「移動都市/モータル・エンジン」★★★☆ [映画日記]
何これ、楽しい〜。
滅亡して1700年経った後の世界が舞台ですよ。
ロンドンが街ごと、でっかい戦車と化して走ってる〜。
街に車が付いてるんですよ。
歌舞伎町が丸ごと山車になっているようなもん!
ちっちゃい町にもキャタピラーが付いていて走ってる〜。
冒頭から、ロンドン戦車と、町戦車が追っかけっこ。
国取り物語みたいな感じなんですよね〜「埼玉vs.千葉」みたいな!(←「翔んで埼玉」かい)
いろんな形の「移動都市」や飛行艇が戦ったりして・・・。
見た目が相当ジブリっぽい。
宮崎っぽいです、駿っぽい!
メカがハイテクっぽくありません。
どこか痛んでいるというレトロ感。
SFというよりファンタジーっぽい世界観でした。
数ヶ月前から観ていた予告編では「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなどのピーター・ジャクソンの名前が目立っておりました。
鑑賞中も「さすがピーター・ジャクソンだな〜、デザインセンスも演出も最高じゃんか〜。さすがロード・オブ・ザ・リングのお方だよ〜」と思い、満足感もバッチリだったのですが。
物語が終わって、スクリーンに表示された監督名を見て愕然・・・。
別人じゃん!
ピーター・ジャクソン、アンタじゃナーイ!!
見事にバカされたわい、タヌキに!!
ピーター・ジャクソンが担当しているのは製作と脚本だけだったのでした。
その事実に気付いた瞬間「やっぱりな〜。ピーター・ジャクソンほどのセンスは無かったわい。満足度も、まあまあじゃな」と、低めのテンションになるところがフシギ〜。
手のひらを返したんですよ!
結局ボクちゃん、肩書きに弱いんでしょうか!?
出演者で見たことのある人は、悪役のヒューゴ・ウィーヴィングだけ。
彼以外は、見知らぬ若者ばかり。
無名ばかりが集まった無名都市!
しかし、若者はみんな目ヂカラがございます。
とくに主人公の青年トム役を演じたロバート・シーハンがアニメ面。
セル画面ですよ!
目がでっかくて、まるで「アリータ:バトル・エンジェル」ですよ、生まれついての!!
それほど長身でもないし、ちょっとホビットっぽいお方。
なるほど、確かにピーター・ジャクソンが選びそうな顔でした。
あの人の手が、ついつい出てしまう顔ですよ!
ついついつまんでしまうんですよ、じゃがりこみたいに!!
主人公トムと行動を共にするのが、悲しい過去を持ち、暗い表情をした少女ヘスター・ショウですけども。
人生真っ暗な子ですよ。
あの子の主題歌は、藤圭子でいいと思う〜!
ヘスター・ショウの育ての親は、ターミネーター風のロボットなんですね〜。
飯をついでもらってたんですよ、メカに!
骨と皮っぽい素材感で、枯れたガイコツ風のロボット。
「運び屋」で主演しているお爺さんにそっくりでした。