「ミケランジェロ・プロジェクト」★★★ [映画日記]
映画の出来栄えは普通なのですが。
こんな話が本当にあったことにビックリ。
こんな話を全く知りませんでしたよ。
ああボクちゃんのバカちん!
第2次世界大戦中、米軍の選抜チームが、ナチスドイツから古美術を救い出そうとする実話ベースの作品ですよ。
戦争をしながらも、美術を愛してますよ米兵が!
みんな「開運!なんでも鑑定団」の審査員たちが、軍服を着ているようなフンイキ。
戦争の真っ只中にいながらも、優しいオーラに包まれて!
戦争映画でありながら、美術系というところが珍しいです。
まさに「アート・オブ・ウォー」でした!
ナチが悪い奴で、奪った骨董品や美術品を燃やすんですよね〜。
油絵に向けて火炎放射ですよ!
油絵だからよく燃えとったし!!
絵画が焼かれてキュンとするという、これまた珍しいせつなさを味わいました。
エンドロールでは、当時の写真が見れますよ。
兵隊が汚い手で無造作に絵画をトラックに積み込む写真を見て、またビックリ。
アンタ、軍手くらいしなよ〜!
それに、絵画に何のカバーもかけていない。
「手垢が付くじゃんか〜。ゴミ袋にでも入れなよ〜!」と思いました。(←ゴミ袋かい)
製作・監督・脚本・主演はジョージ・クルーニーですよ。
言われてみれば、ジョージ・クルーニーが好きそうな、紳士的な話。
「さすがジェントルメーーン!」と思いました。
共演者も豪華です。
もはや「オーシャンズ11」の再来。
バブルの再来ですよ、飯島愛の再来!
マット・デイモンにビル・マーレイ、ジョン・グッドマンに、ジャン・デュジャルダン。
andケイト・ブランシェットですよ。
アンタ、コレ・・・。
このメンバー・・・。
明らかに4〜5年前のゴールデン・グローブ賞か何かの賞のパーティー会場で、ジョージ・クルーニーが声をかけた連中じゃ?!
ジョージ・クルーニーのパーティー・ピープルなんじゃ?!
みんな、ジョージ・クルーニーに酒をつがれて、ついつい出演を承諾したんじゃ?!
・・・ふと、そんな気がいたしました。
ケイト・ブランシェットはナチに歯向かうフランス人の女役でしたけど。
さすが演技が上手〜い。
それっぽーい。
それにケイトは、出てきた瞬間から、なんか面白いんですよね〜。
ケイトが、既婚者であるマット・デイモンを誘うというサービスシーンまでありますよ。
「抱きたいなら、抱いてもええのよ。フランスに来た思い出に抱きなはれ!」みたいな。
そんなシーンも、なんかオモロイ。
地味な役だけど、客の目を引くんですよね〜。
一流のエンターティナーだと思いました。
その他の脇役で、なんとドラマ「ダウントン・アビー」のクローリー家の旦那様役でおなじみ、ヒュー・ボネヴィル
も出たーっ!
旦那様とジョージ・クルーニーとマット・デイモンとが、肩を並べるスリーショットに感無量〜。
ついに旦那様が、クルーニーとデイモンに挟まれたわい!
挟まれた後の旦那様は、静かに退場していきましたけど・・・。
テレビ界に戻っても忘れるんじゃないよ、あの2人に挟んでもらったことをさ。
アメリカでも、公開当時、「実はこんな事があったんですよ〜」的に実話の方が紹介されていたので、当のアメリカ人でも知らなかった人は多かったのではないかと。(私も、もちろん知りませんでした。)
映画の出来は確かにフツー。だから当たりませんでした。クルーニーはそれまで秀作が多かったので期待も大きくて、それが外れちゃったので評価が厳しくなっちゃった、というところもあったかもしれませんが。
by culvergirl (2015-11-13 01:44)
この映画って大人の事情で公開が遅くなったとか・・・
にしてもクルー兄さんはちょい昔の時代にいる姿が
よく似合いますね。
旦那様スーツじゃないから最初は見逃してましたわ。
出番が少なかったですね。
by stonkovic (2015-11-13 12:55)
culvergirlさん。
へ〜、アメリカでも知らない話だったんですね〜。結構派手なエピソードなのにねぇ。クルーニーが製作・監督をすると、映画は「並」止まり。だけど人材だけは豪華、みたいな出来になりますね。監督業は誰かに任せたらいいのにな〜、と思います。
stonkovicさん。
この映画、いっぺん日本公開中止になったんですよね〜。1年遅れてなぜか公開されました。クルーニーは軍服映画が多いような気がしますが、気のせいかな。まー軍服が似合いますけども。旦那様を最初は見逃しなすってましたか!これがテレビスターのダメなところなんですよね〜。初めから掴めない、っていう〜。
by のむら (2015-11-14 00:07)
クルーニー氏には「グッドナイト&グッドラック」という名作があるではないですか〜!あれは、逆に出演者は渋かったですが、久々に「アメリカの良心」を感じさせる作品でした。
製作の方は数が多いので、確かに凡作もあったりしますね。
クルーニー氏、かなり昔ですが、ヴァニティ・フェア誌か何かのコスプレ特集みたいなので、「風と共に去りぬ」のクラーク・ゲーブル風に装った写真があったのですが、もうドンピシャリ!でした。サイレント映画に出てもなじみそうなルックスだと思います。
by culvergirl (2015-11-14 02:14)
culvergirlさん。
グッドナイト&グッドラック。ホントにアレは一発当てましたね!ホントにアレ、本人が監督したのか疑問に思うほど、良い感じでした。モノクロ映像にダマされたのかな。それにしても、テレビ男優からここまでのし上がるとは・・・100年に1人のテレビ男優さんだと思います。
by のむら (2015-11-14 18:31)
ご無沙汰してます☆
この映画にブラピ入れたら「オーシャンズ11」ですよね?
クル男さんも映画当たりハズレありますよね・・・。
ドラ姐さんと出てた「ゼログラ」(略すな!)とか良かったですが。
今回は豪華キャストの無駄遣いでしたね・・・。
でもテレビ俳優からここまでいくなんてすごいと思います!
オスカーも獲ってるし。しかも俳優として!
by かつかつ (2015-11-14 20:27)
かつかつさん。
そうなんです、誰か足りないな、と思ったらブラピでした!映画の内容も、ざっくりいえば「オーシャンズ11」系の「粋な、ばかし合い」みたいなストーリーでしたし。ゼログラといえば、女性版「オーシャンズ11」の主役はドラ姉さんらしいですね。クルーニーにはカメオ出演してほしいな。
by のむら (2015-11-15 15:21)
こんにちは。
100人に一人のテレビ俳優>ジョージ・クルーニー はウケました。
しかし、ボランティアとかもお好みで真面目な方のようですね。
真面目さが今作に表れているような気がしました(それ故イマイチエンタメ性にかける)。
by ここなつ (2015-11-27 13:28)
ここなつさん。
そうそう、真面目なところ、クリーンなところが作風に現れてますよね。正直言えば、もっと不真面目なものを観てみたかったかな。しかしこういう人は不真面目な映画を撮ると失敗する気もするし〜。監督でもアカデミー賞をとったら、100年に1人どころか、1000年に1人のテレビ男優になれますよね。
by のむら (2015-11-28 00:13)