「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」★★★ [映画日記]
おバカ・コメディ・シリーズが大復活〜。
約30年ぶりに掘り返したけど大丈夫?!(←白骨化?!)
アレックス・ウィンター(とやら)がビル役で、キアヌ・リーヴスがテッド役。
ビルとテッドの親友コンビが世界を救おうとするファンタジー・アドベンチャーという形態です。
観る直前から「ビルとテッドの、久々の続編か〜。楽しみじゃな〜。ビルとテッドはお元気かな」とワクワクしていたのですが。
本編が始まって、頭の中に「?」が浮かぶ。
ビルとテッドの「ミュージシャンという設定」に覚えがなく、物語が30分ほど過ぎたところでハッとしました。
ボクちゃん「ビルとテッド」シリーズを1本も観たことがなかったわい!
「観た」と思い込んでいたんですよ、「刷り込み」!!
シリーズ前作の公開は約30年前で、その頃はボクちゃんも映画ファンではありませんでしたし。
ウブで、ネンネでしたしね!
しかしながら本作は、シリーズ初鑑賞でも十分に楽しめました。
ビルとテッドが組んでいる落ち目のロックバンド「ワイルド・スタリオンズ」が、新曲を作らないと世界を救えない、という展開。
まずは「ビルとテッド」って音楽映画だったんですね。
ビルとテッドには、それぞれ美人妻と、かわいい娘がいて、幸せそう。
あまりにビルとテッドが仲の良すぎて、美人妻たちはやや不満。
「ちょっとアンタ!私とあの男の、どっちが大事なのよ!」みたいな。
今回の「ビルとテッド」は、家族映画でもあるんですね〜。
かわいい娘たちもミュージシャン志望で、世代交代劇も描かれています。
キアヌの娘役を演じた子は、「なんか動きがガクガクしてるな。ガクガク女だな」と思ったら、それはキアヌの動きや仕草を真似てるんですね。
キアヌのものまねをしている、キアヌ女ですよ!
そう思うと、あの子は演技をがんばっていたと思います。
劇中ではタイムトラベルを繰り返し、年をとった自分たちと向き合うことになる「ビルとテッド」。
「自分探しの旅」みたいな一面も。
最初っから最後までおバカなノリの作品なのですが、内容は、50代男性の喜びと悲哀が、同時に進行するんですよね〜。
ノーテンキで幸せな空気が流れていながらも、どこか枯れた味わいがあり、「人間ドラマ」ならぬ「人間コメディ」という感触に。
「スゴイな」と思ったのは、これだけ本格的なアメリカ製・コメディ作品でありながら、性と暴力の過激表現が一切ないところ。
これは相当珍しいと思いました。
おバカですが、相当健全。
PTAが推薦できるおバカ映画ですよ!
シリーズ1作目が1989年製、2作目が1991年製ということで、今作も1990年代テイストになっています。
現在のハリウッドでは1980年代テイストが大流行中〜。
1980年代テイストの流行が収まり、1990年代テイストが流行してから公開したら大ヒットしかたかも。
ちょっと早かったかもよ、早く出しすぎた浅漬けみたいに!
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