「孤狼の血」★★★☆ [映画日記]
昭和63年の広島を舞台に、ヤクザと警察の癒着と駆け引き描かれておりますけども。
怖い場面もあれば、クスッと笑える場面もあって、思った以上の娯楽色。
ヤクザのエンターテインメントですよ、ヤクザーメント!
「凶悪」などを手がけた白石和彌監督よる演出が冴えてます。
平成世代が描くキッチュな昭和のヤクザ・ワールド、という感じで楽しいです。
セットや小道具などの作り込みも徹底的で、それを眺めているだけでもオモローイ。
とくに、街角の自動販売機が古臭くて最高~。
自動販売機って、置くだけで時代感が出るものですね。
「置くだけ」でいいんですよ、「ブルーレット置くだけ」みたいに!
昭和ヤクザをカルチャーとして捉えている感じ。
ヤクザのカルチャーですよ、ヤクザルチャー!
突如、男性の声でナレーションが入り、状況説明してくれるのも昔風~。
あえての古臭さ、なのでしょう。
タランティーノでいえば「グラインドハウス」みたいな趣きがあって、今のお客さんにアピールできる作風になっておりました。
ヤクザ役の中に、江口洋介さんや竹野内豊さんがいるところも妙味。
かつてのトレンディー男優が今はヤクザなんですよ、トレンディ・ヤクザ!
ちょこっと出演しているピエール瀧さんは、相変わらず着こなしてます田舎ファッション。
さすが田舎のファッショニスタ!
劇中にはハードな表現もしっかり。
ブタさんが出てくる場面が多くて、汚い場面ではえずいたわい!
ちょいちょいえずかせる、えずかせ上手のブタさんたち。
ある意味、ジャンルは「ブタ映画」でした!
この原作をステキな美人作家、柚月裕子さんがお書きになった、と思うとビックリです。
ストーリー中、ベテラン刑事の大上と、新米刑事の日岡が、おのおのの正義論をぶつけ合うところがミソ。
さんざんぶつかり合って、最終的に、最悪の形で理解し合うところに妙な感動がございます。
すれ違い続けながらも成就する、って、まるでラブストーリーみたいな心のドラマなのですが。
ドッシリと重量感のある名場面になりそうなクライマックスも割とサラッとしてる。
ドライ仕上げ!(←洗濯屋かい)
そんな味わいもクールでした。
出演者たちは全員、広島弁が下手なのですが。
とくに真木よう子さんが下手なのですが、それも味。
「スケバン刑事」の南野陽子ちゃんだって、土佐弁の下手さ加減が味だったしね!(←古いですか)
「オンリー・ザ・ブレイブ」★★★☆ [映画日記]
*ネタバレはありません。
期待しないで観てみたら・・・泣きました!
森林消防隊の活躍を描いた、実話ベースの物語。
火消しさんたちの映画ですよ!
ちょっとビックリする内容でした。
火事の現場が戦場みたい。
いや~、火って怖いですね~。
魔物ですね~!
こんなお話が本当にあったとは。
観終わって、劇場を出たあともショックな状態が持続。
衝撃の腹持ちが良かったわい!
冒頭、若手隊員は消防隊に入る前の状態から始まりますよ。
「そこから始めるんかい」と先が思いやられたのですが。
元・不良の若手隊員が、だんだんチームに馴染んでいったり、厳しい訓練を積んでマジメになっていったり、手堅い仕事ドラマが良い感じ。
がんばるんですよ、コツコツコツコツ!
隊員の家族ドラマも同時進行。
出演者が実力派で、なんてことない庶民の暮らしを見事に演じていて、彼らの上手さを実感。
とくに若手隊員役のマイルズ・テラーが、それっぽい演技。
アレっぽくて最高~!(←何っぽいの?!)
主演のジョシュ・ブローリンとジェフ・ブリッジスのツーショットもステキです。
2人とも顔が似てるしね。
父子みたいじゃん、細目の遺伝子ですよ!
ジェフ・ブリッジスは出番も多く、パブでギターを弾きながら歌ったりと大サービス。
これはギャラの元は取ったネ!
ジョシュ・ブローリンの嫁役はジェニファー・コネリーなのですが。
普段は優しいのに、怒ると怖い嫁。
まー、どこの嫁も怒ると怖いのでしょうけど!
ジェニファーがジョシュに「なあ、アンタ。アタイに言うことあるやろ。謝ることあるやろ。言うてみい」みたいな、静かな口調での攻撃に背筋が凍りました。
キレたジェニファーはもっと怖いですよ。
ジョシュがジェニファーに「結婚する前から、子どもは作らんって約束やんけ」と詰め寄ると、ジェニファーが逆ギレ。
「あんときは、あんときや!人の気持ちはなぁ、月日と共に変わるねん!!」みたいな反論。
約束ごとを「あんときは、あんとき」と言い放って御破算に!
まるでチンピラの言い分でした!!
ジェニファーが車で事故を起こした事実も、旦那には内緒。
事故って言ってもブロック塀に擦り付けた程度じゃありませんよ。
横転ですよ、乗ってる車ごと!
ジョシュがジェニファーに「何でそんな大事なことを黙っとんねん」と問いつめると、ジェニファーは逆ギレ。
「ウチかて自立したいねんよ!」みたいな屁理屈!
「時々、大変な嫁になるな〜」と思いながら観てました。
火事の現場などを忠実に再現するタイプの作品でしたけども。
監督は「トロン・レガシー」や「オブリビオン」など、SFっぽいものが得意の人なんですよね~。
空想監督ですよ!
今回は、完全に、マーク・ウォールバーグ主演の実話映画「ローン・サバイバー」や「バーニング・オーシャン」などのノリ。
熱い男系ですよ、小林旭みたいな!
映画会社の人から「マーク・ウォールバーグ主演映画みたいに作って」とオーダーされたかのかも。
せがまれたかもよ!
「ワンダー 君は太陽」★★★ [映画日記]
こんなの見せられたら誰でも泣くわい、たまらん!
顔が変形している男児オギーが、自宅学習から通学に切り替えるお話。
オギーの父ちゃんが言いますよ「学校に行ったらオギーがイジメられるのは目に見えている。肉切り場に子羊を放り込むようなもん。いい感じに切り刻まれてさばかれてまう」と。
オギーの母ちゃんは、初登校の見送り時に「神様、どうかあの子をお守りくださいまし。おねげぇしますだ」とお祈り。
オギーはひどい目に遭うだろうけども、学校で人生勉強をさせることがオギーのため。
それを承知で息子を学校にやる親の気持ちを考えたらたまらん!
すでに予告編を10秒観た段階で泣いていたボクちゃん。
オギーがイジメられる本編なんて観たくナーイ!・・・と思ったけれど。
オギー役が「ルーム」のジェイコブ・トレンブレイくん。
母役がジュリア・ロバーツで、父役がオーウェン・ウィルソンという豪華キャストだから観ざるを得ない。
ボクちゃん名声には弱いから!
ジュリア・ロバーツの演技からは喜怒哀楽が的確に伝わってきて、流石の貫禄~。
我の強い感じも自然~。(←ホメ言葉)
オーウェン・ウィルソンの演技は普通でしたけど、独自の軽さが救い~。
気が重くなりそうなシチュエーションも、オーウェンの明るさがカバー。
なんとも絶妙な父加減~。
なかなかいないけどさ~こんな金髪ロン毛の父ちゃんなんて~!
オギーの学友を演じた子も、名子役が揃ってますよ。
オギーと親睦を深めるジャック役は「サバービコン 仮面を被った街」の子。
オギーに嫉妬するジュリアン役は「僕のワンダフル・ライフ」と「15時17分、パリ行き」の子。
み~んな稼げる子!
女児サマー役の子は無名ですが、すんごくかわいい~。
そういえば、オギーの姉ヴィアや、ヴィアの友達ミランダも、すんごくかわいい~。
出演者は、みんなかわいくて、現実感が無いところも良かったです。
仕上がりが、ふんわりソフト〜!
原作が児童小説だから、口当たりがまろやかなのでしょう。
本編の鑑賞中は、ず~っと泣いてしまうと思っていたのですが。
オギーが出ずっぱりというわけではないんですよね~。
オギーと関わりを持つキャラクターについて、まんべんなく描かれていました。
結構、俯瞰の構図。
劇中ではオギーのことを「太陽」、他の者を「太陽の周りを回っている惑星」と称していたけれど、まさにそんな感じ~。
オギーの出ている場面では泣いていたボクちゃんですが、他の者が出ている場面では涙は引っ込んでおりました。
学園内の場面では、友情が芽生える瞬間が捉えられていて、オギーの経験値が上がるのを実感。
学園生活では、確かにイジメられるオギーですが、同時に人生の宝物も見つけるんですよね~。
ラストあたりで、人生の裏表を学んだ感動で、むせび泣くオギーを見てもらい泣き。
ボクちゃんの目からは清らかな涙が溢れたわい!
いろいろと話がキレイすぎるのですが、それは、お子様客が観て「こういう友達がいたらいいな。自分もこういう子になりたいな。こういう世界になるといいな」と思わせる理想形なんですよね。
教育によろしい映画ですよ、教育ママゴンも納得〜!
ところで。
ヴィアの友達ミランダと、オギーに嫉妬するジュリアンは悪役っぽいポジションでしたけども。
許されたのか何なのか、2人は平然とした態度で終了。
まるで何もなかったかのように「知らぬ存ぜぬ」ですよ!
あの2人のことは、もっと罰してほしかった。
お灸をすえてほしかったです、尻に!
「ヤング・アダルト・ニューヨーク」★★★ [映画日記]
2014年の作品です。
ニューヨークに住む40代の夫婦役がベン・スティラーとナオミ・ワッツですよ。
夫妻が出会う、若いカップル役がアダム・ドライヴァーとアマンダ・セイフライドだという。
アダム・ドライヴァー以外は落ち目な感じですけども!(←失礼)
とくにアマンダ・セイフライドは、年々、役が小さくなっていく一方ですけども。
昔は恋愛映画で主役を張っていたのにねぇ。
主演作で抱かれる相手はチャニング・テイタムとかだったのにねぇ!
次回作「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」での復活に期待したいです。
もう続編頼りですよ!
ベン・スティラーも「ナイト・ミュージアム」シリーズが完結して先が見えぬ状態。
似たポジションだったスティーブ・カレルに水をあけられてしまったわな。
再び「ナイト・ミュージアム」を焼き直すしかないかもよ!
もうリブート頼りですよ!!
「フランシス・ハ」などのノア・バームバック監督・脚本作ということで。
「フランシス・ハ」みたいなノリのよいセリフ劇が楽しめました。
アダム・ドライヴァーも「フランシス・ハ」に出ていたんですよね~。
その後あの子も「スター・ウォーズ」で出世して。
都会と銭の色に染まりきってしまいましたけども!
今回は、凱旋出演という感じでしょうか。
ベン・スティラーはドキュメンタリー映画の監督役。
マイケル・ムーアみたいなもんですよ!
アダム・ドライヴァーが演じる役も同じくドキュメンタリー映画監督志望で、熱心に自分を売り出し中。
40代の冴えないベン・スティラーが、調子づいているアダム・ドライヴァーに憧れつつも、嫉妬するという内容。
ベン・スティラーが若作りして、無理して20代の男女と交流を持つというところが、痛々しくて面白いところなのだと思います。
イタ・オモロイんですよ!
子どもが大人ぶって背伸びをする、というお話はよくありますが。
大人が子どもぶって背伸びをする、という変わったタイプの背伸び映画でした。
40代の者が若い人と遊ぶのは刺激的。
若い人と話をしていて「へ~、今の子は、こんなことに興味があるんだ~」という発見。
楽しいもんですよ、わかります。
そして、飲食のお代を払うのは全部40代。
「この席のお食事代。ワシが全部払うんかいな」っていう絶望感!
お会計の時、20代の者も、せめて「自分の分は自分で払います」と言いながら、お財布を取り出す仕草だけでもしてほしい!
だけど実際の20代は「あざーす」というだけで、しかもスマホをいじりながら片手間に!!・・・っていう。
そんな場面は、ものすごく共感できました。
自作の映画を売り込む場面などもあり、割と映画業界の内輪ウケが目立ったかな。
きっと業界人には大ウケだったと思います。
出演者は、今回の仕事はラクだったんじゃないかな〜。
ナオミもアマンダも、ひとつの乳も出さなかったしね。
「メイズ・ランナー:最期の迷宮」★★★ [映画日記]
若者が迷路や敵地から脱出すべく奮闘するシリーズ。
リアル脱出ゲーム映画ですよ!
ついに今回で完結~。
やっぱり、こういう作品は前2作を復習して観たほうがいいわな。
シリーズ前2作の内容をほとんど覚えていないまま観たら、何が何だか分かりませんでした!
それでも、ものすごいアクション大作に仕上がっていて、眺めているだけで十分オモローイ。
日本での知名度はゼロに等しいキャストで、これだけ盛り上げてくれれば十分。
安いけど美味い飯を食った気分~!(←出演者に失礼)
劇中、どういうわけか、アジア枠の男性キャラクター、ミンホが愛されまくっている。
大体が「ミンホを敵の手から救い出せ。助けてやるぜミンホ!待ってろよミンホ!!」みたいなノリで、ミンホミンホって、うるさーい。
もうタイトルは「ミンホ・ランナー:ミンホの迷宮」でいいかもよ!
しかしミンホは盛り上げた。
拷問されるわ、白目をむくわ、戦うわで大活躍~。
ブサイクなのに大活躍~!
あと、意外なほど見せ場が多かったのが、女性の脇役ブレンダな~。
がんばったわな、地味っ娘が!
ブレンダがスクールバスで爆走したところは名場面。
客席からも「ひえ〜」と声が上がっておりました。
あと、トーマス・ブロディ=サングスターが演じるニュートにも、詳しくは言えませんが見せ場がありましたけども。
相変わらずトーマス・ブロディ=サングスターが小学生並の童顔~。
アラサーなのに見た目はチェリー!
リアル・ピーターパンですよ!!
この子の私生活はどんな感じ?
こんなかわいい顔で女を抱いてんの?!・・・と気になってしまいました。(←余計なお世話)
「ヘイトフル・エイト」などでおなじみのウォルトン・ゴギンズも出てました。
ギラギラした顔の人ですよ!
天然の脂性〜!!
なぜかウォルトン・ゴギンズはブサイク・メイクを施して、謎のチョイ役出演・・・。
予算が余ったから、お声がかかったのかな?
大物役者は呼べないくらいの、微妙な額が余ったのかな?(←ウォルトン・ゴギンズに失礼)
シリーズ完結編ということで、かつてのキャラクターも再登場。
結集してますメイズ・オールスターズ!
そのかわり、重要な役だったはずのパトリシア・クラークソン演じる女性研究員の出番が激減。
消え去ったわい、ババ臭さ!
ストーリーはピンチの連続~。
キャラクターを見ながら「この子は消える」「この子は残る」と予測しながら鑑賞していたのですが、見事に予想とは違う結末に。
少年が、少し陰のある大人に成長する感じの着地点。
似たジャンルの「ハンガー・ゲーム」や「ダイバージェント」には無い、男子っぽさが魅力のシリーズでした。
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「30年後の同窓会」★★★ [映画日記]
「6才のボクが、大人になるまで。では男児を、「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」では男子大学生を描いてきたリチャード・リンクレイター監督ですけども。
今回、扱ったのは50歳前後のオジン!
やっぱり「オス縛り」~!!
ってことは、次に手がける題材は「爺さん」かも。
クリント・イーストウッドが出てきて最後は死んで終わる映画かもよ知らんけど!
今回は、30年ぶりに再会したおじさん3人が、数泊の旅をすることになる、という物語。
大人しいおじさん役がスティーヴ・カレル。
神父役がローレンス・フィッシュバーンで、ブライアン・クランストンが酒場を経営しているちょい悪オヤジ役ですよ。(←死語)
いつのまにか、スティーヴ・カレルが名優みたいなポジションに就いていることにビックリですけども。
確かカレルって、かつてはコメディ男優だった気がしますけども。
確か代表作って「40歳の童貞男」だったはずですけども!
うまいこと演技派路線に乗ったな~と思います。
そんなカレルの左右から、フィッシュバーンが天使のささやき、クランストンが悪魔のささやきを投げかける、というのが基本構図。
雑談シーンはノリが良くて、リンクレイター監督の演出力が炸裂。
脚本なのかアドリブなのか分からないくらい盛り上がってましたバカ話!
そんでY談も!!(←死語)
ブライアン・クランストンはトラブルメーカーっぽいな存在なので、はじけた芝居をしていて、それがまたお上手。
さすがの演技力で、見た目もカッコよかったです。
悪友に見えて、実は優しいところもあるし、とってもおいしい役でした。
フィッシュバーンも優等生的なキャラクターでありながら、二面性があってオモローイ。
神父の黒服も似合いますしね。
ホント、フィッシュバーンってオーラが出ますな黒服着せたら!
次は学ランでも着てみたら!!
3人ともアカデミー賞にノミネートされてもいいくらいのクオリティでしたけども。
今の賞レースでは、オジン中心の映画はウケませんからな。
むしろ、オジンがキャッキャ、キャッキャ騒いでいる映画なんて、ハリウッド女優が観たら「舌打ち」されますから!
話の本筋は暗いです。
実はシュンとしてんの!
カレル役の息子が戦死して、遺体を引き取る旅物語なんですよね~。
結構な湿っぽさでした。
そして、戦争や国に対する不信感や疑問が描かれていて、簡単に言えば反戦ムード。
経験豊かなおじさんらしく、過去に対する後悔まで描かれていて、なかなか複雑で、奥が深いオジンの世界。
オジンは大変!・・・ってことがよく分かりました。
実生活でも、オジンを見たら優しくしてやろうと思います。
「ビューティフル・デイ」★★★ [映画日記]
作品についての知識は、カンヌ映画祭で男優賞と脚本賞を受賞したということだけ。
カンヌ受けしてるみたいなんですよ、あすこ受け!
誰が出ているのか、どんなジャンルなのかも知らないまま観るという楽しみ方をしてみました。
気分は闇鍋ですよ!
物語の主人公は、あらゆる手段を使って行方不明の少女を探すという、探偵のような、殺し屋のような仕事をしている男性ジョー。
簡単な仕事を受けたはずのジョーが突然トラブルに巻き込まれて危機に陥る、という展開なのですが。
劇中には、全てにおいての説明が一切ございません。
トリセツなんてナーイ!
ちょっとした仕草やセリフから、あらゆる設定を読み取らなければならないタイプの作品。
少しもボンヤリしてらんない。
油断禁物ムービー!
ボクちゃんも、がんばって情報を読み取ろうとしましたけども。
読み取ろうとすればするほど眠くなる・・・。
クールでユニークな作風だけど正直眠い!
たまらん!!
1時間ほど過ぎたあとに、ようやく眠気の山を越えたボクちゃん。
ついに乗り越えたわい、眠気という名のチョモランマ!
・・・と、思ったとたんに物語が終わりました。
「エッ、ここで終わり?!こんなところで?!放置?!」っていう感じですよ。
とくに、大きく盛り上がるような、派手なクライマックス場面は無かったように思います。
しかし、脚本賞を受賞したと聞いた後だと、なんだか良い話だった気がするから不思議~。
言われてみればですよ!
今回のテーマって虐待なんですよね~。
主人公の「人に言えない仕事」や、介護の場面なども含み、「社会の闇」を描いていたと思います。
暗い毎日を送る主人公ですが、ラストシーンでは希望も感じさせて、よくまとまっています。
めちゃめちゃ面白くはないけれど、良い脚本だと言われれれば、なんとなく良い気がしてくる~。(←歯切れが悪いですか)
ジョーのターゲットは、少女をたぶらかしているロリコン議員!
議員のお宅は、少女好きのオッサンらしく、少女をモデルにした絵画や像が飾ってあるというロリコン屋敷!!
充実の変態インテリアでした。
今回の作品で男優賞を受賞したのは、ジョー役を演じたホアキン・フェニックスだったんですね~。
冒頭から危険な香りを放出するフェニックス。
暇つぶしのお遊びは、ナイフのお口入れ。
刃物がおもちゃ!
「そんなことをしていたら、いつかベロを切んよ!お口に入れるならミルキーにでもしときなよ!」と思いながら観てましたけども。
そういう役がホアキンにはピッタンコ~。
邦題は「デンジャラス・フェニックス」でいいかもよ。
「万引き家族」★★★★ [映画写真日記]
安藤サクラさん他、貧乏家族を演じる役者さんの演技に魅了されっぱなし。
酔いしれたわい貧乏芝居に!
鑑賞中は「サクラ最高。アンタ最高」と、ずっと心でつぶいやいておりました。
貧乏家には大黒柱的な存在のおじさんもいらっしゃいます。
大黒柱というか~、貧乏柱というか~!
それはリリー・フランキーさんが演じておりますけども。
本来は富豪のリリーさんですけども、今回は顔も体も貧乏クサッ!(←ホメ言葉)
リリー史上最高の存在感だと思いました。
リリーさんとサクラさんにはラブシーンもございます。
貧乏抱きですよ!
リリーさんの裸が目に焼きついて離れない。
まぶたの裏にこびりついたわい、枯れ枝みたいな体が!
貧乏愛の見せ場は、サクラさんの裸体に付いたネギを、リリーさんがお口で処理する、というもの。
バッチリでした、貧乏とネギの相性も!
貧乏一家が住んでいる屋敷内も古くて狭くて、これまた見事な散らかりっぷり。
玄関までもが物置状態!
うちの実家に何か通じるものがある・・・。
ゴミ屋敷寸前のリアリティ!
一見すると、普通の3世代家族に見える貧乏家ですが、実は犯罪で繋がった者同士。
全員の裏事情が、徐々に明かされていくという、ミステリーにも似た人物描写も面白いです。
彼らの事情が適度に重くて、秘密が明らかになるたびに「う~ん」と唸ってしまいました。
万引をしながら生活している貧乏家。
ある日リリーさんが、虐待されている女児を見つけ、その子を連れ帰って始まる物語。
一言で言えば、それは「誘拐事件」なのですが、そんな一言では片付けられないまま、いびつな幸福感にあふれた家族物語に発展。
確かに誘拐自体は犯罪だけど、法的には違法だけど、今回の場合、それを悪と呼べるのか?・・・と、いちいち考えさせられる筋書きでした。
ラストシーンに辿りついたときも、果たして登場人物はこれで幸せになったのか、それとも不幸になったのか。
ハッピーエンドとも、バッドエンドとも解釈できる、観客に答えをゆだねる幕切れも素晴らしいです。
最近は、なんでもネットのニュース記事で情報を得ますけども。
1行の見出しや、数行だけの内容では、事件や加害者の本質は見抜けるはずがない、そんなことも考えてしまいました。
今回の作品は是枝裕和さんが手がけた過去作「誰も知らない」「そして父になる」「三度目の殺人」「海よりもまだ深く」などの要素が少しずつ入っていて、まさに集大成~。
裕和のベスト盤~!
いつもの是枝風味に、風俗場面などの辛味が入ってる。
香辛料が振られてんよ!
カンヌ映画祭で最高賞に輝いたのも納得。
辛口じゃなきゃ賞をやりませんからな、あの祭!
激辛好きの祭ですから!
「ナイト・マネジャー」シーズン1、美女エリザベス・デビッキがステキだった〜。シーズン2もある。 [海外ドラマ日記]
いや〜、ついにDlifeで、スパイ・ドラマ「ナイト・マネジャー」シーズン1(全8話)を観終わりましたよ。
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分かりやすい娯楽サスペンスという感じで、割と気軽に観れました。
思ったよりも難易度は低めで助かった〜。
ラブストーリーが充実していて、リゾート感、ラグジュアリー感も満点。
大人女子も喜びそうなドラマでした。
現在製作中のシーズン2も楽しみです。
*Dlifeでの番組情報はこちら。↓
主役のイケメン・スパイを演じているのはトム・ヒドルストンですよ。↓
トムヒドと禁じられた恋に落ちる美女役はデビ子〜!(←エリザベス・デビッキ)↓
出演者は、今回の演技でいろんな賞を受賞して賞賛されておりますけども。
デビ子だけ無冠なんですよね〜。
今回のデビ子は、表情豊かだしエレガントだし、相当良かったと思います。
ショートヘアも似合っているし、むしろ一番良かったくらい。
いつか大出世する予感〜。
こちらのお写真が、出演者とスタッフの集合写真。
ちょっと、ちょっと、もしかしてセンターにいるおじさんは、原作者のジョン・ル・カレでは?!
えっ、まだ生きてたの?!(←失礼)
そして右端のデビ子がデカッ!!↓
ドラマの劇中でトムヒドとデビ子が並ぶ場面は、2人は同じくらいの身長に見えましたけども。
あれはトムヒドがシークレット・ブーツを履いていたのかな、昔の野口五郎みたいに!
こちらのお写真は、デビ子がウサギ役で声の出演をした映画「ピーターラビット」のプレミア会場。
ウサギの姉妹役マーゴット・ロビーとデビ子のツーショットですけども。
遠近感がおかしくなるくらいの身長差〜。
デビ子は、身長190センチあるんだってさ〜。↓
スパイ本部にいる女役は、映画「オリエント急行殺人事件」でオリエント急行にも乗っていたオリヴィア・コールマンですけども。
この人も、今回の演技でゴールデン・グローブ賞を受賞したんですよね〜。
今回は妊婦役でしたけども、高齢だから心配してしまいました。↓
同じく今回の演技でゴールデン・グローブ賞を受賞、悪役を演じたのがヒュー・ローリーですけども。
悪人役がハマってる。
素の顔が悪いもん。(←ホメ言葉)
実物は、おもしろいおじさんみたいですな〜。
シーズン2にも出れるとイイネ!↓
*海外ドラマBOARDでも「ナイト・マネジャー」について書かせてもらいました。
ぜひぜひご覧ください。(タイトルをクリック↓)
「レディ・バード」シアーシャちゃん meets シャラメ君の構図がまぶしい〜!キラキラ写真集。 [映画写真日記]
いや〜、女子高生の日常を描いた青春映画「レディ・バード」な〜。
楽しかったですけども。
主演は、この演技でアカデミー賞にまでノミネートされてしまったシアーシャ・ローナンちゃん。
ボーイフレンド役は「君の名前で僕を呼んで」でアカデミー賞にノミネートされたティモシー・シャラメ君という、強力すぎるキャスティングも魅力だと思います。
こちらのお写真は、シャラメ君とシアーシャちゃんに演技指導をするグレタ・ガーウィグ監督。
こんな監督なら現場も楽しいでしょうな〜。↓
実年齢はシアーシャちゃんの方が、ちょっぴり年上なんですよね〜。↓
いろんな賞にノミネートされていた2人。
授賞式会場で顔を合わせることも多かったみたいです。
シアーシャちゃんに手を引っ張られるなんて、男子なら誰でもニヤニヤしちゃうわな。↓
こちらのお写真は、「君の名前で僕を呼んで」組のアーミー・ハマーとシャラメ君の間に割って入り込んでくるシアーちゃん。
レアな場面ですな。
シアーシャちゃんてスキンシップしてくる子だわな。
こんな素敵な子に触られたら、誰でも喜ぶわな!↓
「レディ・バード」で、シアーシャちゃんの、もう1人のボーイフレンド役を演じたのがルーカス・ヘッジズですけども。
ヘッジズのお写真が、どういうわけか探してもナーイ!
シャラメ君と一緒に写っているお写真なんて、これくらいしか見つかりませんでした。
*中央に挟まれている女性は知らない人です。↓
こちらのお写真は、何かの授賞式会場でのシアーシャちゃんとマーゴット・ロビー。
美の競演ですよ!↓
シアーシャちゃんとマーゴットは、公開日未定の歴史映画「メアリー・クイーン・オブ・スコッツ」(原題)で共演しているのでした。
マーゴットは、なんとエリザベス女王1世役なんですね!
ついにこの子も、こんな大役を演じるようになりましたよ。↓
シアーシャちゃんは、スコットランドの女王メアリー1世役を演じるようです。
「一体いつまでシアーシャちゃんは女学生役を演じるのやら。いつまで生娘なのやら!」と思ってましたが、ついに大人の役を得ましたな。
こちらのお写真がメアリー役のシアーシャちゃん。
ご飯がたくさんよそえそうな髪型ですな。↓