「パピヨン」★★★☆ [映画日記]
名作のリメイクらしいですね。
オリジナル版を観たことがないので知らなかったのですが、お話は「脱獄もの」だったんですね〜。
監獄で暮らすお話ですよ、監獄暮らしのアリエッティ!
しかし、並の「脱獄もの」じゃありませんでした。
実話に基づく、ズッシリと重たいエンターテインメントでした。
主人公は、冤罪で投獄された男パピヨン。
パピ夫さんですよ!
パピ夫が体験する、壮絶エピソードの数々にビックリ仰天。
アンタ、こりゃあ「脱獄・超大作」ですよ!
南米の孤島にあるという監獄で毎日、重労働を強いられるパピ夫さん。
もしも受刑者がイライラして、看守に手を出し殺してしまったらギロチンの刑!
生首落とされんの、うなぎみたいに!!
さらに、刑務所長を怒らせてしまった場合は、四方八方が断崖絶壁という「地獄島」に送られてしまうという…。
こんな制度が本当にあったなんてコワーイ。…と思ったのですが。
地獄島での規制は意外とユル〜イ。
施設は崩壊していて野ざらし同然なのですが、食事は自炊だし〜。
ちょっとしたキャンプ感覚〜。
のびのびスローライフ〜!…という感じでした。
しかし、そんな生活を何年もやっていると、人間性や文化を忘れてしまいそう。
きっと野人に戻ってしまうんでしょうな、原人に!
そんな制度の元、パピ夫と相棒ドガが、脱獄計画を立ては失敗を繰り返す…という展開。
無力な受刑者たちを見て、相当むなしさを感じます。
虚無ですよ!
こんな無駄な人生、耐えられない…と思いました。
パピ夫とドガの友情は厚いのですが、その友情が原因で計画が失敗したりするんですよね〜。
おジャンになんの!
しかし、たとえ友情が人生を邪魔しようとも、友情は揺るがない。
バカな男ほと友情を大事にする、っていう事実。
男の友情を「やっかいなもの」としても描いているところが面白かったです。
パピ夫さん役を演じているのは、いまだに顔が覚えられないスター、チャーリー・ハナムですけども。
今回のチャーリーはとっても良かったです。
難役でしたけども、役作りも入念でよくがんばっておりました。
相方ドガ役は「ボヘミアン・ラプソディ」で、まさかのアカデミー賞受賞を遂げたラミ・マレックでしたけども。
「ボヘミアン・ラプソディ」の時より、ドガ役の方がラミ・マレック本来の味を出せていると思いました。
本来のお味ですよ、農薬を使わずに育った芋みたいな!
細身で優等生な役どころがピッタンコのラミ。
そして、チャーリーとラミのツーショットが絵になるんですよね〜。
ゲイのカップルに見えなくもない、という色気バランスが絶妙〜。
そんな2人が全裸のまま悪漢と戦う場面もございます。
パピ夫さんの陰部が見えそで見えないという巧妙編集。
パピヨンにポロリン場面はございませんでした。