「悪魔はいつもそこに」★★★☆ [映画日記]
2020年9月の、Netflixオリジナル目玉作品ですけども、良い出来でした。
「悪魔」ってタイトルがついてますけど、オバケは出てこないタイプ。
「プラダを着た悪魔」みたいなもんですよ、悪魔イメージ映画!
今作は「信仰と暴力は紙一重」というテーマの本格サイコ・スリラーです。
悪人がたくさん出てきて散漫な体裁。
しっちゃかめっちゃかなんですけども!
最終的には話がキレイにまとまる、というストーリーがオモローイ。
戦争場面から始まり、ラストは次の戦争に繋がっていく、という「社会の闇が人の闇を生み、人の闇は、やがて次なる社会の闇を作り出す」みたいな伏線にも深みが。
闇連鎖ですよ!
トム・ホランド演じる主人公は不幸体質。
まっとうに生きようとしても不幸が襲ってきてしまい、時には暴力的になるという殿方ですよ。
スパイダーマン役の明るいイメージが強いトム・ホランドですが、今回はダーク路線。
あの根アカな子が根クラに!(←死語)
主人公のクソ親父役がビル・スカルスガルド、クソ写真家役がジェイソン・クラーク、クソ警官役がセバスチャン・スタン、クソ神父役がロバート・パティンソンという、あらゆるクソ男を演じる男優が最高の人材〜。
とくにロバート・パティンソンの悪さが目立ってました。
今回の悪いパティンソンを観て「こんな悪い役をイキイキと演じなすって。パティ夫さん自身は、間違いなく良い人だわな」と確信しましたけども。
服を脱いだパティンソンの下っ腹はポッコリ。
「パティ夫さん、便秘なのかな?ポッコリした腹の中身は便なのかな?」とも思いました。
あらゆる意味で「クソ神父」役でした!
その他のキャスティングも豪華で、ちょっとしか出番のない役でも、演じているのはミア・ワシコウスカですよ。
漬物までにも高級素材を使ってる仕出し弁当みたいな状態でした!
前半でウエイトレス役として出てくるのがヘイリー・ベネットなのですが、激太り!!
最初は、それがヘイリー・ベネットだとは気づかないくらい。
「それ役作り?それとも牛丼のドカ食い?」と思いましたけども。
観賞後に調べたら、撮影中のヘイリー・ベネットは妊娠中。
しかも、おなかの子の父親は大物監督のジョー・ライトだと判明してビックリ。
実は勝ち組の女なのでした!
サイコ事件に関わりを持ってしまう女役は、他作品でもよく見かけるライリー・キーオなのですが。
ライリー・キーオとサイコ事件との相性バツグン。
サイコ事件に巻き込まれて脱がされる、みたいな女役が似合いすぎる〜。
なんかライリー・キーオには、そういう安さがあるんだよね〜!
体中に安さが染み込んでいる、安さ染み込み女優なんですよ!!(←ホメ言葉)
そんな面子が次々と死んでいく展開で、演じる役者の「死際演技」もアッパレでした。
トム・ホランド演じる主人公は、銃を一丁持っているのですが。
適当に撃っても、的によく当たる〜。
的当て名人〜!
そんなところに運を使い果たしている主人公でした。