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「ラブストーリーズ エリナーの愛情」★★★ [映画日記]

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ジェシカ・チャステインとジェームズ・マカヴォイがW主演した恋愛2部作「ラブストーリーズ」。
 
今回、再生した作品は、ジェシカ・チャステインが演じたヒロイン、エリナーの目線で描いた方です。
 
今作ではエリナーの家族が総登場〜。
 
一家総出!
 
母親役がイザベル・ユペールというのは、男性キャラクター目線で描いた「ラブストーリーズ コナーの涙」を観て知ってましたけども。
 
今作では父親役としてウィリアム・ハートが登場し、ものすごい豪華ファミリーだったということが判明。
 
お住まいもオシャレで生活感がありません。
 
お部屋にティッシュの箱なんて置いてナーイ!
 
廊下も階段もお部屋もインテリアが抜群に映えていて、まるでインスタ御殿〜!!
 
こんな、高いレストランみたいな内装の実家あるんかい!?…と思いました。
 
母親に至っては、左手にタバコ、右手にグラスワインというのが定番スタイル。
 
「アンタまるでフランス人。絵に描いたようなフランス女!」とツッコミを入れそうになりましたが、実際にフランス人だから仕方ありませんでした。
 
そのうちに、父親の職業は教授で、母親はミュージシャンだと判明。
 
「なんじゃい、セレブご一家かい。富裕層かい」と、少し心を遠ざけてしまいました。
 
線を引いたんですよ!
 
ワシら「負け組」とは住む世界が違う方々ですから!!
 
エリナーが通う講義では、ヴィオラ・デイヴィスが教授役として出たーっ。
 
つまり、イザベル・ユペールとヴィオラ・デイヴィスって共演していたんですね〜。
 
世界2大女優がですよ!(←「世界3大珍味」調で)
 
明らかに、男性目線で描いた「コナーの涙」より、高級感とインテリ度数が上でした。
 
明らかに「エリナーの愛情」の方がえこひいきされてます!
 
物語も「エリナーの愛情」の方が重厚感がありました。
 
1人の女性が、生きづらい世の中で、困難を乗り越えて前に進もうとする姿を描いております。
 
「コナーの涙」で表現されていた、後ろ向きの生き方とは全く違う内容。
 
それでいて、2作で同じシチュエーションも場面も多いのですが、同じ場面でも男女の捉え方でセリフや態度が変わっている「羅生門効果」を取り入れているところが特徴です。
 
最も男女の違いが出ている場面は、夫が浮気を告白する場面。
 
男性目線版では夫が自ら告白してましたけども、女性目線版では妻が問いただして夫の浮気が判明してました。
 
その時、抱き合っていたポジションも上下が逆でした。
 
2作品を観て、やっと分かる演出意図。
とっても面白い試みだと思いました。
 
同じように、男女間の「羅生門効果」を取り入れたドラマとして「アフェア 情事の行方」がありますけども。
 
もしかしたら今作「ラブストーリーズ」が元ネタなのかな〜、とも思いました。
 
同時に、ラブストーリーを描きながらも、根底では女性の自立や、結婚や育児に縛られない自由な生き方を提言。
 
強い女性像を追い求めるジェシカ・チャステイン製作・主演による「入魂の一作」という仕上がりでした。
 
「エリナーの愛情」後半では、ヤケになったエリナーがクラブで引っかけられた男性に抱かれそうになる、という場面がありましたけども。
 
その男性役を演じたのは、ドラマ「ブラックリスト」のトム・キーン役でおなじみのライアン・エゴールドでした。
 
ジェームズ・マカヴォイにチョイ似のテレビ男優ですよ!
 
ドラマ「ブラックリスト」で人気が出る前に出演した映画ということで、役名は「クラブの男」というのが寂しいですけども。
 
イザベル・ユペールやヴィオラ・デイヴィスという、世界2大女優と共演したことは事実。
 
そしてエリナー役としてジェシカ・チャステインを抱ける立場にいたことも事実。
 
これは、テレビ男優としては勲章をもらったも同然ですから〜!
 
 
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