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「告白小説、その結末」★★★ [映画日記]

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2017年のミステリー作品です。
 
主人公は、自伝がベストセラーになった女流作家デルフィーヌ。
 
デル子先生ですよ!
 
スランプ気味のデル子の前に、ファンを名乗る美女エルが現れて親しくなるものの、だんだんエルの態度が大きくなって。
 
人んちに、我がもの顔で上がり込む、ズケズケ女に急成長!
 
「アンタのパソコンのパスワード教えて」とまで言い出す始末。
 
デル子もデル子ですよ、パスワードを即答!
 
やがてデル子のファッションを真似るわ、デル子宛てのメールは勝手に読むわで、エルの奇行が目立つようになる、という展開です。
 
小説家を題材にした「出版もの」映画ですけども。
 
「もしかしてエルって怖いストーカーなんじゃないか」と思わせる、スリラー仕様。
 
ラストシーンでは「もしかしてエルって存在しないのではないか」と思わせて、ミステリー路線に着地。
 
言われてみれば、本編中は、ほとんどデル子とエルの2人芝居。
「デル子が心の中で生み出した親友がエルなのかな」と思って、もういっぺん最初から観直したくなりました。
 
「BASED ON A TRUE STORY」っていう原題も粋に感じる、大人風味のミステリー映画に仕上がっておりました。
 
監督は、今では「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」劇中のキャラクターとしての方が有名になりつつあるロマポラ!(←ロマン・ポランスキー)
 
現在80半ばのロマポラ。
作風も、良い意味で古臭くて最高〜。
今作がモノクロ映像だったら、まるで1960年代の映画みたいなノリになりそう〜。
 
逆に、今どきの感覚からすると刺激は無いわな。
ピリ辛のおつまみ、って感じじゃない。
 
年寄りの板前さんが作った、甘めの煮物という感じでした。
 
デル子先生を演じたのは、ロマポラの実嫁エマニュエル・セニエで、エル役を演じたのはエヴァ・グリーンなのですが。
まずは言語がフランス語の今作で、フランス語をペラペラしゃべるエヴァ・グリーンにビックリ。
 
「猛勉強なすったんか?もしくは、睡眠学習でもしたんか?」と思いましたけども。
 
後で調べたらエヴァ・グリーンてフランス人だったんですね。
 
元からパリっ子!
 
ハリウッド大作での印象が強いので「へ〜」と思いました。
 
今は日本語も勉強しているというエヴァ・グリーン。
 
意外とガリ勉!
 
日本語もペラペラになったら、日本映画にも出てほしい〜。
 
合うと思う〜「吉原の遊女」役〜。
 
出演したハリウッド大作では非現実な役が多く、ファンタジックなお衣装を着ることが多いエヴァ・グリーンですけども。
今作でのエヴァ・グリーンは日常着。
 
ユニクロ!(←多分違う)
 
普通の服を着て、カフェでお茶しているエヴァ・グリーンが新鮮すぎる〜。
しかも、めちゃめちゃキレイ〜。
こんな人が本当にカフェにいたら、ガン見してしまう〜。
 
鑑賞中は、エヴァ・グリーンに向かって「キレイやわ〜。べっぴんやわ〜」を連発しておりました。
 
劇中では、ときどき激怒なさるエヴァ・グリーン。
 
あのべっぴんさんが、般若の形相に早変わり!
 
「もはや持ち芸」と思いました。
 
 

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