「ピノキオ」★★★ [映画日記]
ディズニーアニメ映画「ピノキオ」(1940年)のリメイク作を、ロバート・ゼメキス監督と、主演トム・ハンクスのコンビで製作中と聞いてましたけども。
風の噂ですよ!
リメイク版「ピノキオ」は、いつしか出来上がっていて、まさかの「Disney+」配信スルーに。
「フォレスト・ガンプ」を手がけたコンビの新作でも、劇場公開は見合わす時代なんですね〜。
近年、ディズニーさんは、自社アニメ映画を「実写化として、ほぼコピーする」というビジネスに追われております。
焼き直すんですよ、サンマでも焼き直すみたいに!
リメイク版「ピノキオ」も、実写化された「アラジン」や「美女と野獣」と似たような仕上がりになっていました。
やっぱりディズニー映画には、ヒロインがいないとダメですね。
お姫はいないの?お姫は!
ゼペットじいさんじゃ気分が盛り上がりません。
ジジイじゃ客を呼べないんですよ!
今作の「配信スルー」に関しては、ディズニーさんの采配は間違っていないと思いました。
「配信スルー」というか、「じいさんスルー」だっのだと思います。
鑑賞中は「全体的に、1940年版の完コピだな」と思っていたのですが。
観賞後に調べてみたら、物語の細部は、現代風に修正されているみたい。
そういえば、セリフ回しも、今どき感があるし〜。
からくり時計から出てくる人形が、ディズニーキャラクターだったり、今の子どもたちにもウケそうな、ライトな手触りになっていました。
ゼペットじいさんの設定も、「かつて亡くした息子を、そっくりそのまま木彫りの人形にする」というものに。
その設定だけで、一気に切ないモードになりますね。
ず〜っと幼い息子を思いながら1人きりで引きこもり、爺さんになって木彫りの人形「ピノキオ」を製作するのですから。
この映画を、ゼペットじいさんの目線だけで観た場合、「ピノキオが動き出した」ところからラストまで、全て「狂ったゼペットじいさんが見た幻覚」と捉えることも可能。
ゼペットじいさんのラストシーンも「死んで天国に行った」と解釈することも可能ということで。
ディズニー作品としては珍しい「ジジイ大作」としての一面も垣間見えました。
ゼペットじいさん役のトム・ハンクスは、こないだ音楽映画「エルヴィス」で、実在したマネージャー役を演じてましたっけ。
この調子で、次から次へと「有名なじいさん」を演じ続けるつもりなのかもよ、手当たり次第に!
ピノキオのキャラクター・デザインは、1940年版を踏襲したものですが。
CG化すると、なんかチープに見えるものですね。
眼球の処理が、イマイチ不自然かも〜。
1940年版の方が、圧倒的に「レトロかわいい」と思いました。
あと、「ピノキオ」のお話は、覚えててそうで、すっかり忘れているものですね。
「ピノキオの世話焼き係として、コオロギなんて出てたっけ?」とか「クジラのお腹に入るのは知っていたけど、こんなにすぐに出てくるんだっけ?」など。
改めて気づくことが多かったです。
今回、吹き替え版で鑑賞したのですが。
コオロギのジミニー・クリケット役を演じた山本耕史さんが上手くてスゴイ〜。
山本耕史さんて、歌も上手いし、「シン・ウルトラマン」で宇宙人役を演じても様になるし。
何をやっても最高の万能選手〜!
パンにも飯にも合う、サバ缶みたいなお方〜!!
ディズニー映画との相性もバッチリだし、今後もディズニー作と絡んでほしいです。
ディズニーさんからの振り込みで、嫁の堀北真希ちゃんを食わせてやってほしいです!
ピノキオといえば子供の頃にみたディズニー・アニメで、嘘つくと鼻が伸びる、嘘ついちゃアカンの教訓映画でしたが、先日Wowowでとんでも無いイタリア製実写版を見てしまい思わずのけぞりました。
肝心のピノキオが爺さん顔で可愛いくないし、常に乞食の2人につきまとわれて、画面が汚く暗い。鼻の教訓もあんまし生かされてないし。
原作はイタリアだから、こちらが本家なんでしょうが、お子様が見たら確実にうなされるシロモノでござんした
(笑)
https://happinet-phantom.com/pinocchio/index.html
by ちびまま (2022-09-18 21:33)
ちびままさん。
イタリアのピノッキオ、観たいです!どこかのサブスクで配信されたら観てみようと思います。年末には、ギレルモ・デル・トロ版のピノキオも配信(もしかしたら劇場公開も)されるし、地味ながらピノキオブームが来てますね〜。
by のむら (2022-09-19 12:00)