「ラブストーリーズ コナーの涙」★★★ [映画日記]
2013年の旧作。
ジェームズ・マカヴォイとジェシカ・チャステインがW主演した恋愛2部作「ラブストーリーズ」のうち、男性キャラクター目線で描いた方です。
「ラブストーリーズ」の劇場公開版は2本もあるので、なんとなく長いこと観ないまま放置していたのですが。
めんどくさかったんですよ!
最近は、ずっとお家にいて時間が余り気味。
正直、ドヒマ!
ついに再生するに至りました。
2本のうち、どっちから観ればいいか分かりませんでしたけども。
右往左往したんですよ、キョロキョロキョロキョロ〜!
なんとなく、女性キャラクター目線で描いた方を後に観たほうが盛り上がりそうな気がしたので、まずは男性版を選んでみました。
メイン・キャラクターは30代の夫婦。
冒頭からギクシャクして別れる寸前、寸止め状態!
そんな関係の理由が徐々に明らかになってゆく、という構成です。
マカ坊が演じる旦那コナーが、気持ちが離れた嫁エリナーに対して未練タラタラすぎてイラつきますけども。
コナーが嫁に逃げられそうなのも分かる気がしました。
なんか厚かましい!
友人と話をするときも、ちょっとキレ気味だし。
人が聴いている音楽を勝手に止めたり、音量を下げたりするコナー。
とにかくいじるんですよ、音楽プレーヤー!
触りたがんの、ボタンやツマミ!!
自己中心的な性格を、上手に表現できている場面でした。
そんなコナーのことを、あまり好きになれない物語。
きっと「コナーの、みっともなさ」を表現した作品なのでしょう。
こんなふうに、未練たらしい場面をず〜っと垂れ流す男性映画は珍しいです。
コナーが30代という若さでレストランを経営しているところは「ご立派だわな」と思いました。
あと、夫婦仲がおかしくなった原因や、話の途中でコナーが走行中の車と接触事故を起こす事など、イベントが大きくて雑な扱いだった〜。
「些細なこと」が無くて、繊細さは感じませんでしたけども、これも意図的なものなのかな。
また、「2部作の1作だけ観たところで、魅力は理解できないのかも」とも思いました。
引き続き、もう1本の方をチェックしたいと思います、女の方を!
ちなみにコナー役の男優は、製作発表時にはジョエル・エドガートンでしたけども。
コナーは実父が会話する場面も多く、マカ坊の方が息子感があるし、良い代役だと思いました。
ジェシカ・チャステインの母親役としてイザベル・ユペールが出てきて、うれしかったですけども。
「アンタ、母ちゃんはフランス人かい!」と思って、ひっくり返りそうにもなりました。
副題は「母ちゃんはフランス人」でも良かったと思います。
イザベル・ユペールは悠々自適な老後生活を送っているようですが、髪はユル巻き、胸元がガバッと開いた服でボインの谷間を見せつける等、生活感はありませんでした。
謎の老女でした!
監督・脚本を担当したネッド・ベンソンは、実生活ではジェシカ・チャステインの元カレということで。
ストーリーには、きっと交際時のエピソードも盛り込まれているのでしょう。
コナーとエリナーがアツアツ・カップルだった頃。
アベックだった頃!
2人がレストランで食事中に「食い逃げしない?」と悪巧みをする回想場面がありました。
思い出の食い逃げ計画ですよ!
冒頭から食い逃げシーンで、クライマックスでも食い逃げをフィーチャリング。
もはや食い逃げラブストーリー!
「もしかして食い逃げって、監督とチャステインの思い出のエピソードなのかな〜」と思いながら観てましたけども。
当時のチャステインが、食い逃げを実行したり、食い逃げを成功させたりしなくて良かったと思います。
もしも当時に食い逃げをしていたら、今頃「食い逃げ女優」って呼ばれてますからな。
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