「トールキン 旅のはじまり」★★★ [映画日記]
トールキンですよ、トールキン。
ポチョムキンじゃありませんから!
「指輪物語」や「ホビットの冒険」でおなじみの作家J・R・R・トールキンの伝記映画ですよ。
まさか、あのお方を主人公にした映画が製作されるとは〜。
だったらボクちゃんの伝記映画も作ってほしい〜。(←格が違いすぎますか)
そういえば、トールキン個人について何も知らぬボクちゃん。
何一つ知らぬ無垢な赤子同然ですよ!
一体どんなお方だったのか、興味津々で本編がスタート。
冒頭から、第一次大戦の戦地で息も絶え絶えなトールキンさんにビックリしました。
ご苦労されたみたいです。
以降は回想シーンに入り、主に青春時代が描かれていて、瑞々しい愛と友情のエピソードが盛りだくさんでした。
トールキンさんは語学の天才で、いい学校に通っていた様子。
インテリ様でした、案の定!
書いている文字もキレイ。
まるでペン習字でも習っていたかのよう〜。
日ペンの美子ちゃんのやつですよ!
トールキンが通っている喫茶店も安いお店じゃありません。
あの子はドトールなんかに通わない!
高校生でありながら、行きつけは高級茶屋。
椿屋珈琲店みたいな店ですよ!
「ありゃあ、コーヒー1杯が700円はするね」と思いながら観ておりました。
そんな少年トールキンと、悪友3人がクラブを結成。
ときにイタズラ小僧っぽく、ときに熱く友情を育む様子は、まさにホビット風と言ったところでしょうか。
そんな感じで〜、戦地での経験が壮絶だったり、発音が美しい新言語を開発したり、少年時代はグループ行動をしたり、本編のいたるところに「指輪物語」や「ホビットの冒険」を匂わせる場面が、さりげなく仕込まれています。
まるで隠し味ですよ、カレーにおけるとんかつソースみたいな!
さりげなさすぎて、気付かないネタもあったかも。
元ネタをガツンと入れてこないんですよね〜。
ぶっ込まないんですよ、具を!
そのへんがお上品。
全体的に、文芸作風で高級感がありましたけども。
当たり前ですが、「指輪物語」や「ホビットの冒険」を知らないと、あまり楽しめない作品。
「指輪物語」と「ホビットの冒険」映画版(完全版)を全部観た後に、今回の作品を観ればいいと思います、約24時間かかりますが!
青年時代のトールキン役を演じているのはニコラス・ホルトなんですよね〜。
少年時代のトールキン役を演じた子役の方が、実物に似てるかな。
アラサーでありながら高校生時代から演じているニコラス・ホルトですけども。
童顔だからアリでした。
桃井かおり並みの卵肌ですから!