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「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」★★★ [映画日記]

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ハリウッド製、実写「ゴジラ」シリーズ第2弾ですけども。


巨大怪獣が、いっぱい、いっぱい出てきて、とっても面白かったです。(←小学生の感想かい)


1作目の「GODZILLA ゴジラ」(2014年)は、街に怪獣がいる風景を情緒豊かに切り取り、趣ある絵づらにしていたところが好きだったのですが。

今回の2作目は、そういう繊細な演出は、ほとんどありません。


豪快なアクション・メインのド直球!


カーブなんて投げないピッチャーみたいなもんですよ!!


ただひたすら怪獣が出てきて戦い合う、という、超シンプルな怪獣エンターテインメント。


噛み合い大作でした!


悪く言えば大味なのですが、懐かしい大味〜。


駄菓子のお味ですよ、10円の!


レーダーに映る怪獣の影を頼りに追跡するとか、昭和の怪獣映画のノリがあって楽しかったです。


ゴジラの他、キングギドラやモスラなど、日本人にはおなじみの怪獣たちが、ハリウッドの映像技術でグレードアップして登場しているところが最大の見どころ。


冒頭から、モスラの幼虫が出てきましたからな。


ツカミはイモムシなんですよ!


本格的な繭は作らないまま成虫になったモスラ。

モスラの見せ場では、なんとモスラのテーマ曲が流れてテンションが上がりました。


そして、モスラってメスなんですね。


女子なんですよ、モス子!


モスラとゴジラは仲良し、っていう設定にもグッときました。

そんな事情を聞いたとたん、ゴジラとモスラを応援してしまうボクちゃん。


心の中で「フレー、フレー、モ・ス・ラ!」…ですよ!


「怪獣は怖いけれど憎めない」…そんな魅力も、よく伝えてきているお話だと思いました。


敵にヤラれて大ピンチのゴジラを助けるべく、ボロボロになったモスラが「アタイの男に手を出すんじゃないよ!アタイが相手だよ!さあ、かかってきな!!」と言わんばかりに、命がけで反撃する場面では泣きそうになりました。


ホント、あの蛾は梶芽衣子!(←イメージ)


チャン・ツィイーが演じる新キャラクターの考古人類学者が、怪獣が出てくるたびに「あれはキングギドラ」「あっちはラドン」とズバズバと名付けていたところが笑いました。


まるで、赤子を名付けて50人の「命名ババア」のようでした。



ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(オリジナル・サウンドトラック)

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「キングダム」★★★ [映画日記]

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原泰久さんの漫画を原作とした実写作品ですけども。


監督の佐藤信介さんが、上手に1本の映画にまとめてらっしゃいます。

持ち味である「暑苦しい夢語り」がシンプルに伝わってくる、分かりやすい出来映えでした。


演説がいちいち熱いんですよね〜、「スクール・ウォーズ」の山下真司さんみたいに!(←古いですか)


物語の序盤はリアル志向、後半になると漫画っぽい表現が増えますけども、登場人物が大けがを負っても死なないし〜。


それでも大作感があるし〜、物語の始まり方と終わり方も良かったです。


佐藤信介さんて、漫画原作作品を手掛けることが多いですが、どの作品も、うまいこと、まとめてらしゃる。


さぞや、自宅のタンスの中も、よくまとまっていていることでしょうよ、夏服と冬服をキレイに分けて!


こんまりからアドバイスでもされたみたいに!!


物語の時代設定は紀元前。


古っ!


古代じゃん!!


…そんな情報を知らなかったのでビックリしました。


当時の中国を舞台に、奴隷と王が協力して戦う、歴史活劇なのですが。

奴隷の信を演じている山崎賢人くんと、王のエイ政役を演じている吉沢亮くんが、ものすごくハマっています。


やんちゃ風味の山崎賢人くんと、クールな風味の吉沢亮くんという、それぞれの個性が生きている。

そしてぶつかり合って、お互いを引き立てあっている。


コーヒーが出会って、雪印コーヒー牛乳になったようなケミストリーですよ!


日本映画界の次世代を担う2人、という感じで頼もしかったです。


山崎賢人くんて暑苦しさが出せる人だったんですね〜。


ギラギラしてるんですよ、バケツ一杯のオリーブオイルをからかぶったみたいに!


体を張った演技からも、賢人くんの本気を感じました。


脇役では、ニヤケ顔をした剛腕の将軍役を演じた大沢たかおさんがインパクト大。


大沢たかおさんって、発声が舞台っぽいじゃないですか〜。


ハリとツヤがあるじゃないですか〜若い子の肌みたいに!


その発声から威厳が感じられました。


巨大なナタを振り回す場面では、たかおさんのワキの下がチラッと見えましたけども。


ワキ・チラリズムですよ!


そのワキの下が、なんとツルツル〜。(←に見えた)


抜いて来なすったわい、毛抜きで!


処理して来なすったんですよ!!


そんな役作りも入念でした。


その他の脇役には、高嶋政宏さん、要潤さん、宇梶剛士さん、加藤雅也さんなど、濃い顔が勢ぞろい。


ソース顔の応酬〜!(←死語)


その顔で、ムンムンとした暑苦しさを表現。


体感温度を2〜3度上げてくださってました。




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「アメリカン・アニマルズ」★★★

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実話をベースにした犯罪映画です。


メインキャラクターは、日常に刺激を求めている男子大学生と仲間たち。


人生の打ち上げ花火を上げたがってんの、ドカーンと一発!


満足できないんですよ、ねずみ花火じゃ!!


そんな男子たちが、大学図書館に展示されている約12億円もする動物画集を盗み出そうとするお話。


ターゲットは「いきもの図鑑」なんですよ!


盗み出すまでの前置きが長くて寝そうになりましたけども。

盗み出す場面になったら面白いです。


さすがズブの素人の犯罪計画、実行しようとすると手際が悪くてグダグダ〜!


画集を管理している婦人1人を縛り上げるだけでパニック状態。


常にバタバタしてんの年末みたいに!


凡ミスを繰り返すメンバーに対し仲間の1人がキレて、「俺の人生を返せ!」と叫びながら号泣〜。


もしもボクちゃんがその場にいたとしたら、間違いなく同じように号泣したと思います5歳児みたいに!


高価な本を盗んだ後もビクビクしっぱなしのメンバー。

小心者っぷりがリアルで良かったです。


犯人の実態なんて、大体こんなものなのかも、と思いました。


監督は、ドキュメンタリー作品を手掛けていた人らしく、劇中には当事者ご本人が多数登場。

インタビューだったり、イメージシーンだったり、いろんな形態でご本人が出てきました。


全面協力ですよ、言い方変えれば使いたおされてんの!


ご本人の様子から察するに、メンバーは相当反省している様子。


ショゲてんの!


これは猛省映画と言っていいでしょう。


ご本人の印象を、監督がそのまんま表現した、という感じなのかな。

「決して悪人ではない小市民の犯罪。服役したし、許してあげてもいいのでは」という、親目線みたいな切り口が新鮮でした。


主人公を演じたのはエヴァン・ピーターズなんですね。


通称エヴァPですよ!


ドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」出演でおなじみのエヴァP。


今回の作品は、「アメリカン・ホラー・ストーリー」出演に続く、アメリカン・シリーズだったのかな?!


主人公の相棒役は、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」などでおなじみ、バリー・コーガンですよ。


鹿男優の、あの子!


今回のバリーは、普通の優しい男子役ということで、持ち前の尖った個性は封印状態でしたけども、

存在感は圧倒的でした。


顔の個性が圧巻。


見事な顔面力でした。



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「パリ、嘘つきな恋」★★★☆ [映画日記]

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「最強のふたり」を生んだフランスから、またしてもステキな「車いす映画」が到着。


泣きました!

「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観たときと同じくらい涙が出ましたよ。


あんときと同じくらいの汁量〜!


ホント、車いす映画を作るのがお上手だわな、フランスは。


どうなっとるんじゃ、あすこの国は!


お国柄でしょうか、車いす生活をしている人と健常者の距離感が絶妙〜。


悲観を超越した、懐の深いユーモアがありますな〜。


今回の作品ジャンルはロマンティック・コメディです。

車いす生活をしているという体で、本当に車いす生活をしている女性に恋してしまったプレイボーイが主人公。


本当は立って歩ける、と言い出せなくなってしまったというシチュエーションが、おかしくもあり、「愛があるゆえに真実を言い出せない」という奥深さを感じさせますよ。

「愛=嘘」という構図なんですよね〜。


世の中にはいろんな悪い嘘がありますが、人を思いやるためにつく嘘は、感動的なものですね。


ことの発端「プレイボーイが、なぜ車いす生活をしているなんて嘘をついたのか。なぜならモテたかったから」に関しては、バカだな〜と思いますけども。

 

「バカ始まり」なんですよ!


だからこそ、ラストの成長っぷりが生きていたのだと思います。


ラブストーリーに関しては、お決まりのパターンなのですが。

ロマンティック・コメディなんて、お決まりのパターンで良いんですよね〜。


むしろお決まりのパターンじゃないと、ロマンティック・コメディとは言えぬ!


お決まりバンザイですよ!!


車いす生活をしているヒロインが聖人すぎる〜。


日本名を付けるとしたら「聖子」ですよ!


「アンタ天使かい。エンジェル様なのかい」…って思うくらい欠点のない人でビックリしました。


しかも、車いすでテニスの大会に出場したり、バイオリニストとしてコンサート・ツアーに参加したりして万能〜。


リア充ウーマンですよ!


生活で不満なところは「抱いてくれる男がいない」ってところだけ。


「男日照り」が続いてるんですよ!


プレイボーイ役の人が初めて出てきたときは「60歳くらいだよね?え?今から恋を始めんの?60歳から?」と思いましたけども。


劇中での設定は50歳。


へ〜、50の割には老けてんね!…と思いました。


そして「50歳から恋を始めるのか〜。それも大変」とも思いました。


きっとフランスでは、50歳からの恋も余裕なのでしょう。


50歳からでも女性を抱けるんでしょうね! 

 


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