「アメリカン・アニマルズ」★★★
実話をベースにした犯罪映画です。
メインキャラクターは、日常に刺激を求めている男子大学生と仲間たち。
人生の打ち上げ花火を上げたがってんの、ドカーンと一発!
満足できないんですよ、ねずみ花火じゃ!!
そんな男子たちが、大学図書館に展示されている約12億円もする動物画集を盗み出そうとするお話。
ターゲットは「いきもの図鑑」なんですよ!
盗み出すまでの前置きが長くて寝そうになりましたけども。
盗み出す場面になったら面白いです。
さすがズブの素人の犯罪計画、実行しようとすると手際が悪くてグダグダ〜!
画集を管理している婦人1人を縛り上げるだけでパニック状態。
常にバタバタしてんの年末みたいに!
凡ミスを繰り返すメンバーに対し仲間の1人がキレて、「俺の人生を返せ!」と叫びながら号泣〜。
もしもボクちゃんがその場にいたとしたら、間違いなく同じように号泣したと思います5歳児みたいに!
高価な本を盗んだ後もビクビクしっぱなしのメンバー。
小心者っぷりがリアルで良かったです。
犯人の実態なんて、大体こんなものなのかも、と思いました。
監督は、ドキュメンタリー作品を手掛けていた人らしく、劇中には当事者ご本人が多数登場。
インタビューだったり、イメージシーンだったり、いろんな形態でご本人が出てきました。
全面協力ですよ、言い方変えれば使いたおされてんの!
ご本人の様子から察するに、メンバーは相当反省している様子。
ショゲてんの!
これは猛省映画と言っていいでしょう。
ご本人の印象を、監督がそのまんま表現した、という感じなのかな。
「決して悪人ではない小市民の犯罪。服役したし、許してあげてもいいのでは」という、親目線みたいな切り口が新鮮でした。
主人公を演じたのはエヴァン・ピーターズなんですね。
通称エヴァPですよ!
ドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」出演でおなじみのエヴァP。
今回の作品は、「アメリカン・ホラー・ストーリー」出演に続く、アメリカン・シリーズだったのかな?!
主人公の相棒役は、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」などでおなじみ、バリー・コーガンですよ。
鹿男優の、あの子!
今回のバリーは、普通の優しい男子役ということで、持ち前の尖った個性は封印状態でしたけども、
存在感は圧倒的でした。
顔の個性が圧巻。
見事な顔面力でした。