「ヴィクター・フランケンシュタイン」★★★ [映画日記]
ジェームズ・マカヴォイとダニエル・ラドクリフがW主演。
何これ、妙な顔合わせ!
変な食い合わせ!!
米国では2015年に公開済み、日本では劇場未公開になってしまったゴシック・ホラー・アクション大作です。
ダニエル・ラドクリフ主演作って、日本では未公開だったり、限定公開だったり。
扱いが小さいですな〜、背丈も小さいし!
冒頭から、うさん臭いサーカス団で、団員にイジメられている小汚い道化師「せむし男」として登場するダニエル・ラドクリフに衝撃。
ハリー・ポッター役で一世を風靡したダニエル・ラドクリフが地べたを這いつくばって!
ああ、あの子が落ちぶれた!!
もはや「ハリー・ポッター役で一世を風靡したこと」を逆手にとったネタ。
貴族役の後は、あえてホームレス役を選ぶマギー・スミスみたいなもんですよ!
このように、ハリー・ポッター役以降のダニエル・ラドクリフは、奇抜な役を演じることが多いです。
ダニエル・ラドクリフは世界レベルの富豪なので、もう仕事をしなくても生きていけるはずなのですが。
あえて変な役で芝居を楽しんでいるような、そんな芸能活動が面白いです。
趣味と化してるんです、お遊び!
富豪の余裕ですわな!!
そんな「せむし男」は、ある日、マッド・サイエンティストであるヴィクター・フランケンシュタインの手助けにより、サーカス団を脱出。
「せむし男」はイゴールという名をもらい、フランケンシュタインと共に「無から命を作り出す」という禁断の研究にいそしむ、という展開です。
ええ、そうなんです、お察しの通り、今作はメアリー・シェリーの小説「フランケンシュタイン」が原作。
ゴシック・ホラー映画としては、純度の高いものになっているのですが。
目新しさはナーイ!
どうして今さら「フランケンシュタイン」の映画を作ろうとしたのか不思議でした。
特徴は、「せむし男」姿のダニエル・ラドクリフだけ、だったと思います。
あの子の「出オチ」だけでした!
そうは言っても、フランケンシュタイン役のジェームズ・マカヴォイも大熱演。
クレイジーな役にも合ってると思います、この人、デフォルトで目がいっちゃってるし!
また、腹から声を出すスタイルで、舞台風の大袈裟なセリフ回しも様になってます。
ものすごく飛んでました、お口からツバ!
おつゆですよ!!
そんなマカヴォイの演技を、「藤原竜也風味だよね。竜也のお味だよ」と思いながら観てました。
監督は、英国ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」の初期を手掛けた人ということで。
「SHERLOCK(シャーロック)」に出ていたアンドリュー・スコットが良い役で、マーク・ゲイティスはどうでもいい役で友情出演。
「SHERLOCK(シャーロック)」が流行していた頃に劇場公開していれば、少しは話題になったかもしんない。