「君と歩く世界」★★★ [映画日記]
シャチの調教師がヒロインです。
言ってみりゃあ「鴨川シーワールドの女」だわな!
その調教師が、とてもお気の毒な災難に遭遇。
なんと、シャチに両足食べられた…。
まるで「オルカ」ですよ!(←古いですか)
悲劇のシーンは悲しいやら、シャチの野郎が憎らしいやらでテンションが下がりました。
たま〜に現実世界でも、飼育員が動物に襲われるニュースを見ますけど。
映画で描かれることって珍しいかも〜。
動物をナメてたらケガすんだよね。
たとえ相手がハムスターだったとしても、油断してたら指を噛まれっから。
食いついてくっからさ、あのネズ公!
所詮は畜生なんだよね!!
まーそんなこんなで〜、人生の痛みと、きらめきが描かれている作品でした。
両足を失ったヒロインを演じているのは、フランスの大物女優マリオン・コティヤールですよ。
近年、ハリウッド作品でよく見かけるコティヤール。
だけどハリウッド作品の中のコティヤールは、いつも単なるフランス女…。
平凡美人!
お飾りですよ!!
アメリカでは良い部分が出ていなかったと思うのですが。
今回は故郷のフランス作品ってことで。
地元で輝くコティヤール!
キラキラしてんの、田舎では!!(←失礼)
真っ暗な絶望の淵から、かすかな希望を見つけて抜け出していく、という、細かくて濃い演技が見事です。
そして適度に顔が汚くて、だけどその中に美しさもある、という見た目の存在感…。
ああ、この人はスゴい女優なんだな、と改めて思いました。
コティヤールは今後も、どんどんフランスの映画に出たほうがイイかもよ。
たまには地元に帰んなね、お彼岸とかに。(←墓参りかい)
コティヤールだけが主人公ではありません。
半分は、荒っぽい性格の男が主人公。
この男のことを「ちょっとイイな」と思い始めるコティヤール。
そのうちに、「抱いてほしいな」と思い始めるコティヤール!
そんなコティヤールをよそに、男が売店でオモチャを購入。
「コレは息子への土産」とのたまう男に向かって、「アンタ子持ちかよ!!」と返すコティヤール。
早いツッコミでした。
ナイナイの、矢部くん並みのキレ味です。
コティヤールは、意外とツッコミでやっていけるかも〜。(←女芸人じゃありません)
男もさ〜、「子持ち」という情報は、コティヤールに出会ったときに伝えとくべき。
結構大事なインフォメーション!
男の気が利かない場面が多くて、イライラいたしました。
だいたいその男は、複数の女性を抱いておる。
取っかえ引っかえ!
遊び人ですよ、まるで火野正平!!
そして、男がいろんな女を抱いてる最中に限って、携帯に着信アリ。
そのたびに男の気が散って…。
ちょっと、ちょっと〜、観てるこっちも気が散んの!
「電源を切っときなよ、あらかじめ!」と、今度はボクちゃんがツッコミを入れました。
ホント「ツッコまれ上手」な男だったな〜。
ベッドの上では「ツッコミ上手」なのにさ〜。
2013-04-12 00:00
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コメント(11)
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最後のキメゼリフが冴えてますね~
「オルカ」と火野正平に昭和を感じました。
by Ken (2013-04-12 12:08)
Kenさん。
火野正平ネタは、もはやKenさんだけに投げかけています。今回もお食いつき、ありがとうございます!
年をとってくると、昭和ネタとシモネタがラクですね〜。
by のむら (2013-04-12 13:51)
「まるで火野正平」という例えは、現在では
「歳とったら自転車で全国を旅しそう」という意味を持ち始めているような。
褒め言葉ですが。
すみません、いつも楽しみにしています。
by 通りすがり (2013-04-12 23:00)
通りすがりの方。
えっ、最近、火野正平さんは自転車で旅をなすってるんですか〜?!
あらま健康的。欲を言えば、旅の先々では女を引っかけててほしいな。
またお越しくださいませ〜。
by のむら (2013-04-12 23:08)
私の場合、
コティヤールさん魅力的で
いつも出てると”おっ”と思うのですが
主演作見たのは本作が初めての気がします。
おもろかったですが、予告とはちょっと印象が違う様な?
(よくあることですけど)
by aneurysm (2013-04-13 00:53)
片腕をサメに食われた少女の映画もありましたが、
両足を飼育していたシャチに食われるとは絶望的ですね。
おいおい立ち直るのでしょうけれど。
by 月夜のうずのしゅげ (2013-04-13 09:14)
aneurysmさん。
あら?コティヤールの出世作「エディットピアフ」は?
もしご覧になっていないならオススメです。演技がスゴすぎて笑いました。
予告編は、さわやか路線でしたね。もうちょっと重い感じでしたよね。
月夜のうずのしゅげさん。
飼育していた動物に食われる、って最悪ですよね。相手は動物だし、憎んでも仕方ないのが残念です。
おいおい立ち直るかな?本編でご確認くださいましね。
by のむら (2013-04-14 01:05)
管理人さん、ここにも書き込みさせていただきます(^-^)
この映画脚を失った女性が絶望から再生していく感動モノかと思いましたが全然違いましたね・・・。
でもシャチに脚喰われるってホント残酷です・・・。(T_T)
コティさん(コティヤールさんって長いので止めます)確かにフランス映画の方が生き生きとしてますね♡オスカー獲った「エディット~」もフランスですし。
by かつかつ☆ (2019-01-25 08:56)
かつかつ☆さん。
観たんですね!コティさんは、フランス映画に出てる時の方が圧倒的に魅力が出ますね。なんか、魂こもってる感じ、というか〜。アメリカ映画に出ているときは、ただのキレイどころなのにねぇ。
by のむら (2019-01-25 21:22)
いやー、スーナールツさん、コティヤールさん、素晴らしい。
以前、観ていたのですが、シャー子さんのでスーナールツさんに再会して、改めて、観ました。
肉体と肉体のぶつかり合い、精神と精神のぶつかり合い、
暴力的、ゴツゴツして、繊細で、弱くて、強くて、生きる素晴らしさを感じました。
by けい (2022-06-29 19:57)
けいさん。
スーナールツさん、シャー子のNetflix映画に出てましたね!地味ながら、実は活躍している男優さんですね。この映画でコティヤールさんは賞レースを賑わせましたが、スーナールツさんも、ちょっとだけ賑わせてたんですよね〜。演技派の良いコンビでしたね。
by のむら (2022-06-30 00:26)