「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」★★★★

1990年代のオリンピックで活躍したフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの生き様を描いた作品ですけども。

オモローイ。

どこまでが実話なのかは不明ですが。

トーニャを含め、関連人物の個性がスゴイです。

クセがあんの！

アクが浮いてんですよ！！

冒頭からトーニャの母親が言いますよ「私は6度の結婚をした。トーニャは4番目の夫との間にできた子」と。

ちょいと母ちゃん、バツ5かい！

母親の肩にチョコンと乗った小鳥も、おかしい～。

いいタイミングで母親の耳をついばんでくんの。

つついてくんのちょいちょい！

小学生時代のトーニャはライフル持ってウサギ狩り。

父の指導により「目を狙う」という恐ろしい子！

自分で仕留めたウサギの皮で、毛皮のコートをあつらえた。

身にまとったヨ、剥いだ皮！

ああ、なんというヤンキー家族！！

母からは4歳から怒鳴られたり、ハタかれたり、ドヤされてぱなしのトーニャ。

ヤンキー・ライフですよ！

そんなヤンキー・テイストと、女子フィギュアスケートという、不釣合いなジャンルが合体。

ヤンキー・アスリートという、トーニャの立ち位置が、いびつで新鮮でした。

フィギュアスケートの派手な衣装を着たまんま、椅子に座るときは大股開きですよ、相撲の親方みたいに！

吸ったタバコを捨てたあとは、スケート靴で踏み消すという演出もキマってる～。

ライバルのスケーターが襲われるという事件が見せ場。

トーニャの元夫などが、事件に絡んでいるのですが。

その人間くさくて、どこか笑える顛末は、まるでコーエン兄弟が書いたお話みたいな趣が。

こんなバカな人間たちが実在し、その中心人物がオリンピック選手っていう現実が最高～。

そんな彼女たちを、いっぺんはスターとして祭り上げ、スキャンダル後は笑いものにし、賞味期限が終わると捨て去る、という世論も描かれていて、アメリカ社会論の一面も。

貧乏な母子家庭で育ち、親からも配偶者からも暴力を受けていた金髪姉ちゃんが、スポーツでアメリカンドリームを叶えた後に転落するという人生は、どこを切ってもアメリカっぽい。

バタ臭さがたまらん！

やみつきのおいしさですよ、TOHOシネマズのポップコーンみたいに！！

作風は、どこかトーニャをチャカしたところがあるのですが、チャカしすぎてはいない。

はしゃぎすぎてナーイ！

がんばる女性を擁護する優しい路線に仕上がっているのは、主演でプロデュースも務めたマーゴット・ロビーの力なのかな。

今回の演技で、アカデミー賞の助演女優賞を受賞した母親役のアリソン・ジャネイは、もちろん良かったですけども。

トーニャ役のマーゴット・ロビーが、いい仕事をしています。

なんと15歳の姿から演じているマーゴット。

生娘から始めたわい！

昔の高校生って、老けてたからね。

なんとなくフンイキは伝わりました。

昔の生娘はケバかったんですよ、ケバッ子～！

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コメント 7

最近ABCの人気番組を見ていたら、本物のトーニャ・ハーディングが出て来た....

http://abc.go.com/shows/dancing-with-the-stars/cast/tonya-harding
by サンフランシスコ人 (2018-05-13 04:07) 

サンフランシスコ人さん。
今のトーニャさんも、お元気そうですよね！今回の映画化が大成功して、本人も気分がいいでしょうね〜。
by のむら (2018-05-13 13:52) 

機内映画で見たのですが、母親役のド迫力よりも、マーゴット・ロビーでしたっけ、主演女優さんのスケートの上手さにびっくり。元々スケーターだったのか、映画の為に訓練したのか、女優魂に打たれました。結構同情的❔にも描かれてて好感がもてちゃいましたよ。自分で衣装なんか縫っちゃうんですもんねぇ。下品だとかなんとか言われてましたけどー。確かスケートって物凄くお金がかかるからちゃんとしたスポンサーがつかないと浅田真央ちゃんみたいにはなれないって聞いたので、ほとんど自力でオリンピック選手までのしあがったトーニャの根性には逆に感服させられました。
by ちびまま (2018-05-13 17:07) 

ちびままさん。
僕もスケートシーンのクオリティの高さに度肝を抜かれました。なんべんでも観たいくらい。さすがにクルクル回る場面は代役で顔だけVFXで変えてるみたいですが、それでもマーゴットロビーの努力のあとがうかがえますよね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ku0AKbBx8Ks
僕も、マーゴットロビーの凄さは想定外でした。いい女優ですよね。

by のむら (2018-05-13 17:26) 

のむらさん。
私も観ました。
キャプテンアメリカに出てるバッキー・バーンズ が
トーニャの夫役で出てた。びっくり！
マーゴットさんすごいですね。さすが女優。
ハーレクインのマーゴットさんもまた観たいです。
トーニャって自分でスケート衣装を縫っていたんですね。
ウエイトレスしたりスケート選手も大変です。
おばさんの肩に乗ってる鳥がすごく気になりました。
おばさんを噛みそうになるし(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=LFZs1o_e6hI
元だんな　何であんな友達とつるんでるんだろう。。(笑)

by 内幸町 (2018-05-13 21:14) 

これ面白そうだなと思っていたのですが。マーゴットロビーいいですよね。DV映画化と思いきやヤンキー映画なんですか？観に行こうかしら。
ハーディング、衣装手縫いだったとはねえ。まああのお母さんが縫うとも思えないし。
でも衣装に関しては一般家庭の方は有名になるまでは結構お母さんの手縫いとか多いみたいですよ。
実物のハーディングが今お元気なら感無量です。あの時は被害者のケリガンがメダルも取って悲劇～感動のヒロインでしたからねー。
by sakaya (2018-05-13 21:30) 

内幸町さん。
動画リンクをありがとうございます。元旦那の友達、ホント不気味ですよね〜！あんであんな友達とつるんでいたんでしょうね、不思議です。おばさんの肩に乗ってる鳥、おもしろかったですよね。ホントに噛んだらケガをしそうですが、大丈夫だったのかな〜。

sakayaさん。
どこまでが実話なのかわかりませんが、相当なDV映画でしたよ。当時のことをよく覚えていないのですが、襲われたライバル選手がメダルを取って、感動のヒロインだったんですか？！ライバル選手の精神力もすごいですね。本当はあっちの方が映画化されるべきなんでしょうね。
by のむら (2018-05-13 23:35)