「ベスト・キッド」★★★ [映画日記]
ウィル・スミス夫妻がプロデュース。
愛息のジェイデン・スミスが主演ということで。
「フン。カネの亡者のご一家が、いよいよ一丸となって儲ける気かい!ロクな大人になりゃしねぇよジェイデンは!」…と、悪態をつきながら観はじめたのですが、セブンスターをふかしながらウンコ座りで!(←深夜のコンビニ前のヤンキーかい)
鑑賞後、劇場を出るころには…
ジェイデン、ええ子やーーーーん!!
…と、なるボクちゃん…。
泣きました。(←エェェッ!?)
世界中の観客全員がジェイデンのことを二世タレントだと知ってる状態。
そんなクソガキを、ここまで可哀想と思わせ、カワイイと思わせ、同情させ、応援させてしまうとは。
やっぱ、タダもんじゃねぇなウィル・スミス夫妻は!
計算高い“世界一のそろばん夫妻”だわい!
この映画にジェイデンを出した策は大成功。
きっと今夜も暗いお部屋で「ひぃ〜、ふぅ〜、みぃ〜…」って数えているよ、銀行通帳のゼロの数!!
たいがい子供って13歳過ぎたらカワイくなくなるじゃないですか〜。
撮影当時のジェイデンは10歳で、ちっちゃくて細いし、好感度を得るには絶好の世代。
それにカンフーシーンはハードだし、ドラマ部分の演技も重めだし「ちゃんと仕事ができるプロの子役」ってことまでアピールさ。
だいたいストーリーが卑怯だよ。
まずはジェイデン、母子家庭。
そして、自分の意思とは関係なしに中国送り。
現地では中国人から理由のないイジメや暴力、そして差別を受けるジェイデンさ!
顔に青アザ作って通学なんですよワァーーーン!(←号泣)
顔に青アザなんですよ…ああなんと、いたいけな少年か。
早く治るといいねジェイデン!(←メイクです)
こんなの、誰が見てもジェイデンのことを悪く言えない。
言えやすまい!
世界一の弱者として描かれているのだから。
そのかわりに中国人は、だいたい全員が極悪人でビックリ!
中国に善人なんていないんですよ!(←実際はいます)
敵の親玉は性根が腐っとるし、ガールフレンドの父母まで、手のひら返すヤな人間。
また、ジェイデンのライバル役の中国男子が超コワーい!
子どものくせに、ものすごい眼力でケンカ腰。
暴力も手加減ナシのお子様なんです!
もうここまでコワいと子どもじゃないね。
恐竜さ!
ザウルスさザウルス!!
顔を見るたびムカつきました〜。
こんなにイヤ〜な悪役も久々かも。
そういう意味では、「ノーカントリー」のオカッパ殺人鬼以来の、ナイスな悪役かもよ。
というわけだから、ジェイデンとライバル男子との対決シーンでは、当然ジェイデンの方を応援。
冷静に考えてみたらコレ、「ジェイデンが中国人に、暴力で復讐する語」なんだけど…。
どういうわけかジェイデンを愛してしまうという驚異の洗能効果。
おそるべき兵器のような作品であった。
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映画の中のジェイデンは良い子なんですね(^^)
見たくなってきたー!!
by コッスン (2010-08-22 00:15)
コッスンさん。
敵が悪すぎてジェイデンがよい子に見えました〜。
錯角を利用したんだと思います。
by のむら (2010-08-22 00:29)
>計算高い“世界一のそろばん夫妻”だわい!
幾ら未成年の撮影に親同伴が義務とはいえ
エンドロールの親子べったり写真は引きました。
(スタッフと写ってる写真より多いやん・・)
格闘シーンも怪我の種類で慰謝料設定されていたりして。
青あざ (顔以外)=千$
骨折(関節部以外)=1万$
金的 (再起不能)=100万$
とか(笑)
by aneurysm (2010-08-22 11:42)
aneurysmさん。
エンドロールの写真、ビックリしましたね〜!
父も母も、ストーリーには無関係なんですけどね〜。
父も母も、息子をバックアップしたい!・・という気持ちはよく伝わりました。
中国ロケのコスト、なんでも格安で済んだそうで、大もうけしたらしいです。そのへんも「そろばん夫妻」ですね。
by のむら (2010-08-22 18:55)