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「レベッカ」★★★ [映画日記]

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「レベッカ」といえば、ヒッチコック作品でおなじみですけども。
 
ええ、おなじみですよ。
 
み〜んな知ってますよ、有名!(←どうやら観たことはないらしい)
 
同じ原作を、Netflixオリジナル作品として再映画化したのが本作なのですが、オモローイ。
ダークなシンデレラ・ストーリーなんですね。
 
不幸な逆玉物語ですよ!
 
ディズニー実写映画でもシンデレラを演じたリリー・ジェームズが主演です。
 
富豪の小間使いとして働いていたリリー・ジェームズが、高級リゾート・ホテルで出会ったのはアーミー・ハマー。
 
セクシー紳士ですよ!
 
すぐに恋愛関係に発展した2人。
 
抱かれたわい、浜で!
 
そしてスピード婚ですよ、ヤンキー・カップルみたいに!!
 
セクシー紳士の豪邸で貴族のような生活をするものの、夫の亡き前妻レベッカの影がチラつき、家政婦にはイビられるしで。
 
落ち着かぬ後妻!…という基本構図です。
 
高級な陶器が割れた事件では、「誰が割った?お前か?」と使用人が責められている中、後妻が手を上げ、涙声で白状しました「私が割った」!
 
手癖の悪い後妻!!…というのが第二・基本構図でした。
 
クライマックスでは、前妻レベッカの死因をめぐるミステリーが繰り広げられる、という盛り沢山の内容でした。
 
1930年代という大昔に、こんなエンターテインメント・ラブ・ミステリーを書き上げるなんて、原作者のダフネ・デュ・モーリアって人はスゴイな〜、と思いました。
 
女性の描き方には、毒があって良い感じです。
 
ヒロインが小間使いをしていた頃。
 
小銭を稼いでいた、下積み時代ですよ!
 
毒舌でヒロインを苦しめる雇主を演じていたのが、ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」でイジメ役だったアン・ダウドっていうのがストライク。
 
ドラマでは何シーズンにも渡って女性をイジめていただけに、その演技にはイジメ慣れを感じました。
 
「イジメ根性」という醜さも見事に表現できていたと思います、顔で!(←ホメ言葉)
 
豪邸でヒロインをイビる家政婦役はクリスティン・スコット・トーマスなのですが、今回のクリスティン・スコット・トーマスは最高〜。
 
表情が冷たい、能面女!
 
あんな冷ややかな目線で見られたら、背筋が凍るわい。
 
時折ヒロインを小馬鹿にする態度を見せ、ヒロインの味方をしたと思ったら裏切る、という、結構な悪女役でした。
見せ場もあるし、この役で何か賞をとってほしいな。
 
ヒロインの義姉は、知らない女優さんが演じているのですが。
 
初対面からヒロインには愛想が良い義姉なのですが、会話の節々でヒロインに向かって「前妻レベッカはステキだった。あたしたち凡人はダメよね」と、後妻であるヒロインに「凡人同盟」を結んできて笑いました。
 
初対面で凡人認定されるんですよ、小姑から!
 
前妻レベッカは、一切登場しないのに存在感を発揮。
レベッカ自身が、毒のある女性の象徴として描かれているのも良かったです。
 
また、ヒロインも最終的には成長を見せ、現代的な解釈が伺えました。
 
図太くなんの!
 
クラシック作の現代アレンジ版として、優等生な出来栄えでした。

 

 

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