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「Diner ダイナー」★★★ [映画日記]

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ロバート・ロドリゲスとかが監督しそうな題材〜。


舞台は、シェフも客も殺し屋という特殊なダイナー。


不良食堂ですよ!


そんな非現実感が楽しい、スタイリッシュ・バイオレンス作品ですけども。


今回の監督は写真家の蜷川実花さんということで、さすがのビジュアル・センスです。

オシャレ感と共に、華やかだけど怖い「夜の店」のフンイキが十分に醸し出されておりました。


逆に言えば、天才シェフが作り出す料理もオシャレすぎて、さほど美味しそうに見えませんでしたけどもね〜。


雑誌「アンアン」誌上に紹介される料理が、全て不味そうに見えるのと同じですよ!


色はカラフルで、インスタ映えはしそうなお料理でしたけども。


ギャル受けですよ!


そんなところがイマドキでした。


ワシは茶色い肉じゃがで十分じゃ。


ワシは「アンアン」より「オレンジページ」の方が性に合う。


安おかずで満足じゃ!…そんなふうに思ってしまいました。


殺し屋同士が戦うというアクション演出に挑戦した蜷川実花さんですけども。

写真家ということで、動きのある場面よりは、止まっている場面の方がキマってました。


動かない方が良い。


みんな死んでる方がカッコいいんですよ!


背景に、いちいち花びらが舞っているところが独自ですな〜。


ジョン・ウー監督の持ち味が「鳩飛ばし」なら。


実花さんの持ち味は「ビラまき」なんですよ!(←パチンコ屋の「ビラまき」かい)


そんなダイナーに住み込みで働かされることになったヒロイン、オオバカナコ役を演じているのがハーフの玉城ティナちゃんですよ。

ティナちゃんのおかげで、どことなく洋風で、ダーク・メルヘンふうの味わいにもなってました。


天才シェフのボンベロ役は藤原竜也くんということで、持ち前の腹式発声が炸裂。


「もうちょっと、おとなしくしゃべってほしい。ささやいてほしい」等、一切の規制がなされていない状態の竜也。


解き放たれてんの、腹に棲む獣が!


自己紹介のキメ台詞「お〜れ〜は〜!ここの〜〜王だ〜〜〜!」から発声が熱いです。


そんな大きな声出して、そこは公民館かい!…と思いました。


その芸風に合わせるかのように、共演の窪田正孝くんや本郷奏多くんまで、思いっきった発声で、もはや映画というより舞台みたいな趣きでした。


闇組織の1人、無礼図を演じているのが真矢ミキさんなのですが。

男装の麗人役(←多分)ということで、いくらなんでもハマリすぎ〜。


藤原竜也くんとの対決は、もはや「腹式発声vs. 腹式発声」という構図に。


よく声の通る口ゲンカですよ!


見た目も声も良い作品でした。



ダイナー (ポプラ文庫)

ダイナー (ポプラ文庫)

  • 作者: 平山 夢明
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: 文庫

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