「いぬやしき」★★★☆ [映画日記]
主人公の冴えないサラリーマン役を演じた木梨憲武さんが大熱演~。
枯れていながらチャーミング。
これはノリさん、日本アカデミー賞の主演男優賞いけるかもよ。
何かもらえるかもよ、ティッシュとか!(←福引の参加賞かい)
嫁や子どもたちに煙たがれる存在の主人公なのですが。
未知の生物と遭遇した後に気絶して、目が覚めたら体の中身が機械になって、人を超えた存在になっているという設定。
メカおやじですよ!
そんなノリさんと戦うことになるのは同じくメカ人間の高校生。
メカ男子ですよ!
それを演じたのが、仕事の出来る若手男優、佐藤健くんということで。
ノリさんと健くんが戦うなんて最高じゃないですか~。
キャスティングだけでワクワクしました。
ノリさん演じる正義の味方と、健くんが演じる悪役の、時間配分がだいたい同じというのが特徴でしょうか。
正義も悪も均等に描いてますよ。
ノリさんの方は、仕事や家庭で成果を上げられないかわりに、人助けをして満足感を得る、という、正義への目覚め方。
健くんの場合は、最初は「友達を守る」という正義感から始まるものの、少しずつ逆恨みが積み重なって、いつの間にやら悪者に。
なんというか~、健くんが逆恨みをする気持ちも分かる、というか~。
劇中で、カネ持ち家族が食べてるすき焼きが豪勢~。
お皿の上にはお肉がいっぱい、夢いっぱい!
牛のお肉ですよ、豚じゃナーイ!!
そのお肉、ひと口でいいからかぶりつきたい。
むしゃぶりつきたい!!
カネ持ちの食卓に対してのジェラシーには共感できました。
そんな感じで、正義と悪の目覚めエピソードが丁寧。
2人の人間が同じきっかけで、明と暗という正反対の人生を送ることになるあたりが面白かったです。
ノリさんのパートは、高校生の娘との交流もフィーチャー。
親子ドラマとしても見どころがあるのですが。
同じく高校生の息子との交流は、まさかのオチなし。
息子は、いらなかったかもよ。
ノリさんと健くんの戦闘シーンも、クオリティが素晴らしい~。
もはや、これは「日本映画界のアメコミ映画」ですよ!(←意味がおかしいですか)
監督の佐藤信介さんは、また評価を上げましたね。
「よくできました」ですよ!
マンガの実写化を成功に導ける、数少ない監督だと思いました。
出番の少ない出演者も、持ち味を十分に出してますよ。
搾り取られてますよエキスを!
まずは、健くんのお母さん役を演じた斉藤由貴さん。
芸能記者に詰め寄られる姿がハマってましたよ、手慣れてる!
健くんのガールフレンド役を演じた二階堂ふみちゃんも、相当のピュア感を出していて「ホントにこういう子なんじゃないか」と思わせるだけの演技力。
ダマされるわな、この子には毎回!
出番が一瞬だけだった、ワイドショーの司会役を演じた生瀬勝久さんも最高~。
死ぬ時に、ちゃんと0.5秒、死に顔をアピールしてましたから。
0.5秒の晴れ舞台でした!
最近よく宣伝してますが、どんな話だと思っていたらこんな話なんですね。確かにVFX良さげでした。
佐藤健君、アラサーにして高校生できるんだから大したもんですね。特別童顔とも思わんのですけどねー。
by sakaya (2018-04-26 22:59)
sakayaさん。
えっ、佐藤健くんて、もうアラサーなんですか!?高校生役もギリギリハマってますね。後ろの客席に座った女子が、健くんの顔アップになったとき「きれいな顔・・」と声に出してつぶやいていました。ほうれい線とか、シワが出にくい顔のような気がします。
by のむら (2018-04-26 23:07)
「きれいな顔・・」って。イケメンてすごいですねー。その女子は映画ちゃんと見てたのかな?
若いイケメンが山のようにいる中、佐藤君はお仕事も出来て集客力もあるのかな。確かにほうれい線ぽくないですね。
by sakaya (2018-04-27 18:57)
sakayaさん。
佐藤健くんは、マンガ実写ものを演じると安定感がありますよね。マンガ実写をこなすのは大変だと思いますが、ちゃんと絵になってるし、すごいな〜と思います。顔も、どことなく線画っぽいですしね〜。
by のむら (2018-04-27 23:26)