発表！第５回（２００７年度）ラヴ・ハリ・アカデミ～賞

＊「ラヴ・ハリ・アカデミ～賞」とは・・・

毎年３月初め頃。

過去１年の映画作品で「アカデミー賞」や「ゴールデングローブ賞」、

はたまた 「ラジー賞」すらにも引っかからなかった、

言ってみりゃあ毒にも薬にもならなかった作品や者どもに、わざわざ栄誉と慈悲を与える仏のような賞である。

２００７年度の結果はこちら。↓

★最優秀作品賞・ 「スーパーマン　リターンズ」

受賞の理由：大型アメコミ・ ヒーロー映画ということで期待は膨らんだが、観てみたら案外オーソドックス・・・というか、お決まりの展開ばかりで退屈だったから。「スーパーマン」というネームバリューのみでヒットにこぎ着けた、ただのキャラクター・ビジネス・ムービーだったから。ケビン・スペイシーが自分のヅラをむしり取るシーンだけが、空しくなるほど輝いていたから。

★最優秀監督賞・テリー・ギリアム（「ローズ・イン・タイドランド」）

受賞の理由：まさかの２年連続の受賞。アー トな作風に戻ってきたのは喜ばしいが、変態シーンの度が過ぎていて、観客をまたしても無表情にさせていたから。ハードすぎる今作と、ソフトすぎる前作（ブラザーズ・グリム）の、中間ぐらいの映画が観たいのに、なぜか作ってくれないから。というか作れないから。良くも悪くも不器用すぎるから。彼の頭の中にある、作風のさじ加減を調節するツマミが、完全に壊れているから。

★最優秀主演男優賞・ジョシュ・ハートネット（「ラッキー・ナンバー７」「ブラック・ダリア」）

受賞の理由：寝てるのか起きてるのか分からない顔をしておきながら、なぜか次々とハリウッド作の主役をはっているから。そろそろ、鏡を見て「脇役向き」であることに気づいてほしいから。

★最優秀主演女優賞・ケイト・ボスワース （「スーパーマン　リターンズ」）

受賞の理由：丸い顔に小規模な目鼻立ちで、劇中の２枚目男優たちを翻弄。世界の女性たちに希望を与えたから。同時に、彼女の代役はソニンでも可能であるこ とが判明したから。

★最優秀助演男優賞・ジェイミー・フォックス（「マイアミ・バイス」「ドリームガールズ」）

受賞の理由：「マイアミ・バイス」では、重要なポジションにもかかわらず共演女優コン・リーの怪演に食われ。「ドリームガールズ」では共演者の全員に食われて、全く良いとこナシだから。選ぶ作品は良いのに、なぜかジェイミー目立たない。かつてのオスカー男優が今、完全に空回りしている様がおもしろいから。

★最優秀助演女優賞・ヒラリー・スワンク（「ブラック・ダリア」）

受賞の理由：まさかのセクシー美女役でド肝を抜いてきたから。男らしい彼女が、なぜこの役にキャスティングされたのかが、「ブラック・ダリア事件」以上の ミステリーになってしまっていたから。おかげで気が散ったから。