「ブランカニエベス」★★★ [映画日記]
ブランカニ…?
ズワイガニ?
食べ放題?
違います!
食べたいけれど違うんです!!
どうやら「ブランカニエベス」って、スペイン語で「白雪姫」という意味らしい…と、風のウワサで聞きました。(←ウワサかい)
なんと、スペイン製のモノクロ・サイレント映画です。
アカデミー賞にもノミネートされた「アーティスト」みたいなスタイルですよ。
古き良き時代のスタイルですが、古臭さは感じません。
カット割りが激しくて、豪快なノリの作品でした。
ストーリーは、白雪姫をベースにした闘牛もの、ってことで。
なんでか、白雪姫が闘牛士になんの。
構図は、お姫様vs.牛!
相当ユニークでした。
おそらくセリフはスペイン語ですが、サイレント映画なので音響は音楽のみ。
スペイン語がチンプンカンプンのお客さんにも、自然に観てもらえると思う〜。
この手法の日本製サイレント映画も作ってほしい〜。
かぐや姫が力士になる話でさ!
月になんて帰らずに、横綱を目指してほしいです!!
今回の作品。
まずはスペインの風景が情緒的でした。
スパニッシュギターの音色に合わせ、女が踊る…。
そんなモノクロ映像を眺めているだけでウットリ…。
生まれてからいっぺんも海外旅行なんてしたことのないボクちゃん。
「異国って…。異国って、まるで極楽浄土みたいな場所なんだべな…」と、憧憬のまなざしさ!
ショーウインドウのトランペットを物欲しそうに眺めている、スラム街の男児みたいな、まなざしですよ!!
子ども時代のヒロインが、元気いっぱいでカワイイです。
ヒロインの親友は誰かというと…ニワトリでした!
家畜でした!!
そのニワトリ…首にはバンダナを巻いておりました。
ファッションですよ!
映画の中では、なんとなく立派に演技をしているニワトリに驚きました。
まー、編集のマジックでしょうけども!
ニワトリさん、別にアンタが上手いワケじゃない!!
一応、ニワトリには見せ場もございます。
ニワトリがフィーチャーされてる映画も珍しいと思いました。
成長した白雪姫は小人たちに出会うのですが。
小人の中に1人だけイケメンっぽいのがいる、ってところがミソ。
イケメンぽいけど、よく見るとそうでもない、ってところがミソ!
その小人は、白雪姫を抱きたがる担当なのでした。
彼がジットリとした目つきで白雪姫を凝視している図は、まるで性に目覚めたばかりの中坊のようでした。
すっごく面白そうですね!!
でも新宿でしかやってないみたいですねー。新宿は苦手なのですが行きたいなあ。
スペインの映画なんてめったに観ないですけど、面白いのが多い気がします。
by 丸坊主のポメラニアン (2013-12-13 20:36)
丸坊主のポメラニアンさん。
この映画、新宿でしかやってないんですね〜。上映している新宿武蔵野館は、新宿駅改札から地下を通ってたった1分、外に出ることなく入れますので、機会があったら行ってみていただきたいです。
スペイン映画って趣きがありますよね。劇中で、スパニッシュギターの曲とか流れると、またイイ感じ。今回は音楽の威力も感じました。
by のむら (2013-12-14 11:26)