。
ライアン・マーフィーって、人材発掘の目が肥えているんでしょうね。
エンターテインメント界の人事部長に任命ですよ!
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