「マダム・マロリーと魔法のスパイス」★★★ [映画日記]
高級フランス料理店を営むマダム・マロリーを、ヘレン・ミレンが演じております。
高飛車キャラがハマってるし、演技も奥深くて上等〜。
一流女優は、味覚までも体で表現。
味演技ですよ!
「あらやだ。このらっきょう、おいしい!よ〜く漬かっとる!!」っていう表現を、なんと背中だけで表現しましたよ。(←正確には、らっきょうじゃなくて、オムレツでしたけど)
ボクちゃん確信いたしました。
「ガラスの仮面」ハリウッド版があるとしたら、月影先生はヘレン・ミレンでいいと思う〜!
マダム・マロリーはお味にうるさい。
ベロが肥えてる、ベロ女!
シェフの面接も顔なんて見ないのです。
料理の味でご判断。
就職の面接官はベロなんですよ!
気に入らない料理はゴミ箱行きに。
燃えるゴミ入れに直行〜!
ボクちゃん、その様子を見て「ああ、お肉が〜、お肉が〜!」と嘆きました。
マダムが捨てたお肉で、ボクちゃん白飯、3杯は食えっから!
ボクちゃん、あのゴミ箱をあさりたかったです!!(←ドブネズミかい)
そんなマダムのお店のお向かいに、インド家族が越してきた。
その家族がインド料理店を開店するという展開。
この、高級フランス料理店と、庶民派インド料理店の味対決が見ものでした。
オシャレな邦題が付けられてますが。
リアルな邦題は、「味戦争 〜マハラジャ vs. ベロ女〜」でいいと思う〜!
まずはマダムの「フン。なにがインド料理店よ。どうせ出すのはカレーでしょ?CoCo壱番屋でしょ?」みたいなヘイト・スピーチで試合開始〜。
そのうち、マダムとインド人が市場で牽制。
「食材なんて、うちの店が買い占めてやんよ!」ですよ。
売り場のごぼうで、シバき合いそうな勢い!
楽しかったです。
中盤あたりでは、優しさも見せはじめるマダム・マロリー。
まろやかマロリーのコーナー!
ボクちゃん、こういう二面性に弱いです。
涙が出たわい。(←エッ!)
ツンツン・キャラが、たまに見せるデレデレ感がたまらん。
ツンデレ・ババアに泣かされた!
結局、異文化コミュニケーションを描いた作品なのですが。
別な国、別な文化、別な人種が、融通を利かせて仲良くする姿って、当たり前なんだけど感動しますね。
そして今回、フランス人とインド人の対決、というところが良かったです。
なんか、インド人だと同情してしまう。
インド人の見た目が、なんか純粋に見えるんですよね〜。
貧乏だけど、がんばってる、みたいなイメージ。
ホントはさ〜、贅沢して、いいもん食ってんだろうけどさ〜!
もしもフランス人とアメリカ人の対決だったとしたら、それほど感動しなかったと思います。
ところで劇中。
若いシェフの男女が厨房でチュッチュ、チュッチュ。
やがて乱れた髪と衣服で出てきましたけど。
どうやら抱いたみたいですけど、まな板の上で!
あの男女が作った料理を、他のキャラが食べることになるのですが・・・。
気になります。
あの男女が手を洗ったのか・・・。
のむらさん、ご覧になったんですね! ヘレン・ミレン主演というよりは、インド人の若シェフが中心という印象でした。とはいえ、ヘレン様の立ち居振る舞いや台詞回しは映画の肝。流暢なフランス語も美しゅうございました~。なんとなーくですが、メグ・ライアンのフレンチキスを思い出しました、食事のシーンとかフランスの田舎の風景とか。パリも出てきましたし。そういえばメグ・ライアンも、ヘレン様のような方向を目指してほしかったなぁ...
by すだち (2014-11-18 06:47)
すだちさん。
ヘレンミレン。整形しない美学で年をとったステキな人ですよね。イイジワルだけど、ホントはそうでもないという、この役は、おっしゃるように映画の肝だったと思います。メグライアンも、一体どこで間違ってしまったのか…。不倫相手ラッセルクロウの嫁の座すら得てないという…。残念です〜。
by のむら (2014-11-18 13:15)
立ち往生したインド人の車を押すところの掛け声が「ヨーイトマケ―!」で内心大爆笑しちゃいました。美輪明宏さんが見たらよろこぶかも?
パリの超先端レストランのシェフになった主人公が作る料理が懲りすぎてて少しも美味しそうに見えんわな。やっぱ素材が際立ってるもんじゃないと。どうせ目の玉が出る様な値段なんじゃろ。
ヘレン・ミレンは若い頃は一風変わった役が多くてもっぱら演技女優との評価だったけど~『迷宮のベニス』ではウォーケンさんと変態夫婦だったし~年齢を重ねる毎にいぶし銀の魅力が出て、なんか粋でお洒落な中年(初老?)女優の地位を築いたわな。授賞式のお衣装も毎回センスがいいし。『レッド』の米デイ・センスもいいね。
by ちびまま (2014-11-19 21:03)
えー話過ぎて自分にはちょっとあわなかったです、この映画。
なにからなにまで調子良過ぎ。ヘレン・ミレンさんは貫録は充分
でしたけど、フランス語は訛りまくってて全然フランス人キャラに
はみえませんでした。
by gorota@sj (2014-11-19 22:10)
ちびままさん。
超先端レストランの料理。なんか不味そうでしたよね〜。普通に焼いた紅シャケのほうが美味しそうなのにな〜、と思いました。まー、そういうふうに見せてる演出なんでしょうけども。
「ヨイトマケ」って言ってましたか〜!気付けなくて悔しいです〜。
gorota@sjさん。
なんとなく、その気持ち分からなくもありません。コレ、製作がスピルバーグなんですけど。近年のスピルバーグ製作の作品って、流行の後乗り。いっつも浅い!「流行のインド人を出して、都合の良い話で感動させたろ」みたいな狙いが透けて見えて残念でした。ヘレンミレンは、イギリス出身なんだと思いたいです〜。
by のむら (2014-11-19 23:35)
マダム・マロリーだから、たぶん元々はイギリス人なんだと思う。フランス人ならマルローとかなんかになるんじゃないかな?(適当)
ちょっとウィノーナ・ライダー似の彼女が可愛かった。いかにも米製作者が選びそうなタイプの美女。レアちゃんとは正反対やね。
by ちびまま (2014-11-20 00:15)
向こうのデータベース読んだらマロリーさんの使ってるフランス語はカナダ・フレンチなんだって。ということは彼女カナダ出身?スタッフ集めて会議するとき最後にボンジュール!っていうのは仏人ボスとしてはあり得ないことなんだそうだ。(いろいろお勉強になりますなぁ)
ちょっとウィノーナ・ライダー似の彼女が可愛かったすね。いかにも米製作人が選びそうな。レアとは正反対。
by ちびまま (2014-11-20 00:25)
あら、二重カキコになっちゃったわ~ 申し訳ない!
by ちびまま (2014-11-20 00:27)
ちびままさん。
マロリーさん。イギリスで生まれ、カナダで育ちフランス語を学んだ後、フランスに引っ越してきたのかもしれませんね。まーそのへん、スタッフも深く考えてないかもしれませんが。
ウィノナライダー似の、あの子。最近、脇役でちょくちょく見かけます。そのうち売れっ子になるかな。
by のむら (2014-11-20 13:20)
しかしGorota@sjさんはなまりが聞き取れて凄いですね!フランスにいらしたのかしら?羨まし。自分は正当もカナダも全然聞き分けられんかったし~。
前にケイト・ブランシェットが『エリザベス』を熱演して賞なんかとってたとき英国の友人がオーストラリアなまりの女王なんて!と笑っていたのを思い出した。メリル・ストリープあたりなら完璧にマスターしていそうだけど。
インドなまりの英語は結構面白いですけど...
by ちびまま (2014-11-20 15:56)
あたしったらもー、ヘレン様が「ぼんじゅ~る」ってのたまっただけで、
「ああ素敵。」とか思っちゃうレベルでお恥ずかしいっす。
穴掘って入りたい~
by すだち (2014-11-20 16:40)
ちびままさん
いえいえ、別に自分はそんなフランス語に詳しいわけじゃないです
よ。学生時代にちょっとだけステイした程度です。あと、フランス映画
をよくみるんで、フランス人の話すフランス語とはかなり違うな~と
いう感じがしたんです。
ヒロインの女優が話してたフランス語くらいがネイティブだと思ってた
ので、どうも違和感を感じたんですよ。
by gorota@sj (2014-11-20 21:39)
すだちさん。
分かりますよ、大丈夫です!
僕だって「ボンジュール」の意味すら詳しく知らないレベルですから!!
by のむら (2014-11-20 21:45)