「海獣の子供」★★★☆ [映画日記]
アニメですよ、マンガ映画!
夏にピッタリの海洋ファンタジー作品でした。
主人公の女子中学生が出会ってしまったのは、ジュゴンに育てられたという少年。
体を湿らせていないと調子が悪い、という子。
おしめり君ですよ!
そんなティーンエイジャーの男女が、夏休みに体験する摩訶不思議な世界。
生娘&チェリーボーイによる、思い出の渚!…そんなお話なのですが。
後半の展開が、あまりにも神秘的すぎてア然。
ボクちゃん、神秘を浴びすぎた!
光を浴びすぎたわい!!
相当、物語に置いていかれてしまったのですが。
全編にわたる、圧倒的な美術力は素晴らしい〜。
いやいや、すんばらすぃ〜!
美的センスも実力も万全。
生活感あふれる家屋や街並、水族館の海洋生物など写実的な描写も見事ですが。
宇宙や深海など、非現実な表現も完璧。
パーペキですよ!
全ての絵づらに目が釘付けに。
制作のSTUDIO4°Cさん、グッジョブでした。
あと、米津玄師さんによるエンディング曲「海の幽霊」が作品イメージにピッタンコすぎる〜。
融合しすぎ〜。
思わず聴きほれてしまいました。
こういうハイクオリティなアニメ作品を観ると「世界中の人に見せつけてやりたい。日本の誇りだわい」と思ってしまうのもですね。
声優陣には、多くの芸能人が起用されているのですが、それも大成功〜。
まずは主人公、琉花役の芦田愛菜ちゃんが手慣れた仕事ぶり。
いい意味で、普通の少女声なんですよね〜平凡ボイス!
近年のアニメ映画は、吹き替え要員に芦田愛菜ちゃんを頼りすぎですな〜。
知名度がある割に、ギャラがお安いのかな?
お求めやすい子なのかもよ。(←失礼)
稲垣吾郎さんも声を担当しているらしいのですが、一体どこに出ていたのか分からないという馴染みっぷり。
浮いてないんですよ、芸能界では浮き気味ですが!
意外に上手かったのが、ロングヘアーの美青年で海洋学者アングラード役の森崎ウィンくんですよ。
ハリウッド大作「レディ・プレイヤー1」ではガンダムに乗っていたウィンくん。
最近は、アニメ臭い子になってんね!
一番好きなキャラクターは、科学者のジムですよ。
痩せていてハゲている爺さんなのですが、体には大きなタトゥ、耳にはピアスという、どういうわけかカッコいいスタイル。
「この役、なんだか田中泯さんみたいだな〜」と思ってたら、声を担当しているのは田中泯さん本人でビックリ。
うれしかったです。
ちょっと下手だな、と思ったのは琉花の母親の声を担当した蒼井優ちゃんくらい。
琉花の母親は酒浸りで、ちょっと荒れた感じのセクシー美女。
お騒がせキャラという点ではピッタリでした。