「ジェミニマン」★★★ [映画日記]
ウィル・スミスといえば、実写「アラジン」で、ランプから出てくる魔人役を演じたりしてましたけども。
全身青塗りで、はしゃいでましたけども!
近年、出演作に迷走感が漂っていたウィル・スミスですが。
いつまでもバカやってらんない、いい年ぶっこいて!
今回、主演した作品は王道感のあるガン・アクション大作になっておりました。
まともな路線への軌道修正ですよ!
この感じ。
日本人に例えれば、ジョン・ウー監督作「マンハント」の主演でバカをしでかした福山雅治さんが、慌ててロマンチック作「マチネの終わりに」と「ラストレター」に出演して軌道修正したようなもんでしょうか?!
もがいてんね、どこの50代男性も!
今回のお話で、ウィル・スミスが戦う相手は、なんと若かりし頃のご自分。
遺伝子で作ったクローンですよ、コピー!
引退目前の年増スナイパー役のウィル・スミスが、同じ能力を持った若い相手と戦って勝てるのか?…というところが見どころなのですが。
ビジュアル的には、若いウィル・スミスがCGキャラで、その映像クオリティに注目〜。
確かによ〜く見たらCGなのですが。
コンピューター人間なのですが!
パッと見は実写、っていう高クオリティ。
「最近の技術はスゴイわな。なんでもスマート、スマートだわな」と思いました。
50代のウィル・スミスが、青年のウィル・スミスに人生のアドバイスをしたり、敵でありながら交流するところも面白かったです。
50代が青年に「おまえ、チェリーボーイやろ?女を抱いたことないやろ?」みたいな。
ズバリ言い当てるんですよ、性問題!
結局〜、敵が自分のコピーだと、説得もしやすいものですね。
すぐに理解し合えて話が早っ!
交渉がトントン拍子!!
「敵にするなら自分に限る」と思いました。
劇中は銃撃戦が多いのですが、結果的に良い話としてまとめてました。
「ウィル・スミスはケンカも強いし、子どもに優しい」という好感度を植え付けてくるあたりは、他の出演作と同じでした。
共演は、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、クライヴ・オーウェン、ベネディクト・ウォンという面子。
若いウィル・スミスのCGキャラ製作とスタッフにカネをつぎ込んだせいか、共演者は安く上げておりました。
共演者で値引いてるんですよ、見積もり!
プロデュースはジェリー・ブラッカイマー。
脚本はドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のクリエイターで、監督は、なんと巨匠のアン・リーなんですよね〜。
そう言われてみれば、合成しまくり映像や、鏡やガラスを多用した演出など、凝った作りだったと思いますけども。
スタッフ陣のセンスは、ウィル・スミスの圧倒的な存在感に消された感。
スタッフの才能が目立ってないのでした、目立たない絆創膏みたいに!
Gemini Man: The Official Movie Novelizationfuer
- 作者: Titan Books
- 出版社/メーカー: Blackstone Pub
- 発売日: 2019/10/15
- メディア: CD