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「シェイプ・オブ・ウォーター」★★★☆ [映画日記]

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冴えない毎日を送る独身女性の前に、理想の男性が現れましたけども


それは半魚人!・・・っていうお話。


怪物が王子様なんですよ、怪物くんみたいに!!


半漁人は悪い男に捕まっている状態で登場。

なんでも、南米のアマゾン川で捕獲されたらしいですよ。


仮面ライダーアマゾンみたいなキャラですよ!


そのうちに、独身女性が「抱かれてみたいわ~、あの半魚人に」みたいになる、すんごい展開になるのですが。


どういうわけか総合的にはステキな作品。


半魚人は気ぐるみなんですけども。


戦隊ものに出てくる悪役みたいな材質ですよ!


そういう安さが気にならない。


こんなにも半魚人がステキに見えるなんて奇跡じゃ~っ!


ギレルモ・デル・トロ監督が手がけた過去作品と同じように、ただ好きな怪物を扱った作品なのですが。

今回は、時代設定を1960年代にしたところが良かったのでしょうね。


風景がいちいちレトロで、ロマンチックに感じるんですよね~。

音楽も昔の曲ばかりで、ノスタルジックなムードがバッチリ。


フンイキに飲まれて、フワ〜〜ッとしたわい!


いつものデル・トロ監督作品よりも、格が上がった気になる。


錯覚ですよ!(←錯覚かい)


着ぐるみの半魚人を、うまいこと料理したな、と思いました。


料理しつくして・・・おいしいおかずになったわな、と思いました、お魚だけに!


半魚人も、怖い部分もあれば、優しい部分もあるという、魅力的なキャラクター。

デル・トロ監督が好きな怪物って、こういう感じなんですね。


好みが伝わってきましたよ、好物が!


脚本も担当したデル・トロ。

本格ラブストーリーが書けるところが意外でした。


他人と違う個性的な人格は、それに見合った相手に出会うため、みたいな筋書きは、観客に「運命のお相手はどこかにいて、あなたに出会うのを待っている」とでも思わせますよ。


意外と乙女チックでした、あんな顔して!


ビジュアルも内容もデル・トロ色が濃厚で、作家性を感じます。

下品なセリフなどを聞いても、純粋に感じてしまうという不思議。


スクリーンには登場しませんが、デル・トロの存在を感じます。


チラついて困るくらいですよ、あの顔が!


ブレなく個性を貫いているからでしょうね。

貴重な監督だと思いました。


デル・トロの体重だと長生きは難しい。

そろそろダイエットして、長いこと映画を撮り続けてほしいです。


死んだら悲しいヨ~!


ヒロイン役を演じているのはホキ子!!(←サリー・ホーキンス)


今回の演技を観ると、ホキ子がアカデミー賞にノミネートされたのも納得。


あんだけやりゃあ、賞の1つや2つもらえますよ、アメ玉みたいに!


ホキ子の親友役を演じていたのはオクタヴィア・スペンサーですけども。

相変わらず白人との相性バッチリ。


そして、相変わらず作業着の着こなしが世界一!


便所掃除シーンをまかせても、やっぱり世界一!!


オクタヴィアもアカデミー賞にノミネートされましたけども。


やっぱり便所と絡ませるとノミネートまで行くね。


これからもさ〜、ノミネートされたくなったら、便所掃除をする役を演じればいいんだよ〜。



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ちびまま

半魚人さんが意外に可愛い、お目目キラリンと出てきた途端に惚れました。(笑) それにあの完璧ボディ! 冴えないサリーが夢中になるのも納得でした。 お目目の部分は「チャーチル」で特殊メーク賞を受賞した辻一弘さんがご担当だったそうです。アカデミー賞でも、オスカー像の、アレが無いところがいいんだ、とキンメル司会者が笑わせてましたが、半魚人も無い!と見せかけてーサリーちゃんが絶妙な手話で仕掛けを説明する所ー大爆笑でした。

あの映画館の水道代はどうなってるん?とか、セキュリティ甘すぎるーとかツッコミ所はあれどー異人間の悲恋映画として見事に成立してたと思います。時代は60年代ながら、今アメリカが抱えている問題を想起させたり、監督の技巧も冴え渡っておりました。Wowowで生放送見てたら、解説者で監督とオタク仲間(笑)の町山さんが、作品賞受賞が決まった瞬間絶句してボロ泣きしたのを見て、貰い泣きしてしまいました。「スリー・ビルボード」に獲って欲しかったけど。
by ちびまま (2018-03-07 07:33) 

M

監督が「大アマゾンの半魚人」という映画が好きで、アマゾンから来た設定になっているみたいです。可愛い目に表情がありましたね!サリー・ホーキンスもすごく良かった。
子供向けの童話でもちょっぴり効いた毒が大切ですが、今作は大人の童話として美しさと毒のブレンドがちょうど良く、きっとそれが監督の持ち味なのだと思いました。
by (2018-03-07 12:59) 

sakaya

ちょっと嫌なことがあったので午後イチで観に行きました。休みだったし。結構グロかったけど面白かった。というか冒頭の入浴シーンでいきなり軽くのけぞりました。
男性の描く乙女チックってなんか不思議。デル・トロ乙女とは私愛称いいみたいです。長生きしてほしいですよね、本当にあの体系・・・
それにしても目のメイク担当の辻さん、仕事の打診増えちゃうんじゃないかな。
アカデミー賞司会のジミー・キンメルが「人間の男が酷いので半魚人とのラブストーリーが賞を取る歴史的な日になるかも」みたいなこと言ってましたが、本当にそうなっちゃいました。こんなにも男が酷い年じゃなかったらスリービルボードが作品賞だったかも。
by sakaya (2018-03-07 16:02) 

sakaya

「相性」と「体形(型?)」のまちがいでした。IMEの変換ひどい。
by sakaya (2018-03-07 16:06) 

内幸町

のむらさん。
私も観ましたよ。
しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスを観に行こうと思ったんですけど友達に誘われて観に行ってしまいました。
冒頭から友達と気まずい感じになって何か変なのに誘ってしまってごめんねって言われました。怖いおじさんの指を紙袋に入れて渡すしっし。。やだ怖いよ。何回か顔をそむけてしまった。私は、ちょっと苦手でした。次の日15時17分パリ行きを観に行ってしまった。
https://www.youtube.com/watch?v=LyyqqECQ1z4

by 内幸町 (2018-03-07 21:41) 

のむら

ちびままさん。
半魚人さん、スラッと手足が長くてカッコよかったですよね。まさか目の部分は辻さんが担当してらっしゃったとは!ちょっとした辻ブームになってますね〜。絶妙な手話での秘部表現。ホント、的を得た手話でしたよね〜。帰宅してマネしようとしたけど、なんか難しくて出来なかった〜。

Mさん。
あとからオリジナル「アマゾンの半魚人」の写真を見たのですが、まー今回の半魚人とそっくりでビックリしました。監督の好きなもの、そのまんま入れてたんですね〜。僕も今回の作品は、大人っぽいところが気に入ってます。スパイシーですよね〜。

sakayaさん。
誰もが入浴シーンではのけぞりますね!あれは、なかなかよくやったと思います、監督も女優も。アカデミー司会の人、うまいこと言いますね!たしかにハリウッドでは人間の男がダメダメでしたもんねぇ。作品賞がとれて良かったです。

内幸町さん。
僕もイーストウッド作品、観ましたよ!まあまあでした。「しあわせの絵の具」は金曜日に見る予定です。観たい映画がたくさんあって、この1〜2週は大変ですよね〜。一般のライトなお客さんたちも、冒頭の入浴シーンでドン引きしないか心配です。
by のむら (2018-03-07 23:53) 

sakaya

内幸町さん、のむらさん
怖いおじさんの指はトラウマ必至でしたね。あんなに登場するとは思わなかったです。当分ポテトとか食べられないかも。
by sakaya (2018-03-08 01:39) 

それいゆ

見てきました〜!
ヘルボーイでは半魚人エイブが好きだったので、洗練されてない感じの彼が主人公のこの作品は楽しかったです!
でも抱かれたいとは思わないけど。
抱かれたの〜?ひゅー♩やるー!
ってなるアメリカ人がわからない…いやデル・トロマジックですな。
出てくる皆が弱者なんだけど、そう感じさせないのもデル・トロさんの良い人度が感じられる作品でした。(ほっこり)
by それいゆ (2018-03-08 22:20) 

内幸町

のむらさん、sakayaさん
怖いおじさんの指が頭から離れなくて
次の日15時17分パリ行きを観に行ってしまいました。
私も当分ポテトが食べられません。
誘ってくれた友達は、アバターみたいな映画と勘違いして誘ってくれたそうです(笑)そして友達にあの裸は、あの人の裸じゃないよね?って聞かれました。どうなんだろ。わからん。
あんな半魚人が映画館に突然現れたらびっくりしちゃうよ。
こっちの方がいいや。何回も観ちゃった
https://www.youtube.com/watch?v=LyyqqECQ1z4


by 内幸町 (2018-03-08 22:33) 

のむら

sakayaさん。
指がだんだん腐っていくのが怖かったですね〜。せっかく繋がったのにねぇ。

それいゆさん。
観たんですね!弱者vs権力って、デルトロのオハコらしいですね。言われてみればそうかも〜。僕もこの作品からはデルトロの人柄を感じまくりました。アカデミー賞の審査員にも、この人柄が届いたんだと信じたいです。確かに、半魚人に抱かれてヒューヒューってなる感覚もスゴイですね〜。

内幸町さん。
あの人の裸は、本人なのではないでしょうか〜。とっても本人ぽいと思いました。あれだけ脱いだんだから、賞にノミネートくらいされても良いですよね。確かにポスターだけ見たら「アバター」みたいな映画に思えますね〜。
by のむら (2018-03-08 23:53) 

すだち

昨日観てきましたよ。のっけからかなり大人風味の映画でしたな、イライザの日常をさらっと描いてましたけど。完全に油断してました。まーそれはさておき、こういったジャンルや雰囲気の映画が作品賞と監督賞でオスカー獲得とはやはり画期的なことですよね。妖しさと清らかさ、人間ドラマとSFが絶妙な塩梅で混在して、不思議とひきつけられる魅力的な映画だなーと思いました。デパルマのファントムオブパラダイスなんかを思い出したり。それにしても半魚人、スタイルよかったですねー。頭小さくて、肩幅広く逆三角形で。吉川晃司さんとか中村獅童さんなんかにやっていただいても似合いそうだなーなどと思いつつ観てました~。
by すだち (2018-03-09 15:28) 

のむら

すだちさん。
半魚人の体型、吉川晃司さんぽかったですね、あの人も水球やってたし。お水系ですよ!いろんな人のコメントを読ませていただいて、改て、この作品って、おっしゃるとおり人間ドラマとかSFとか、政治とかマイノリティとか、あらゆる要素を入れてるんだな〜、と思いました。そして意外とアダルトで、僕も映画のライト層(女性)から「観たほうがいいか?」とか聞かれても、おすすめしづらいところもありますね。
by のむら (2018-03-10 00:30) 

ネスカフェ

のむらさん

私も見ましたよ。いやー、オスカー受賞だからといって油断してました。指ポッキンやら猫ちゃんバリバリやら、ホキ子さんのヌード&✕✕✕まであってびっくりしました。

正直、この監督さんは雰囲気や小道具は上手いけど、ドラマは雑という印象があったのですが、今回はややテーマがはっきりとしていた成果、しっかり書き込んでましたね。特に中盤は「はよ魚人さんを海に!あの怖いおっさんがくるど」とハラハラしながら見てました。
ただ、この題材なら「アメリ」のJPジュネあたりが上手くさばけたでしょうね。個人的にはあの画家のおじさんが印象的でした。いいところはあんまなかったけど、魚人サンに✕✕してもらってほっこりしました。

しかし、中盤、ミュージカルパートがありましたけど、「ララランド」といいファンタスティックな作品が受けてますね。やはり、現実逃避傾向なんでしょうか?

by ネスカフェ (2018-03-25 23:09) 

のむら

ネスカフェさん。
観たんですね!ミュージカルシーンは、アカデミー会員の心を掴んだと思います。半魚人を使ってああいう場面を作る発想って、斬新だと思いました。半魚人(着ぐるみ)というサブカルチャーをアートに押し上げている作品ですが、ミュージカルシーンは、その手助けをしていますね。ひと昔前なら、ジャンピエールジュネが作りそうな世界観でしたね〜。
by のむら (2018-03-26 00:04) 

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