「グッドライアー 偽りのゲーム」★★★☆ [映画日記]
*ネタバレはありません。
メイン・キャラクターは70代以上の老人なのに、こんなにもスリリング。
こんなにも動く!
デンジャラスでアクティブな老人サスペンス作品でした。
ふさわしいです、この「人生100歳」時代に!
イアン・マッケラン演じる詐欺師がネットで婚活。
ツヴァイか何かで婚活!
マッチングした相手は、なんとヘレ美。(←ヘレン・ミレン)
オスカー女優が釣れたんですよ、大物が!
ヘレ美が演じる老女は裕福だけど、どこかフワ〜ッとしています。
ネンネの老婆!
その割には「私は抱かれない」宣言をするヘレ美!!
ガードは固い女なのでした。
果たして、イアン・マッケランはヘレ美を簡単に落とせるのか?
そして大金を騙し取れるのか?
抱けるのか?っていう話!
老人による犯罪ドラマが展開されて楽しすぎる〜。
マッケラ爺さんとヘレ美の演技合戦が最高。
2人ともプロのエンターティナーなので、演技に隙がありません。
「上手いな〜」と思いながら鑑賞しました。
とくに、病院に入ってグッタリし、「死んだ目」をしていたマッケラ爺さんが最高〜。
本当に、そういう人みたい。(←ホメ言葉)
また「2人とも年の割に、セリフ覚えも良い。まだボケてない」とも思いました。(←大きなお世話)
マッケラ爺さんとヘレ美がデートで鑑賞する映画が「イングロリアス・バスターズ」という点も笑いましたけども。
観終わったあとで思い返してみると、あれは意味のある作品チョイスだったんですよね〜。
あらゆるキャラクターには、裏の顔があってミステリアスです。
劇中は昔話のオンパレードですよ、老人らしく!
軽くさかのぼっても戦時中!!
あらゆる年代の回想シーンがあって「人に歴史あり」ですよ。
いろんな経験を積んで生きてきた老人って、ミステリーの宝庫だったんですね〜。
また「足が痛い」とか「目がくらんで体調が悪い。死ぬかも」とか、老人独自のトラブルが場を賑わせてました。
このあたりは、若い男女が繰り広げるサスペンス作には無い味わいでした。
こういう作品、日本でも作ればいいのにな〜、と思う〜。
日本の老人向け映画って、たいてい時代劇なので。
監督は実写「美女と野獣」等のビル・コンドンなんですね!
マッケラ爺さんと、よっぽど気が合ったのか、通算4本目の起用に。
監督、主演男優、一部の助演男優がゲイということで、どことなく多様性を感じました。
引き続き、監督にはマッケラ爺さんの魅力を引き出してほしいです、できることなら遺作まで!(←失礼)
The Good Liar (Original Motion Picture Soundtrack)
- アーティスト: Carter Burwell
- 出版社/メーカー: Watertower Music
- 発売日: 2019/11/08
- メディア: CD