「運び屋」★★★ [映画日記]
スゴ腕だと噂されていた「麻薬運び屋」の正体は、なんと90歳のお爺ちゃん。
あと10年で100歳超え!
高齢化社会もここまで来たわい!!
実話を元にしたお話ですよ。
珍しいジャンルの作品だと思います、「ダークな老人もの」っていう。
お爺ちゃんは、手に入れた大金で娼婦を買ってましたよ。
しかも2人同時に!
おトクなまとめ買いみたいに!!
そんな「抱き場面」が、ときどきあるんですよね〜。
90歳のお爺ちゃんでも女性を抱けるのです!
この事実には衝撃を受けました。
まーね、相手をする女性たちも大変だとは思いますけども。
誰が好き好んで90歳のお爺ちゃんに抱かれたがろうか!
前職は、お花を育てるお仕事をしていたお爺ちゃん。
粉を扱う前は土をいじっていたんですよ、庭いじり!
素朴感と、ヨボヨボ感が満点のお爺ちゃんが、ふとしたきっかけで悪の組織と関わってしまうあたり、「老後生活のすぐそばに犯罪がある」みたいな感じで怖いですね〜。
麻薬運びの初回は、お爺ちゃんも旅行気分。
鼻歌うたって、のんきなもん!
だんだん悪の組織が威圧的になり、おじいちゃんは運び屋を辞めたくなっても辞められなくてってしまうという展開に。
お爺ちゃんの犯罪ドラマが本筋なのですが、サイドストーリーにはお爺ちゃんの家族ドラマも用意されております。
お爺ちゃんは、仕事を熱心にやりすぎて、家族のことは二の次。
放置したまま数十年!
孫が結婚するっていうのに、家族との関係は冷めきっている、ということで。
どうやらテーマは「仕事ばっかりしてないで、家族のことを思いやれ」っていうことみたいですけども。
90歳で、それに気づくって遅いんじゃない?!
片足は棺桶の中に入っている、っていう年で!!
劇中、観客に向けて、「仕事ばっかりしてないで、家族のことを思いやれ」っていう意味あいのお説教が始まったときは、「ワテらみんな、そんなことは言われなくても分かってる」と思ってしまいました。
監督・主演はクリント・イーストウッドということで。
「クリントさん、よっぽど家族のことをほったらかしにしていたのかな〜」と思いました。
「さすが芸能人様ですね」と思いました。
半袖からのぞく、イーストウッドの腕が枯れ枝!
満点でした、しゃれこうべ感も!
イーストウッドのジジ臭さを、肺いっぱいに吸い込んだわい!!
共演者も豪華なんですよね〜。
警察側のキャラクターも何人かいて、イーストウッドを追う捜査官役がブラッドリー・クーパーとマイケル・ペーニャというコンビでしたけども。
2人とも、単に「イーストウッドを追いつめるだけ」の存在。
2人の上司はローレンス・フィッシュバーンでしたけども。
単に「指示を出すだけ」の存在。
なんか事務的でキャラ感ナーイ!
とくにコレといった見せ場もありませんでした。
みんな顔だけ貸しただけ!
なんとも豪華な捨て駒たちでした。