「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」★★★☆ [映画日記]
主人公は、ジョン・F・ケネディ元大統領の嫁ジャキ子!
和田ジャキ子ですよ!!(←いいえ、ジャクリーン・ケネディです)
作品のジャンルは、米国人が大好物のケネディ系なんですよね~。
今回の作品では、大統領暗殺から葬儀までの4日間について、ジャキ子目線での体験談が描かれておりました。
栄華を極めたホワイトハウスでの生活、ド派手な葬儀パレードを自らプロデュースして仕切るジャキ子。
幹事の女!
彼女には成功者のプライドも虚栄心もあった、という解釈なんですよね~。
成功者のプライドも虚栄心もマイナス要素なのですが、それをさらけ出しているところが素晴らしいです。
素なんですよ!
キレイぶらない女、それがジャキ子!!
夫が暗殺されて立場が急落、ホワイトハウスを出ていくというあたり・・・。
「落ちぶれたお姫様」みたいにも見えて、なんというか~、現代的なマリー・アントワネットみたいな味わいになっているところが面白いです。
見事な「女映画」に仕上がっております。
1人の女の壮絶な体験を見て、おなかがいっぱい。
ジャキ子さん、ボクちゃんもう食えん!
観終わった後は、しばらく放心状態になりました白目で!!
同系統の「賞取りを狙った実在の女映画」としては、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」や「ダイアナ」等がありますけども。
ジャキ子の場合は体験する悲劇が壮絶すぎる~。
とくに、オープンカーで隣に座っていた夫が頭を撃たれる、って、どんだけのショックと恐怖なのか・・・。
幸せの絶頂から地獄のドン底に、一瞬で突き落とされたんですよね~。
暗殺現場からフルスピードで現場を後にするオープンカーの座席では、頭部がめちゃくちゃの夫を抱えて号泣するジャキ子。
暗殺の夜、1人で家に戻り、夫の血のついた服やストッキングを脱ぐジャキ子・・・。
どの場面も、悲壮感と同情感がハンパない。
「賞取りを狙った実在の女映画」の中では、最も重たいものを感じましたよ。
重量感は漬物石並みでした!
ジャキ子役はナタマン!!(←ナタリー・ポートマン)
この演技でナタマンがアカデミー賞にノミネートされたのも納得。
さらしてましたし「老け顔」!
老けたナタマンってちょっと、オードリー・ヘップバーンぽいわな。
オードリー・ヘップっぽいよ!
ファーストレディ時代のキラキラした姿から、血まみれで号泣する姿まで、演技の落差も激しかったです。
ナタマンの女優力を感じました。
あとジョン・F・ケネディ役の男優さんは、名も知らぬお方ですけども、まーそっくり。
その素晴らしいタレ目で、萩本欽ちゃん役もこなせそうでした。
trailerがなかなかだったので、お、ナタマン賞いけるかもと思ったら、お産直前でオスカー欠席でしたね・・・
興味あるのですが、結構腹いっぱいになる映画のご様子。
私は今もダニエル・ブレイク状態ですわ。エネルギー枯渇。
なんか昨年から病んだ北欧映画とかそっち系に行っちゃってます。
by sakaya (2017-04-07 06:51)
sakayaさん。
ナタマンってオスカー欠席してたんですね!知りませんでした。お産直前じゃ仕方ありませんね〜。「アナ雪」曲で紅白歌合戦に内定するものの、妊娠のため出なかった松たか子を思い出しました。今回の作品は、エネルギーが充満しているときにでも、ぜひ観ていただきたいな。
by のむら (2017-04-07 23:20)
たしか出産直後だったそうですよ。あとジャキー2-ロッキー2みたいだけどーでどういういきさつで前夫とは似てもにつかぬ大富豪老人のオナシスと再婚したのかを描いて欲しいです。
キャロラインさん反対しなかったかな?親爺以上にハンサムで知的で跡を継ぐとみなされていたジョンJrも若くして飛行機事故で命を落としたり、JFkの弟のロバート司法長官も暗殺されたり、つくづく悲劇続きの一家でしたね。
by ちびまま (2017-04-08 22:21)
ちびままさん。
「ジャッキー2」から「ジャッキー3完結編」くらいまで作れそうですけども。キャロラインさんを含め、ご家族は、こういう映像化のことをどう思ってるんでしょうね〜。ケネディ大統領とか、ここまで世界的な歴史的有名人だと、映像化され続けるのは仕方ないことなのかもしれませんね。キャロ子さんも「ああまた映画化か」くらいに思っているのかも。
by のむら (2017-04-09 12:57)