「マザーズ・デイ」★★★ [映画日記]
「母の日」縛りの、母映画〜!
2016年に、こんな作品が公開されてたんですね〜。
「プリティ・ウーマン」等でおなじみのヒットメーカー、ゲイリー・マーシャルの監督作ですけども。
「プリティ・ウーマン」以降、「プリティ・ブライド」や「プリティ・プリンセス」等、手掛ける作品の邦題に「プリティ」という冠を付けられがちの「プリティ爺さん」ですけども!
近年では「バレンタインデー」や「ニューイヤーズ・イヴ」等、記念日がタイトルになった「記念日もの」を手掛けるように。
近年では「催し物爺さん」に様変わり!
今作も「記念日もの」シリーズの一環で、キャラクター数の多い群像劇になっております。
母子のコミュニケーションがテーマで、劇中には、母と何年も確執がある子が数人出てきますよ。
また、親が子のマイノリティ志向に反発する、という、理解し合えない考え方の違いも浮き彫りにもなっているのですが。
どういうわけか、今回の物語の中では、全ての母子がアッサリ和解。
瞬時に解決!
埋まっちゃったわい、溝!!
「ものっすごい深い問題を簡単に終わらせちゃったね」と思いましたけども。
ライトな観客たちやご家族が、お茶の間でワイワイ楽しむ映画としてなら、「これくらい軽いノリで良いのかも。問題提議はしてあるし、一応」と思いました。
主演はジェニファー・アニストンで、バツイチ子持ち役。
別れた旦那役ティモシー・オリファントは、なんとなく雰囲気がアニストンの元夫ブラッド・ピットっぽいですが「あえて」なんでしょうか。
当て付けなんしょうか!?
アニストン演じる母親が、2人の息子と交流する場面は「母の日」らしい光景なのですが。
ジェニファー・アニストンに母親役は難しいものですね。
母性ナーイ!
しかし、コミカルな演技は相変わらず魅力的で「ジェニファー・アニストンって、何を演じてもジェニファー・アニストンなんだね。キムタクが何を演じてもキムタクであるように」と思いました。
その他、ブリット・ロバートソンやジェニファー・ガーナー、ドラマ「プリティ・リトル・ライアーズ」のエミリー役でおなじみシェイ・ミッチェル等、テレビ女優が続々登場。
ジェニファー・アニストンを中心とした、テレビ女優祭の開催〜!
そんな面子の中で唯一の大スター、ジュリア・ロバーツが女社長役でご登場〜。
ああ、なんて自然な威圧感!
ジュリア・ロバーツの役には、ジェニファー・アニストンとブリット・ロバートソンが順番に面談するのですが。
面接するんですよ!
威風堂々としているジュリアに対して、ビクビクしているジェニファー・アニストンとブリット・ロバートソン。
ハリウッド女優の楽屋に、テレビ女優が挨拶に行ってるような構図に!
とても楽しくて、レアな名場面でした。
ケイト・ハドソンも出ているのですが、ジュリア・ロバーツの大スター路線にも、ジェニファー・アニストンのテレビ女優路線にも乗っかれず中途半端な存在感に。
毒にも薬にもなれてませんでした!
キャスティングは見事に白人のブロンド美人ばかりで、多くの女性がレオタードやタンクトップなどをまとい、セクシーな姿を披露。
ゲイリー・マーシャルが全盛期だった頃の、今では古く感じてしまう白人男性目線の作品でした。
今作がゲイリー・マーシャルの遺作になりましたけども。
監督の代表作「プリティ・ウーマン」に主演して大ブレイクしたジュリア・ロバーツを再起用して、彼女の役が成功者で、劇中で母性を持つことになる展開には感無量〜。
なんというか〜、「続プリティ・ウーマン」的な。
「プリティ・ウーマン最終形態」的な〜!(←シン・ゴジラかい)
いろいろと時代を感じる作品でした。